アーモンドはビタミンを豊富に含んでおり、食後の血糖値を抑えたり顔のしわを改善するなど、ダイエットにも美容にも効果的な食材。
この記事では、アーモンドの栄養・期待できる効果をはじめとし、アーモンドを使用したレシピやアーモンドを使用した食品も紹介。上手に活用してアーモンドを効率よく摂取しよう。
この記事の監修者

古谷 彰子さん
博士(理学) 管理栄養士
アーモンドの基本情報

アーモンドってどんな食べ物?

アーモンドは、高さ5〜6mほどに成長するバラ科サクラ属の落葉高木の実。果肉部分は薄く食用には適さず、種の中にある「仁(じん)」と呼ばれる部分を食用としている。
主な生産地はアメリカ・カリフォルニア州であり、ほかにオーストラリアやスペインでも栽培されている。利用方法は広範囲に及び、ローストホール、ローストダイス(砕粒)、スライス、プードル(粉末)、ペーストなどが用いられている。
アーモンドの歴史

アーモンドが日本に渡来したのは、江戸時代に南蛮船でポルトガル人が持ち込んだのが最初といわれている。アーモンドは紀元前3200年頃から栽培されていた痕跡があり、古代オリエント世界では香辛料などとともに交易品として扱われた。
フェニキア商人やアラビア商人によって地中海沿岸からエジプト、インド、中国へ広がり、ギリシャ神話や聖書にも生命や繁栄の象徴として登場した。
大航海時代にはコロンブスの船にも積まれ、シルクロードを行く探検家の食糧ともなった。1700年代半ばにアメリカへ持ち込まれ、カリフォルニア州の気候が適していたことから19世紀に本格的な生産が始まり、セントラルバレー一帯へと広がっていった。
アーモンドの栄養素・成分
| 栄養素名 | 100gあたり |
| エネルギー | 609Kcal |
| タンパク質 | 19.6g |
| 脂質 | 51.8g |
| 炭水化物 | 20.9g |
| ビタミンE | 30.0mg |
| 食物繊維 | 10.1g |
| ビタミンB2 | 約1.06mg |
| マグネシウム | 約290mg |
| 鉄分 | 約3.6mg |
| 亜鉛 | 約3.6mg |
ビタミンE
| 含有量 | 約30.0mg |
| 働き | 細胞を酸化から守る抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の予防に役立つ |
| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:6.5mg/日 成人女性目安:6.0mg/日 アーモンド100gで約4~5日分可能 |
| 含有量が多い他の食材 | せん茶、ひまわり油、うなぎの蒲焼、モロヘイヤ |
| おすすめな人 |
|
【ポイント】
- 脂溶性ビタミンで強力な抗酸化作用を持つ
- 脂溶性のため過剰摂取は出血する可能性があるため注意が必要
食物繊維
| 含有量 | 約10.1g |
| 働き |
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| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:25g/日 アーモンド100gで約0.5日分可能 |
| 含有量が多い他の食材 | 切り干し大根 乾、玄米、干し椎茸 |
| おすすめな人 |
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【ポイント】
- 水溶性・不溶性の両方を含み、整腸作用が高い
- 摂り過ぎるとお腹が張るので注意が必要
タンパク質
| 含有量 | 約19.6mg |
| 働き |
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| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:65000mg/日 |
| 含有量が多い他の食材 | 卵、納豆、鶏胸肉 |
| おすすめな人 |
|
【ポイント】
- アーモンドの約20%を占める
- 必須アミノ酸を含む植物性たんぱく源
- 一度に大量摂取しても利用効率は上がらないので、バランスよく他の食品と組み合わせるのが大切
ビタミンB2
| 含有量 | 約1.06mg |
| 働き |
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| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:1.7mg/日 アーモンド100gで約1日分可能 |
| 含有量が多い他の食材 | 肉の肝臓全般、うなぎ、カレイ |
| おすすめな人 |
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【ポイント】
- 脂質代謝を円滑にし、エネルギー産生をサポート
- 口内炎や肌荒れの予防におすすめ
- 水溶性のため体内に蓄積されにくい
マグネシウム
| 含有量 | 約290mg |
| 働き |
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| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:370mg/日 アーモンド100gで約0.7日分可能 |
| 含有量が多い他の食材 | あおさ、わかめ、昆布 |
| おすすめな人 |
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【ポイント】
- 300以上の酵素反応に関与
- 欠乏すると筋肉のけいれんや不整脈の原因に
鉄分
| 含有量 | 約3.6mg |
| 働き |
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| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:1mg/日 アーモンド100gで約4日分可能 |
| 含有量が多い他の食材 | 豚レバー、鶏レバー、赤貝 |
| おすすめな人 |
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【ポイント】
- 貧血予防や全身への酸素供給に不可欠で、とくに月経のある女性や成長期に必要な栄養素
- アーモンドの鉄は非ヘム鉄で吸収率が低いので、ビタミンCを含む食品と一緒に摂取するのがおすすめ
亜鉛
| 含有量 | 約3.6mg |
| 働き |
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| 推奨摂取量と比較 | 成人男性目安:11mg/日 アーモンド100gで約0.3日分可能 |
| 含有量が多い他の食材 | 牡蠣、、牛赤身肉、油揚げ |
| おすすめな人 |
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【ポイント】
- 酵素の構成要素であり、細胞分裂や免疫機能に関わる
- 吸収阻害因子(フィチン酸)が含まれるため、吸収効率は低め
- 過剰摂取は銅欠乏や吐き気を招くので注意が必要
アーモンドの効果・効能
メインは「食後の血糖値抑制」

アーモンドは、食後の血糖値上昇を穏やかにする働きを持つ。ある研究では、夕食2時間前にアーモンドとドライフルーツを含むミックスナッツを食べることで、夕食時の血糖値上昇が抑制されることが示されている。
血糖値を緩やかに上げることで、余分な糖を脂肪として蓄積する働きを持つインスリンの分泌を抑え、脂肪蓄積を防ぎやすくなる。
また、血糖値が急激に上がったあと急降下する時に強い空腹感や甘いものへの欲求が高まる「血糖値スパイク」を防げるため、ドカ食いの抑止につながる。結果、アーモンドを摂取することで体重管理がしやすくなり、ダイエット効果の向上につながる。
【食べる際のポイント】
- 単体で摂取するよりも、ミックスナッツやドライフルーツと組み合わせると効果が高まりやすい
- 夕食の2時間前に摂取すると血糖値が安定し、過食を防ぐ助けとなる
その他の効果

| 顔のシワ・肌のトーンの改善 |
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| 心臓と腸の健康サポート |
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| 運動後の回復促進 |
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アーモンドの種類
生アーモンド
| 用途 | 調理・間食・手作り菓子 |
| 該当商品 | 生アーモンド・生で食べれるアーモンド |
| 栄養成分 | ビタミンE・食物繊維・タンパク質 |
| 効果 | 抗酸化作用、便通改善 |
【ポイント】
- 加熱していないため、ビタミンEや不飽和脂肪酸などの栄養素が損なわれにくい
- 水に浸けてから食べると消化がよくなる
- ローストに比べて風味は控えめで柔らかめだが、保存性は低く酸化しやすい
ローストアーモンド
| 用途 | 間食用・菓子素材・スナック |
| 該当商品 | 素焼きアーモンド・ローストナッツ・ミックスナッツ |
| 栄養成分 | ビタミンE・食物繊維・タンパク質 |
| 効果 | 香ばしい風味による満足感向上、間食による過食抑制 |
【ポイント】
- 加熱することで一部のビタミンは減少するが、風味と保存性が向上する
- 生より保存性が高く、香ばしさやカリッとした食感が楽しめる
アーモンドパウダー
| 用途 | 焼き菓子・スムージー |
| 該当商品 | アーモンドプードル |
| 栄養成分 | たんぱく質・脂質・ビタミンE |
| 効果 | エネルギー補給、抗酸化作用、菓子類のしっとり感を高める |
【ポイント】
- 粉末状に加工され、アーモンドの栄養と風味を均一に加えられる
- 噛む必要がなく消化吸収されやすいが、食感は得られない
ダイスアーモンド
| 用途 | グラノーラ・サラダ・パンやクッキーの具材 |
| 該当商品 | ローストダイスアーモンド |
| 栄養成分 | 食物繊維・タンパク質・脂質・ビタミンE |
| 効果 | 腸内環境改善、食感による満足感 |
【ポイント】
- 細かく刻まれており、香ばしさと歯ごたえを料理にプラスできる
- スライスアーモンドより存在感が強く、食感がしっかり残る
スライスアーモンド
| 用途 | サラダ・ヨーグルト・デザート・パンやケーキのトッピング |
| 該当商品 | スライスアーモンド |
| 栄養成分 | ビタミンE・食物繊維・タンパク質 |
| 効果 | 抗酸化作用、料理の見た目改善 |
【ポイント】
- 薄くスライスされており、軽い食感で見た目が華やか
- ダイスアーモンドより軽やかで歯触りが柔らかく、見た目の装飾性が高い
アーモンドと他のナッツとの違い

| アーモンド | ピーナッツ | くるみ | カシューナッツ | マカダミアナッツ | ピスタチオ | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エネルギー | 609Kcal | 585kcal | 713kcal | 591kcal | 736kcal | 615kcal |
| 1日の摂取目安量 | 20~25粒 | 20~30粒程度 | 7粒程度 | 10粒程度 | 15粒程度 | 40粒程度 |
| タンパク質 | 19.6g | 26.5g | 14.6g | 19.8g | 9.2g | 17.4g |
| 脂質 | 51.8g | 49.4g | 68.8g | 47.6g | 74g | 56.1g |
| 炭水化物 | 20.9g | 19.6g | 11.7g | 26.7g | 11g | 20.9g |
| 糖質 | 9.9g | 11.4g | 4.2g | 20g | 4.6g | 11.7g |
| 食物繊維 | 10.1g | 8.2g | 7.5g | 6.7g | 6.4g | 9.2g |
| 主な効果・役割 | ・食後の血糖値 ・顔のシワ・肌のトーンの改善 ・心臓と腸の健康サポート | ・アンチエイジング ・生活習慣病の予防 ・二日酔い防止 ・血行促進、貧血予防 | ・睡眠の質を高める ・心血管疾患の予防 ・美肌効果 ・ダイエット効果 | ・コレステロール値を下げる ・筋肉、皮膚、髪をつくる ・貧血を予防する | ・冷え性&便秘の改善 ・血管を丈夫にし生活習慣病を予防 ・美肌効果 | ・腸内環境の改善、便秘予防 ・美肌効果 ・貧血予防 ・生活習慣病予防 |
| 主な違い | ビタミンEが非常に豊富、抗酸化・美容向き | タンパク質が高め、ナッツではなく豆類、価格が安い | オメガ3脂肪酸が豊富、脳や心臓によいとされる | マイルドで甘みあり、亜鉛・鉄分が比較的多い | 脂質量が最多、なめらかな食感、美容脂肪が豊富 | ビタミンB6が多く、むくみ・代謝サポートにもよい |

検証者:内田
実際に食べてみてとくに違いを感じたのはピーナッツとピスタチオです。ピーナッツはくせが少なく食べやすい一方で、アーモンドに比べると風味が欠けている印象でした。
また、ピスタチオはアーモンドの香ばしさと比較すると甘さとクリーミーさがあり、「甘さの違い」を楽しめそうだと感じました。
アーモンドの食べ方

そのまま食べる

アーモンドは加熱や加工が少ない分、栄養素を効率的に摂取でき、噛むことで香ばしさを感じられ、腹持ちがよい。しかし、塩や油で味付けされた製品はカロリー・ナトリウム過多につながるため、素焼き・無塩タイプを選ぼう。
ブラックコーヒーやハーブティーと合わせると、間食時の満足感が高まりやすいのでおすすめ。
アーモンドを何かに混ぜる

アーモンドは料理や飲み物に加えることで、食事全体の栄養価の底上げにつながる。食べる際には砕いて混ぜると食感や風味がアップするのでおすすめ。
しかし、スムージーやドリンクに入れる際は摂取量が増えやすく、気づかぬうちにカロリー過多になる可能性があるため注意が必要。ヨーグルトやスムージー、ビタミンCを含む果物と一緒にすると鉄分の吸収率が高まる。
何かにトッピングする

アーモンドは食事にトッピングすることで香ばしい風味と食感を加えられ、満足度が上がるだけでなく、見た目にも華やかさをプラスできる。細かく砕きすぎると摂取量を把握しにくくなるため、注意が必要。
サラダやスープ、パンケーキ、パスタなどさまざまな食事にプラスできるが、とくに野菜や穀類と合わせるとビタミン・ミネラルのバランスが整いやすいのでおすすめ。
1日何粒までOK?アーモンドの摂取目安

アーモンドは他の食事との兼ね合いもあるが、一握り分、20〜25粒前後がおすすめと言われている。23粒で約100kcalに相当し、良質な脂質を含む一方でカロリーが高い。
ダイエットをおこなっていて強めのカロリー制限をしている場合は、10〜15粒程度に抑えるのがおすすめ。
アーモンドは毎日摂取しても問題なく、ある研究では1ヶ月間継続的に食べることで健康状態の改善が確認されている。バランスの取れた食事をとり、食事の一部として取り入れることを心掛けよう。
アーモンドの食べ過ぎによるリスク・注意点
アーモンドは栄養価が高い一方で、過剰摂取はダイエット効果を損なう危険も。基準摂取量の2倍にあたる40〜50粒を摂取すると、200kcal以上の余分なカロリーを取り込むことになり、脂質の過剰摂取で体重増加を招くリスクが高まる。健康目的で食べていても、逆に体型管理を難しくする要因となりやすい。

また、脂質を摂りすぎるとニキビや肌荒れを引き起こすため注意が必要。さらにアーモンドに含まれるフィチン酸はカルシウムや鉄、亜鉛と結合し、ミネラルの吸収を妨げる作用を持つため、肌の健康が損なわれ、美容効果が減少する可能性も。
それ以外の注意点
| 注意点 | ポイント |
| カロリー過多による体重増加 |
|
| 消化不良・便秘を起こす可能性 |
|
| アレルギー反応を起こす可能性 |
|

アーモンドは健康や美容に役立つ食品ですが、過剰摂取によって期待とは逆の結果を招く可能性があります。脂質や食物繊維が多いため消化器への負担も大きいので、目安となる20〜25粒を守ることが大切です。
アーモンドの選び方
形状・見た目

| 基準 | ポイント |
| 粒の大きさ | 大きさが揃っているか |
| 面 | シワや割れがないか |
| 色 | 均一で艶があるか |
加工方法

| 基準 | ポイント |
| 生・焼き | 生アーモンドか素焼きアーモンドか |
| 塩味 | 塩味の有無 |
| 皮 | 皮付きか皮なしか |
アーモンドを使ったレシピ4選
- ささみとアーモンドの味噌炒め
- 揚げ物
- アーモンド入りツナサラダ
- アーモンド入り豆腐ハンバーグ
ささみとアーモンドの味噌炒め

| エネルギー(カロリー) | 280kcal |
| 満腹感(※1) | ★★★★★ |
| 手軽さ(※2) | ★★★☆☆ |
※1=腹持ちのよさ/食べ応え
※2= 調理時間の長さ/調理工程の多さ/調理器具の数
【ポイント】
- アーモンドを砕いて入れることで風味がよい
- 味噌ダレは炒めすぎず短時間で絡める
| タンパク質※P | 28g |
| 脂質※F | 12g |
| 炭水化物※C | 14g |
| PFCバランス(※1) | 40% / 39% / 21% |
| 調理時間 | 15分 |
| 調理器具の数 | 3個 |
| 食材の購入場所 | スーパー |
| 費用(目安) | 400円前後 |
【注意点】
- アーモンドは焦げやすいため仕上げに加える
レシピ
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【材料】(1人前)
【調味料】
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①ささみはそぎ切りにする |
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②ピーマンは細切りにする |
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③フライパンに油を熱し、ささみを焼く |
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④ピーマン・砕いたアーモンドを加えて炒める |
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⑤味噌とみりんを合わせた調味料を加え、からめる |

検証者:内田
味噌とアーモンドの香ばしさでごはんのお供によいと感じました。

監修者:古谷
アーモンドが脂質が高いですが、高タンパク低脂質なささみとの組み合わせはダイエット中にもおすすめの一品です。
揚げ物

| エネルギー(カロリー) | 450kcal |
| 満腹感(※1) | ★★★★★ |
| 手軽さ(※2) | ★★☆☆☆ |
※1=腹持ちのよさ/食べ応え
※2= 調理時間の長さ/調理工程の多さ/調理器具の数
【ポイント】
- アーモンドは粗めに砕いて衣にすると香ばしさが増す
- 油温は170℃前後を保ち、揚げすぎない
| タンパク質※P | 18g |
| 脂質※F | 30g |
| 炭水化物※C | 25g |
| PFCバランス(※1) | 16% / 60% / 22% |
| 調理時間 | 20分 |
| 調理器具の数 | 3個 |
| 食材の購入場所 | スーパー |
| 費用(目安) | 500円前後 |
【注意点】
- 油の吸収量が多いため摂取量に注意する
- 強火で揚げると焦げやすい
レシピ
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【材料】(1人前)
【調味料】
|
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①アーモンドは包丁で粗く刻む |
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②鶏むね肉を一口大に切り、小麦粉を薄くまぶす |
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③卵にくぐらせ、刻んだアーモンドを衣としてしっかりつける |
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④フライパンにオリーブオイルを熱し、中火で両面をこんがり焼く |

検証者:内田
細かくアーモンドを砕くことで、風味を生かしつつきちんと食べ応えのある揚げ物になります。

監修者:古谷
食べる際は揚げ物だけでなく、副菜で野菜を補うとバランスが整います。
アーモンド入りツナサラダ

| エネルギー(カロリー) | 220kcal |
| 満腹感(※1) | ★★★★★ |
| 手軽さ(※2) | ★★★★☆ |
※1=腹持ちのよさ/食べ応え
※2= 調理時間の長さ/調理工程の多さ/調理器具の数
【ポイント】
- ツナ缶の油をしっかり切る
- アーモンドは軽くローストしてから砕くと風味が引き立つ
- ドレッシングは控えめにして具材の味を活かす
| タンパク質※P | 15g |
| 脂質※F | 14g |
| 炭水化物※C | 8g |
| PFCバランス(※1) | 27% / 57% / 15% |
| 調理時間 | 10分 |
| 調理器具の数 | 2個 |
| 食材の購入場所 | スーパー |
| 費用(目安) | 300円前後 |
注意点】
- ツナ缶は油漬けか水煮かでカロリーが変わるので注意する
レシピ
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【材料】(1人前)
【調味料】
|
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①レタスとトマトを食べやすく切る |
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②ツナと砕いたアーモンドを加える |
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③オリーブオイルで和え、塩こしょうで味を調える |

検証者:内田
アーモンドを加えることで食感がよく満足感が高かったです。

監修者:古谷
食物繊維と良質な脂質を同時に摂取できるのでおすすめの一品です。
アーモンド入り豆腐ハンバーグ

| エネルギー(カロリー) | 300kcal |
| 満腹感(※1) | ★★★★★ |
| 手軽さ(※2) | ★★★☆☆ |
※1=腹持ちのよさ/食べ応え
※2= 調理時間の長さ/調理工程の多さ/調理器具の数
【ポイント】
- 豆腐はしっかり水切りする
- つなぎにパン粉や卵を加えると型崩れしにくい
- アーモンドは細かく刻んで練り込み、表面にも散らすと香ばしさが増す
| タンパク質※P | 20g |
| 脂質※F | 14g |
| 炭水化物※C | 18g |
| PFCバランス(※1) | 27% / 42% / 24% |
| 調理時間 | 20分 |
| 調理器具の数 | 3個 |
| 食材の購入場所 | スーパー |
| 費用(目安) | 450円前後 |
注意点】
- 豆腐の水切り不足で形が崩れやすい
レシピ
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【材料】(1人前)
【調味料】
|
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①玉ねぎをみじん切りにする |
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②軽く炒める |
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③豆腐は水切りし、鶏ひき肉・玉ねぎ・砕いたアーモンドと混ぜる |
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④形を整えてフライパンで両面を焼く |

検証者:内田
豆腐ハンバーグなのでヘルシーですが、しっかり食べ応えがありました。

監修者:古谷
低脂質で胃もたれしにくく、夕食にもおすすめです。
アーモンドを使用した食品8選
| 名前 | 特徴 | 用途 | 栄養・成分 | 味・香り |
|---|---|---|---|---|
| アーモンドミルク | ・アーモンドを水と混ぜて抽出した植物性ミルク ・低カロリーで乳糖不耐症の人にもおすすめ | ・牛乳代替 ・コーヒーやスムージーのベース ・料理や製菓 | ビタミンE・カルシウム | ・まろやかでナッツの風味 ・牛乳よりさっぱり |
| アーモンドチョコレート | アーモンドをチョコレートでコーティングした菓子 | ・間食 ・嗜好品 | ビタミンE・脂質・糖質 | 香ばしいナッツ風味とチョコの甘味 |
| アーモンドバター | ・アーモンドをすりつぶしてペースト化したもの ・ピーナッツバターの代替 | ・パン ・クラッカー ・スムージー ・ドレッシング | ビタミンE・不飽和脂肪酸・マグネシウム・食物繊維 | ・濃厚で香ばしいナッツの風味 ・甘さ控えめ |
| アーモンドオイル | ・アーモンドから抽出された植物油 ・化粧用・食用両方あり | ・サラダドレッシング ・低温調理 ・スキンケア | オレイン酸・ビタミンE | ・ほのかなナッツの香り ・クセは少なめ |
| アーモンドパウダー | アーモンドを粉末状にした製菓用食材 | ケーキやクッキーなどの生地 | ビタミンE・脂質・タンパク質 | しっとり感とナッツ風味 |
| アーモンドペースト | ・アーモンドをすりつぶした濃厚なペースト ・製菓や料理用 | ・マジパン ・洋菓子 ・ソース ・ドレッシング | ビタミンE・脂質・タンパク質 | 濃厚でコクのあるナッツ風味 |
| アーモンドクッキー | 小麦粉生地にアーモンドやアーモンド粉末を加えて焼き上げた菓子 | ・間食 ・嗜好品 | ビタミンE・脂質・糖質 | 甘く香ばしい風味 |
| アーモンドフィッシュ | 小魚(煮干しや片口イワシなど)とローストアーモンドを組み合わせた食品 | ・おやつ ・酒のつまみ ・子どもの栄養補助 | ビタミンE・不飽和脂肪酸・食物繊維・カルシウム・タンパク質・ビタミンD | 香ばしいナッツの風味と小魚の塩味 |
アーモンドミルク

| 用途 | 牛乳代替・コーヒーやスムージーのベース・料理や製菓 |
| 栄養成分 | ビタミンE・カルシウム |
| 効果 | 抗酸化作用、カルシウム補給による骨の健康サポート |
- 液体化する過程で固形分が除去されるため、タンパク質や食物繊維が減少する
- カルシウムが強化されている製品が多く、骨の健康維持に役立つ
アーモンドチョコレート

| 用途 | 間食・嗜好品 |
| 栄養成分 | ビタミンE・脂質・糖質 |
| 効果 | アーモンドの抗酸化作用、カカオポリフェノールによる血流改善 |
- 糖質とカロリーが高いため食べすぎに注意が必要
- 1日5〜6粒程度を目安に摂取しよう
アーモンドバター

| 用途 | パン・クラッカー・スムージー・ドレッシング |
| 栄養成分 | ビタミンE・不飽和脂肪酸・マグネシウム・食物繊維 |
| 効果 | 抗酸化作用、血中コレステロールの改善、満腹感の維持 |
- 市販品は砂糖や油を添加している場合があるため、無添加タイプがおすすめ
- 大さじ1〜2(15〜30g)程度を目安に摂取しよう
アーモンドオイル

| 用途 | サラダドレッシング・低温調理・スキンケア |
| 栄養成分 | オレイン酸・ビタミンE |
| 効果 | 美肌効果、抗酸化作用、心血管疾患予防 |
【ポイント】
- 加熱しすぎると酸化しやすい
- 常温保存は避ける
- 1日大さじ1(10〜15ml)程度を目安に摂取しよう
アーモンドプードル

| 用途 | ケーキやクッキーなどの生地 |
| 栄養成分 | ビタミンE・脂質・タンパク質 |
| 効果 | 菓子の栄養強化、満腹感の向上 |
- 粉末は酸化しやすいので開封後は早めに使い切る
- 調理用途によるが、20〜30g程度を目安に摂取しよう
アーモンドペースト

| 用途 | マジパン・洋菓子・ソース・ドレッシング |
| 栄養成分 | ビタミンE・脂質・タンパク質 |
| 効果 | 抗酸化作用、美容・健康維持、満腹感持続 |
- アーモンド単体と同等の栄養価
- 砂糖を加えた製品はカロリー増加に注意が必要
- 大さじ1〜2(15〜30g)を目安に摂取しよう
アーモンドクッキー

| 用途 | 間食・嗜好品 |
| 栄養成分 | ビタミンE・脂質・糖質 |
| 効果 | ビタミンEと食物繊維による美容・腸活効果 |
- 糖質とカロリーが高く、ダイエット中は食べすぎに注意が必要
- 1日1〜2枚程度を目安に摂取しよう
アーモンドペースト

| 用途 | おやつ・酒のつまみ・子どもの栄養補助 |
| 栄養成分 | ビタミンE・不飽和脂肪酸・食物繊維・カルシウム・たんぱく質・ビタミンD |
| 効果 | カルシウム補給、抗酸化作用、間食での腹持ち向上 |
- 味つけに砂糖や塩が使われる製品が多く、糖分・ナトリウムの取りすぎに注意
- 1日20〜25g程度を目安に摂取しよう
アーモンドに関するQ&A
アーモンドの皮は食べた方がいい?
A:アーモンドの皮は食べた方がいい

監修者:古谷
アーモンドの皮には強い抗酸化作用を持つポリフェノールが多く含まれているため、健康の維持につながりますが、消化にやや負担がかかりやすいというデメリットもあります。
とくにお腹が緩くなりやすい人や、食べ過ぎによって胃腸に不快感を覚える人は、皮付きよりも皮を取り除いたタイプを選ぶのがおすすめです。
妊娠中にアーモンドを食べても安全?
A:妊娠中のアーモンドの摂取がむしろおすすめ

監修者:古谷
アーモンドには葉酸が含まれており、妊娠期の栄養補給に適しています。1日20粒程度を目安に摂取しましょう。
アーモンドで便秘になることはある?
A:どちらかというと排便を促す方向に働きやすい

監修者:古谷
アーモンドは脂質や食物繊維が豊富で、便秘を悪化させるよりもどちらかといえば排便を促す方向に働きやすいです。便秘が生じるとすれば、摂りすぎによる膨満感や水分不足が原因の可能性があります。
アーモンドを食べる際は必ず水と一緒に摂るのがおすすめです。

























博士(理学) 管理栄養士
愛国学園短期大学 家政科 准教授、早稲田大学 ナノライフ創新研究機構 招聘研究員、(株)アスリートフードマイスター 認定講師、発酵料理士協会特別講師としても勤務。「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とする。科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催している。『食べる時間を変えるだけ! 知って得する時間栄養学』(宝島社/2022)、『10時間空腹リセットダイエット』(主婦の友社/2023)、他多数の書籍を執筆。
【所属】
愛国学園短期大学 家政科 准教授
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員
あきはばら駅クリニック 非常勤管理栄養士
アスリートフードマイスター認定講師
発酵料理士協会特別講師