元気が出ない状態は、身体のだるさや疲れだけでなく、やる気・集中力・気力が湧かないといった心の消耗も関係している。
ただし、気力や活力が低下する原因は、ストレスや身体的な疲労、寝不足、栄養不足などさまざまなため、一時的な対処だけでなく生活習慣や心身の状態を整えることが重要。
この記事では、元気が出ない状態の原因や今すぐ実践できる対処法、習慣化したい生活改善、元気を保つための栄養素、元気が出ないときに避けたい行動を紹介。
この記事の監修者

益子 雅笛さん
こころとからだのケアクリニック人形町 院長

古谷 彰子さん
博士(理学) 管理栄養士
博士(理学) 管理栄養士
愛国学園短期大学 家政科 准教授、早稲田大学 ナノライフ創新研究機構 招聘研究員、(株)アスリートフードマイスター 認定講師、発酵料理士協会特別講師としても勤務。「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とする。科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催している。『食べる時間を変えるだけ! 知って得する時間栄養学』(宝島社/2022)、『10時間空腹リセットダイエット』(主婦の友社/2023)、他多数の書籍を執筆。
【所属】
愛国学園短期大学 家政科 准教授
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員
あきはばら駅クリニック 非常勤管理栄養士
アスリートフードマイスター認定講師
発酵料理士協会特別講師
元気が出ない状態とは
「元気が出ない」状態とは、身体的なだるさや疲れだけでなく、やる気・集中力・気力が湧かないといった、精神的な消耗も含む幅広い概念を指すのが一般的。
「元気が出ない」状態の一因である「疲労」は、身体が限界に近づいていることを知らせるアラートの1つ。身体を休めなさいという重要なシグナルで、疲れることそのものは自然な現象。
そのため、睡眠や休息でしっかりリフレッシュできていれば問題ないが、睡眠不足やハードワークなどで、回復が追いつかない状態が続くと、不調(元気が出ない状態)につながる。


監修者:益子
「いつもと違う症状が2週間以上続いているかどうか」が疲れが慢性化しているかどうかを判断する目安の1つとしてあげられます。
とはいえ、2週間という目安にこだわりすぎず「いつもの自分と比べて明らかに違う」という自分の感覚も十分に信頼できる目安になるので、違和感がある場合は、無理せずに休むことを優先させましょう。
一方で、疲れが慢性化してくると、疲れている感覚に慣れてしまい、自分では気づかないこともあります。家族や友人から「なんか元気ないね」「いつもと違う」と声をかけられた場合も、一度立ち止まって、自身の状態を見直してみることが大切です。
気力や活力が低下する原因

- ストレス
- 身体的な疲労
- 寝不足
- 栄養不足
ストレス

ストレスとは、自分が心地よくいられる状態に対して、外部から何らかの力が加わり「本来の自分でいられなくなる」状態を指す。程度の差はあるものの、私たちは何らかのストレスを受けながら生活をしており、一時的なストレスであれば、やる気や活力につながることもある。
ただし、ストレス状態が慢性的に続くことで体力の消耗が激しくなったり、自律神経のバランスが乱れて、うまく休めなくなるといった不調を引き起こしやすくなる。
また、ストレスを感じた際に事実以上のことを想像して悪い方向に考えてしまう「考え方の癖」にも意識を向けることも大切。たとえば、仕事上で注意を受けただけなのに「この人は自分のことが嫌いなのではないか」と捉えてしまうなど、事実と感情が混在してしまうケースは少なくない。

監修者:益子
人には、できごとに対して瞬間的に頭に浮かぶ考えやイメージ(自動思考)があります。自分の意志とは関係なく反射的に湧き出るため、無意識に自分の考え方の癖に従って解釈してしまい、そのような物事の捉え方が感情や行動につながることになります。
「自分がどのような状況でどのように考えがちなのか」というパターンを把握しておくことで、苦手な場面への対処法を事前に準備できるようになり、ストレスに向き合いやすくなります。
身体的な疲労

身体的な疲労の多くは、体内で起こる化学反応と深く関係している。生体内で起こる反応の多くは「電子」の移動をともなう「酸化・還元反応」であり、人間の生命活動を維持するために不可欠なエネルギー産生や、食べたものの消化・吸収などの物質代謝の基盤となる。
単に物質が酸素と反応するだけでなく、物質と物質の間で電子の受け渡しがおこなわれている。物質から電子を引き抜く「酸化」と物質に電子を与える「還元」が繰り返されることによって、体内のバランスを調整している。
このバランスが崩れると、体内の炎症を引き起こし、身体的な疲れとして症状が現れる。さらに、脳にある自律神経も酸化ストレスにさらされることで、疲労としての症状を引き起こす。
また、身体的な疲労は筋肉だけでなく、胃腸・目・感覚器官など、身体のあらゆる部位に蓄積される。たとえばパソコン作業による目の酷使が原因で身体的な不調につながることもある。

監修者:益子
身体的な疲労の回復には、酸化反応によって生じた活性酸素の働きを抑え、細胞のサビつきを抑えることが重要で、そのために抗酸化作用のある成分や食材の摂取、水素吸入などが有効な手段の1つとしてあげられます。
もちろん、十分かつ良質な睡眠やバランスのよい食事、呼吸を整えること、軽く身体を動かすアクティブレストなども、身体本来の回復機能を正常に働かせるためには重要です。
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寝不足

睡眠中には成長ホルモンの分泌や細胞修復がおこなわれるため、睡眠不足になると、身体の回復が追いつかなくなる。
また、慢性的な睡眠不足は自律神経・免疫機能・ホルモンバランスを乱し、身体的・精神的な不調を引き起こす原因に。睡眠は量(時間)だけでなく、質も重要になってくる。
【睡眠の質に関わる要素の例】
- 寝室の温度、湿度:室温は20〜25℃、湿度は40~60%
- 夕食:できれば就寝の2~3時間前までには済ませておく
- 入浴:就寝の90~120分前に済ませる(40℃前後のお湯にじっくり浸かる)
- 寝室の明かり:真っ暗な状態で眠る
- スマートフォン:ベッドの上での使用を控える

監修者:益子
睡眠の大きな目的の1つは、脳を休ませることです。 脳の休養には睡眠が必須で、睡眠不足だと、脳の疲労が十分に回復しません。
脳は全身の司令塔の役割を担っているため、脳の状態が整っていないと、身体的なパフォーマンスの低下や不調にもつながります。
たとえば、「いつもできていることがうまくできない」「物事をネガティブに捉えてしまう」「こだわりが強く融通が利かなくなる」などは、脳のパフォーマンスが低下した状態で物事を判断しているために起こる現象といえます。
栄養不足

元気が出ない原因の1つとしてあげられるのが、栄養不足。食事量が足りていない場合だけでなく、栄養が偏っていると、体内でエネルギーをうまくつくり出せず、だるさや気力の低下にもつながる。
とくに現代人の食生活は、ビタミンやミネラル、タンパク質が不足しやすい傾向がある。ビタミンB群が足りないと、糖質やタンパク質をエネルギーに変換できなくなる
さらに、タンパク質が不足すると、筋肉だけでなく神経伝達物質やホルモンの材料も足りなくなり、心身のコンディションに影響が出る場合もある。
また、朝にタンパク質を摂取していないと、トリプトファンが不足しやすくなり、セロトニンを十分につくり出すことができなくなる。

監修者:古谷
朝食でタンパク質を摂取することは、1日の活力を保つのにとても重要です。
タンパク質に含まれるトリプトファンは、日中はセロトニン(幸せホルモン)・夜にはメラトニン(睡眠ホルモン)の材料となるため、朝のタンパク質摂取は、夜の良質な睡眠と翌日の活力にもつながります。
卵・納豆・ヨーグルト・豆乳など、手軽に取り入れられる食品から始めてみましょう。
【今すぐ実践】落ち込んだ時に元気になる方法4選

- しっかり睡眠を取る
- ドリンク剤などを飲む
- リフレッシュする
- 深呼吸する
しっかり睡眠を取る
疲労回復の基本となるのが睡眠。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、少なくとも6時間以上の睡眠時間を確保することを推奨している。
睡眠時間が短くなってしまう場合は、30分以内の昼寝を取り入れて補填するのも1つの方法。
また、「ベッドの上でのスマートフォンの使用を控える」「夜はできるだけ部屋を暗くして過ごす」「寝室を快適な温度に保つ」「就寝の約90分前に入浴する」といったスムーズな入眠を促す行動が、睡眠の質を高めるには重要。

監修者:益子
残業など夜遅くまで緊張が続いていると、交感神経が過剰に優位となり、疲労による体力低下も重なると、就寝時間になってもリラックスモード(副交感神経優位)に切り替えられないことがあります。
そのような場合、「無理に寝よう」とするとさらに緊張が高まってしまうため、まずは目を閉じて呼吸を整え、「いま、脳が休まっている」とイメージするだけでも、脳の休養につながります。
眠れないときは、身体を起こす、一度ベッドから出るなどしてほどよい光の中でリラックスして過ごし、眠気が出たら横になるようにしましょう。
ドリンク剤などを飲む
元気を出したいとき、手軽な方法として思い浮かびやすいのがドリンク剤。ビタミンB群やアミノ酸、カフェインなどが配合されているものも多く、飲んだ直後はシャキッとした感覚を得やすい。
ただし、元気になったように感じても、根本的に疲労が回復しているわけではないので、忙しいときの一時的なサポートとしての活用にとどめたほうがよい。

監修者:古谷
ドリンク剤(栄養ドリンク、エナジードリンクなど)に含まれるカフェインや糖分は、一時的に元気を出すには有効です。しかし、頻繁に頼ると「糖質やカフェインの過剰摂取」につながりやすくなります。
飲みすぎないように心がけ「ここぞ」というときの一時的なサポートとして活用しましょう。また、就寝6時間前以降の摂取は「夜の睡眠の質を下げる」原因になるため、避けたほうがよいでしょう。
リフレッシュする
日常生活の中に、自分の好きなことや心地よいことをする時間をつくることで、脳をリセットして、リラックス効果を高めることができる。「いつでもすぐにできること」「1人でできること」「誰かと一緒にできること」など、状況別に自分が心地よいと感じることをピックアップしておくとよい。
【すぐにできること】
- 軽く目をつむってぼーっとする
- ゆったり深呼吸する
【1人でできること】
- ゆっくり湯船に浸かる
- 好きな香りを嗅ぐ
- リラックスできる音楽を聴く
- ホットアイマスクで目を温める
【誰かと一緒にできること】
- マッサージをしてもらう
- 一緒に身体を動かす
これ以外でも、自分が心地よいと感じることであれば、何でもOK。ただし、あまり難易度が高いと脳に負荷がかかるので、退屈すぎず難しすぎないものがおすすめ。

監修者:益子
リフレッシュや気分転換をすることで、「脳の使い方が変わること」が起こります。
意識や感情、行動によって脳の活性部位が異なるため、これらが変化することで、普段酷使している部分を休ませながら、いつもと違う部分を活性化することができます。いろいろな趣味を持つことは、脳全体のバランスを整える上でも重要といえるでしょう。
ただし、脳の使い方を切り替えるにもエネルギーが必要なため、疲れ切った状態では逆効果になります。リフレッシュや気分転換は、ある程度元気な状態で行う必要があり、疲れが溜まってしまう前に「計画的に」時間を確保することが非常に重要です。
深呼吸する
ゆっくりとした深呼吸は、緊張やストレスによって乱れた自律神経を整える効果が期待できる。交感神経の活動を高めたいときは深く息を吸うように意識し、副交感神経の活動を高めてリラックスしたいときは息を吐く時間を長くするとよい。
鼻から4秒吸って・7秒止めて・8秒かけて口から吐く「4-7-8呼吸法」など、意識的に吐く息を長くすることで気分を落ち着かせることができる(時間は目安なので、自分の心地よいペースでおこなうことが大切)。

監修者:益子
呼吸を整えるときは、まず息を吐くことから始めましょう。からだのしくみとして、吐き切ることで自然に吸うことができるようになっています。
また、集中して作業をしている時間が長いと、浅く速い呼吸になっていることが多いため、意識的にゆっくりと呼吸をする時間をつくるようにしましょう。
【習慣化を目指す】元気になる方法4選

- 生活リズムを整える
- 睡眠の質を上げる
- 運動する
- メンタルケアをする
生活リズムを整える

生活リズムを整えるうえで重要なのは、「メリハリをつけること」。入眠・起床・食事の時間をできるだけ揃え、一つひとつの行動を「ながら」でこなすのではなく、頭(脳)と行動を一致させて丁寧に取り組むことがリズムの定着につながる。
逆に不規則な生活が続くと、ホルモン分泌や代謝リズムが乱れ、疲れやすさ・気分の落ち込みなどを引き起こす原因にもなる。

監修者:益子
「仕事や勉強をするときは集中して取り組む」「休むときは仕事のことは忘れてしっかり休む」といったメリハリをつけることもリズムをつくるうえで非常に重要です。
また、しっかりと集中して取り組むことによる「心地よい疲れ」や「達成感」が得られると、自然に身体も休息モードに入りやすくなり、その結果「明日も大丈夫」という安心の循環が生まれやすくなります。
睡眠の質を上げる

睡眠の質を高めるうえで重要なのが、自分にとって快適な温度と湿度を保ち、夜は暖色系の光で過ごし、強い刺激を浴びないようにすること。
一方、脳がリラックスモードに入っていない状態で部屋を真っ暗にしてしまうと、不安や緊張が強くなり、さまざまなことを考えてしまって脳が目覚めてしまうケースもある。
そのため、就寝前は間接照明に切り替え、刺激を少しずつ減らしながら「自然に眠りへ移行できる環境」を整えるとよい。
また、就寝前にスマートフォンやパソコンを使用していると脳が覚醒してしまうので、できるだけ控えるようにしたい。

監修者:益子
脳は五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)から受け取る外部刺激を統合し、状況に応じて適切な反応を引き起こします。心地よいと感じる刺激をナイトルーティンとして取り入れると、入眠モードに入りやすくなります。
たとえば、「好きな香りを嗅ぐ」「好きな音楽(リラックスできる)を聴く」「温かい飲み物(カフェインは避ける)を飲む」など、自分が心地よいと感じることを実践してみましょう。
運動する

適度な有酸素運動は脳内のセロトニンやドーパミンの分泌を促し、気分の向上・ストレス軽減・睡眠の質改善などの幅広い効果が期待できる。また、筋トレによる筋肉量や心肺機能の向上によって、結果的に「体力」や「活力」の向上にもつながり、元気な状態を維持しやすくなる。
運動習慣がない人は、一度にまとめて長時間やろうとするとハードルが上がり、挫折しやすくなるので、「思いついたときに少しずつ」くらいから始めてみよう。

監修者:益子
朝に光を浴びることで脳が「朝だ」と認識し、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が活性化します。それから約14~16時間後に「睡眠ホルモン」であるメラトニンに変換され、自然な眠気が訪れるようになっています。
睡眠の質を整える意味でも、朝のウォーキングや体操などはおすすめです。
ただし、朝に時間が取れない・身体に合わないという場合は、無理に朝にこだわらなくてもOK。 ライフスタイルに合わせて、取り入れやすい時間帯と内容を選ぶことが、継続のコツです。
メンタルケアをする
心の状態を整え、気持ちを穏やかにするには、自分の内側から湧いてくる感覚を大切にすることが出発点になる。
どんなに効果的と言われる方法でも、自分にとって不快で無理をしている状態では、本当のケアにはならない。自分に合っているかどうかは、最終的に自分自身が一番よく分かっているため、その判断基準として「感覚」を活用することが重要。
【自分に合っているかの判断基準】
- 心地よいか
- 惹かれるか
- しっくりくるか
- 楽しいと感じるか
- 腑に落ちるか
- ワクワクするか
逆に、理由はわからないけれどモヤモヤする・なんか違う気がするという違和感も、自分の状態を知るうえで信頼できる情報になる。

監修者:益子
アタマで考えると、その答えを正当化するような理由を後付けで探し始め、本当に自分が心地よいかどうかがわからなくなりがちです。胸に手を当てて内なる声に耳を傾けて感じられる、根拠のない直感のほうが、自分の正直な気持ちを表しているものです。
元気になるために必要な栄養素6選

元気を保つために意識したいのが、日々の食事から栄養素をバランスよく摂ること。特定の成分だけに頼るのではなく、さまざまな栄養素を組み合わせることで、エネルギー代謝や身体の回復がスムーズに進みやすくなる。
サプリメントやドリンクなどで補いつつ、食事の中で必要な栄養素をしっかりと整えることが、元気な状態を保つための土台となる。
- ビタミンB群
- アミノ酸(タンパク質)
- クエン酸
- 鉄分
- アリシン
- イミダゾールジペプチド
ビタミンB群
ビタミンB群は、糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変える過程で、それぞれ補酵素のように働く。
たとえば、糖質を体の中でエネルギーとして使用するには「アセチルCoA」に変換する必要があり、その際に必要となる「ビタミンB1」が不足すると、糖質をうまく使うことができない。

また、ビタミンB群はそれぞれ単独で働くのではなく、それぞれが連携しながら作用するため、できるだけ多くの食品をバランスよく食べ、ビタミンB群をまんべんなく摂取することが大切。
アミノ酸(タンパク質)

アミノ酸は、タンパク質を構成する成分。筋肉の材料になるだけでなく、神経伝達物質やホルモンの材料にもなる。身体の機能を幅広く支えており、代謝の流れの中でエネルギー産生にも利用される。
肉・魚・卵・大豆製品などの良質なタンパク質を食事に取り入れることで、アミノ酸だけでなく、ほかの栄養素も一緒に補うことができる。
食事でしっかりとタンパク質を摂取するのが難しい場合は、アミノ酸のサプリメントを補助的に取り入れるのも1つの方法。

監修者:古谷
タンパク質は20種類のアミノ酸から構成されていますが、一度に吸収できる量には限界があるため、3食に分割して摂ることが大切です。1食あたり、手のひら1枚分程度(約20g)が目安です。
とくに朝にタンパク質を摂ると、含まれるトリプトファンが幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料になります。さらに、セロトニンは夜には睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」に変化するため、生活リズムを整えるうえでも、朝食でのタンパク質摂取はとても重要!
卵、納豆、ヨーグルト、鮭などを朝食に取り入れることで、自然にトリプトファンを補給できますよ。
クエン酸
クエン酸は、エネルギー産生に関わる「クエン酸回路」で使用され、代謝をスムーズにする役割がある。

さらに、鉄やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収を助ける働きや、食欲や消化をサポートする働きもある。クエン酸は、梅干しや柑橘類、お酢など、食品に含まれており、普段の食事でも比較的摂取しやすいのも特徴。

監修者:古谷
健康維持のためには1日5g程度、疲労を感じているときは10〜15g程度を目安に、こまめに分けて摂取するのがおすすめです。一度に大量に摂っても、体内で吸収しきれずに排出されてしまうため、1日3〜4回に分けて取り入れるほうが効率的です。
食品でいうと、レモン1個でクエン酸約4g、梅干し1個で約1g、お酢大さじ1杯で約0.4gが目安です。柑橘類や梅干し、お酢などを毎食意識的に取り入れたり、運動後に黒酢ドリンクや梅干し入りのおにぎりなどを取り入れると、無理なく補給できますよ!
鉄分

鉄分は、赤血球中のヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶのに重要な栄養素。不足すると貧血・息切れ・倦怠感などが起こりやすくなる。
鉄には、レバーや赤身肉、まぐろやかつおなどに含まれるヘム鉄と、ほうれん草や小松菜、大豆製品などに含まれる非ヘム鉄がある。
一般的には、非ヘム鉄よりもヘム鉄のほうが吸収されやすく、非ヘム鉄はビタミンCを一緒に摂ると吸収率が高まる。
なお、コーヒーや緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げるため、鉄分を多く含む食事の前後30分〜1時間は、これらの飲み物を控えるのもポイント。

監修者:古谷
ヘム鉄は、レバーや赤身肉、まぐろやかつおなどの動物性食品に多く含まれており、吸収率が15〜25%と高いのが特徴です。
一方の非ヘム鉄は、ほうれん草・小松菜・大豆製品などに含まれていますが、吸収率は5%程度とやや低めです。ただし、ビタミンCや動物性タンパク質と一緒に摂ると、非ヘム鉄の吸収率も高まりますよ。
鉄は吸収率が低いうえに、汗や尿、月経などで毎日少しずつ失われていく栄養素なので、一度にまとめて摂るより、毎日コツコツと食事で補うことが大切です。とくに女性は月経の影響で鉄分が不足しがちなため、月経前後や、運動を習慣的にしている方は意識的に取り入れてくださいね。
アリシン

アリシンは、にんにくや玉ねぎ、ねぎ類などに含まれる成分で、ビタミンB1の吸収や利用効率を高める働きがある。
ビタミンB1はもともと水溶性で、体内にとどまりにくいが、アリシンがビタミンB1と結びつくことで、脂溶性のビタミンに変わり、細胞の中に入りやすくなる。
ニンニクやたまねぎを切り刻んだり、すりおろしたりすると、アリイナーゼ(alliinase)という酵素が活発になり、アリインが分解されてアリシンに変化する。
一方、アリシンは熱で壊れやすいため、加熱のしすぎには注意が必要。

監修者:古谷
にんにくや玉ねぎを切ったあと、10分ほど置いてから加熱するとアリシンが安定しやすくなります。また、油と一緒に調理すると、アリシンが油に溶け出して成分が保たれやすくなるため、ガーリックオイルや玉ねぎの炒め物などはおすすめの調理法です!
ただし、空腹時に大量摂取すると胃を刺激することがあるので、適量を心がけてください。
イミダゾールジペプチド

イミダゾールジペプチドは、鶏むね肉などに多く含まれるアミノ酸化合物。
継続的な摂取によって疲労感の軽減に効果があることが科学的研究で示されており、抗酸化作用によって活性酸素による細胞ダメージを抑え、疲労の根本原因にアプローチできる成分として注目されている。
また、疲労の真の原因は脳(自律神経中枢の酸化)にある、という研究結果も報告されており、その研究では、自律神経中枢を酸化ストレスから守る力が一番強いのがイミダゾールジペプチドという結果が得られた。
イミダゾールジペプチドの抗酸化作用の効果は、2週間程度の継続摂取で現れやすいとされているため、日常の食事の中で無理なく取り入れていくことが大切。飲料やサプリメントを活用して不足分を補うのも有効な方法。

監修者:古谷
イミダゾールジペプチドは、もともと人の体内にも存在する成分です。しかし、疲労やストレスによって消費されやすく、体内だけでは十分に補いきれない場合もあります。
鶏むね肉のほか、マグロやカツオなどの回遊魚にも含まれるので、食事に取り入れてみてください。また、疲れを感じたときに単発で摂取するのではなく、継続して摂取することで効果を感じやすくなります。
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「仕事もプライベートも全力で臨みたい」。そんな人に注目してほしいのが、鶏むね肉やマグロの尾びれ部分に豊富に含まれる成分「イミダゾールジペプチド」。
ヒト臨床試験において疲労感の軽減に有用性があることが実証されており、日常的な作業による疲れを感じている人への効果も確認されている。
イミダゾールジペプチドは、疲れたときだけに摂取するより、毎日継続して摂ることがポイント。2週間ほど続けることで実感を得やすくなり、日々の活力を高めてくれる。
毎日を元気に過ごすための習慣として「イミダゾールジペプチド」を取り入れてみては。
元気が出ないときにやってはいけない事

- 自分を責める・否定する
- SNSで他人と比較する
- 1日中ゴロゴロして過ごす
自分を責める・否定する
嫌なことやつらいこと、思うようにいかないことがあったとき、まずはありのままを認めること。善悪の判断をせず、自分を責めたり否定したりしないこと。
自分の中に渦巻く不快な感情を丁寧に言葉にして、洗い流していくことが大切。時には、「たまたま運が悪かっただけ」と割り切ること、視点を変えてみる、俯瞰してみるといった柔軟な考え方も、メンタルケアにおいてはとても重要。
また、元気が出ないのは身体からのサインと捉え、まずは自分の状態や状況を受け入れ、身体が休みたいと感じているのであれば、しっかりと休息を取ることが大切。
無理に休もうとすると、それがプレッシャーになってしまうこともあるので、リラックスできること、自分が心地よいと感じることをやってみる、植物や動物、景色を眺めてボーっとする、瞑想する、など無理なくできることを試してみよう。
SNSで他人と比較する
近年では、SNSがメンタルに悪影響を与えるという研究結果も出てきており、SNSで他人と自分を比較してしまうことが、劣等感や焦燥感などを生んでいるという指摘がされている。
重要なのは、自分が見ているものがすべてではないという前提を持つこと。うがった見方をする必要はないが、どんなに充実して見える人でも「見えているのはその一部にすぎず、毎日同じ生活を送っているわけではない」というふうに考えることで、距離を置いて冷静に考えやすくなる。
1日中ゴロゴロして過ごす
疲れているときの睡眠や休息は非常に重要だが、1日中ゴロゴロしていると「今日はとくに何もしなかったな」「時間をムダにしたな」という焦燥感が生まれやすくなる。また、いつもより長く寝すぎたり、長時間横になっていることが「だるさや疲労感」につながることも。
心地よいと感じる程度に身体を動かしてみたり、どこかに出かけたりするなど、能動的に時間を使ったという感覚を味わうことで「明日からまたがんばろう」という活力も生まれやすくなる。
身体を休める時間はしっかり確保しつつ、適度に身体を動かしたり、趣味の時間を持つことも休息になることを知っておくことは大切。

監修者:益子
休もうという意識が強くなりすぎると、それがかえってストレスやプレッシャーになってしまうこともあります。善悪のジャッジを外し、自分を自身で評価せず、まずありのままを受け入れることが大切です。
元気がないことは誰にでも起こることであり、悪いことでもダメなことでもありません。自分で自分を否定することは、脳の疲れを助長させる要因となります。
元気がないという事実を受け入れ、それが自分にとって不快であると認識できるからこそ、それを手放すことができます(気持ちのような形のないものであっても、存在がないものは外すことはできません)。
自分が心地よくなる方法は自分にしかわかりません。まず何よりも自分を大切にすることが、元気になることにつながります。
元気になるためには「抗酸化成分」がおすすめ?

元気が出ない状態の背景には、活性酸素による細胞ダメージが関わっている場合がある。活性酸素は本来、体内で自然に発生しており、体内の細菌やウイルスを殺菌・除去する働きがある。
ただし、ストレスや睡眠不足、過労、紫外線などによって活性酸素が過剰になると、細胞や組織を傷つけ、疲労や老化などの原因に。「アスタキサンチン」「ポリフェノール」「ルテイン」「イミダゾールジペプチド」などの抗酸化物質には、活性酸素によるダメージを抑える働きがある。

監修者:古谷
抗酸化成分は単独で摂るよりも、複数の成分を組み合わせて摂るほうが効果的とされています。色とりどりの野菜や果物を意識的に取り入れることで、自然と多様な抗酸化成分を補えます。
たとえば、朝はトマトジュース(リコピン)、昼はほうれん草などの緑黄色野菜(β-カロテン)、おやつにナッツ類(ビタミンE)、夜は鶏むね肉や青魚(イミダゾールジペプチド)といった形で、1日の中で多彩な抗酸化食品を取り入れていけるとよいですね!
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精神保健指定医、心療内科・精神科専門医、内科医・産業医として幅広く活躍。心身の両面からアプローチする診療を大切にし、患者一人ひとりに寄り添うていねいな医療を実践。内科医や産業医としての経験も活かし、セルフケアの普及にも力を注いでいる。