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自己管理能力とは?できる人・できない人の違いや自己管理能力を高める方法を解説

自己管理能力は意志の強さで決まると思われがちだが、実は環境や習慣の設計次第で誰でも高めることができる。人間は本来、目先の快楽を優先しやすく、意志力だけでコントロールするのは難しいという前提で、行動の仕組みをつくることが重要。

この記事では、自己管理の専門家に聞いた、自己管理能力が高い人と低い人の違いや、日常生活・仕事で実践できる具体的な自己管理の方法、能力を低下させる悪習慣とその対策まで詳しく解説する。

この記事の監修者

相良 奈美香(さがら・なみか)さん

行動経済学コンサルタント。「行動経済学」博士。
日本を中心に、10カ国以上にわたる国際的な行動経済学コンサルティングを展開する傍ら、執筆やメディア活動を通して行動経済学を広める活動をしている。

代表作『行動経済学が最強の学問である』(SBクリエイティブ)は18万部を超えるベストセラーとなり、日本における行動経済学の認知度を広げる大きなきっかけとなった。

現在は「アフェクトの力で人々の生活をより豊かに、幸せにしたい」という信念のもと活動。
日常の中にすぐ取り入れられ、自己管理能力を高めるアフェクト・マネジメント法を多くの人へ届けている。 

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目次

自己管理能力とは

  • 自己管理の意味
  • 仕事における自己管理の重要性
  • セルフマネジメントやセルフコントロールとの違い

自己管理の意味

生活や仕事において自分自身を管理・コントロールすること。具体的には、目先の衝動や感情、欲望を抑え、より望ましい選択をすることで、長期的な目標を達成する能力を指す。

【自己管理に含まれる要素】

  • 目標管理
  • 計画性、 時間管理 
  • 体調管理
  • 感情のコントロール
  • 集中力、継続力の管理
  • 自己理解 
  • ストレス管理
  • 身だしなみの管理
  • お金の管理 
  • 人間関係の管理
  • 健康管理

人間は現状維持を好み、現在から遠い未来のことは抽象的かつ大雑把に考えてしまう傾向があるため、「お金の管理」や「健康管理」といった長期的なリターンのために行動するのが苦手。そのため、短期的な利益を優先したり、目先の「面倒くさい」という感情に負けてしまいやすいという前提で物事を考える必要がある。

意志力やモチベーションに頼っていると「やる気が出ない」「仕事が忙しい」など、いろいろな理由で挫折してしまいます。デスクについたらすぐに作業に取り掛かれるように「関係のないものは視界に入らないところに閉まっておく」など、仕組みを整えて、モチベーションが低いときでもできるように工夫することが大切です。

仕事における自己管理の重要性

仕事での自己管理スキルは、生産性に大きな影響を与える。とくに仕事の質と量の両方において、自己管理能力が高い人ほど高いパフォーマンスを発揮する。

また、自分だけでなく職場やチームでの生産性を管理するにおいて、「アフェクト」の管理が非常に重要。

アフェクトとは

喜怒哀楽ほど強くない、ふんわりと浮かぶ淡い感情のこと
※すべてのできごとは、ポジティブアフェクトかネガティブアフェクトに分類できる

ポジティブなアフェクトもネガティブなアフェクトも周囲に伝染するので、機嫌のよい人のそばにいると自分も楽しい気分になりやすいが、機嫌が悪い人が近くにいると、自分もネガティブな気持ちになってしまう。

とくに管理職やリーダーを務める人は、自分と部下のアフェクトを管理することが重要なミッションの1つと言えます。自分のテンションや空気感が職場の雰囲気をつくっていると考え、ポジティブなコミュニケーションを心がけましょう。

セルフマネジメントやセルフコントロールとの違い

「セルフマネジメント」(self-management)は直訳すると「自己管理」にあたる。「セルフコントロール」(self-control)は、自己抑制・自制心を意味し、衝動や欲望に打ち勝つ能力。

カテゴリ 意味 主な使用シーン
自己管理 自分の生活や行動を自分で管理すること(健康・時間・感情・金銭など自己の全般管理) 日常生活や教育、学生・社会人の自己啓発など
セルフコントロール 誘惑や衝動に直面した際に、自らの感情・思考・行動を制御する能力(自制・自律の能力)
  • 子育てや学習指導、行動経済学の研究で用いられる
  • 日常では欲望の抑制や感情制御場面で使う

自分の意思をコントロールすることが重要と考えてしまいやすいが、そもそも意思をコントロールするのは難しい。とくに夜遅くまで働いて疲労が溜まった状態では、集中力はもちろん、意志力も弱まり、ネガティブな感情も生まれやすくなる。

しっかりと身体を休めることは、意志力やポジティブなアフェクトを生み出すのにとても重要です。また、長時間労働ではなく、決められた時間内で成果を出すことは自己管理のうえでも大事な要素といえるでしょう。

自己管理能力が高い人と低い人の違い

自己管理能力は、自身の状態や環境、課題によっても大きく変化するため、すべてにおいて自己管理能力が高い人や低い人はほとんど存在しない。

比較項目 自己管理能力が高い人 自己管理能力が低い人
目標・ゴール設計 長期的・明確なゴールを設定し、目的意識を持って行動する 目先のタスクや即時の要求に流されやすく、目的・方向性がぼんやりしている
計画性 行動を組織化し、スケジュールを立て、優先順位を定めて実行する
  • 計画を立てず、思いつきで行動しやすい
  • 優先順位が曖昧・混乱しやすい
体調・健康管理 高い自己統制より、健康的行動(運動・食事・睡眠)を継続しやすい 自己統制が弱く、不健康な習慣を繰り返しやすく、体調管理が後手になりがち
身だしなみ 外見・身なりにも一定の基準を設け、他者/自分の印象を整える習慣を持つ 身だしなみに無頓着であったり、印象管理が後回しになりやすい
感情のコントロール 感情の浮き沈みを自覚し、適切な調整(再評価・注意転換)を行える 感情に振り回されやすく、ストレスや衝動に対して抑制が効きにくい
反応的になりやすい
集中力 長時間・深く集中できる能力をもち、誘惑・雑念を管理する力がある 注意が散りやすく、切り替え・中断・気の散りやすさに悩まされることが多い
継続力 一度始めた目標や習慣を継続する力が高く、モチベーション維持・習慣化の設計がなされている 継続が苦手で、途中であきらめる・断続的にしか行えない・習慣化できないことが多い
自己理解(強み・弱み) 自分の強み・弱みを把握し、戦略的に活用/補強できる
自己モニタリング力・反省力があり、改善サイクルを回せる
自分の弱みに気づきにくかったり、現状維持的・受け身になりやすい
反省・振り返りがあいまい
お金・時間の使い方(投資目線) 時間・お金を未来価値を見据えて使う(学び・健康・人間関係に投資) 消費/浪費傾向が強く、時間・お金を短期的な快・満足で使いがち
先送り・衝動的支出が多い

感情のコントロールや時間管理は得意でもお金の管理は苦手など、分野ごとに差があるので、自分が得意な分野や苦手な分野、どういう状況のときにコントロールがうまくいかないかなどを、過去の成功・失敗体験をもとに把握しておくことが大切。

自己管理能力が高い人の特徴

普段からポジティブアフェクトを意識している人は、将来を見据えた意思決定ができて自己管理能力が高い。たとえば、引き締まった身体を手に入れることを目標に筋トレを始めても、結果が出るまでには一定の時間が必要。

変化だけに目を向けていると、変化が出るまではネガティブな気持ちになりやすいが「ジムに行けた」「仕事が忙しくても継続できている」と続けられていることに目を向け、自分を評価することでモチベーションも上がり、継続力も高める。

自己管理能力が低い人の特徴

自己管理能力が低い人は「長期的な視点ではなく目先の快楽を優先しやすい」「目標だけを立てるだけで現実的な行動に落とし込んでない」といった特徴が見られる。

とくに行動を起こす際には「達成できないかもしれない」「もしかしたら仕事が忙しくて継続できないかもしれない」など、誰しもさまざまな言い訳が浮かんでしまう。そういった障壁を乗り越えるには、最初の1歩をできるだけ小さくすることが大切。

【目標:引き締まった身体を手に入れたい】

  1. とりあえず10回だけ腹筋をしてみる
  2. 週に2回は自宅で筋トレをする
  3. 週に3回に増やす、トレーニングの負荷を上げる

※ポイント

  • ゴールから逆算してスモールステップに分解する
  • 最初の一歩はできるだけ小さくする
  • 行動できた自分をしっかり褒める(ポジティブアフェクトが高まる)

【日常生活編】自己管理能力を身につける方法

  • どのような要因に影響を受けやすいかを把握する
  • 人生の意味について考える
  • 健康の土台を整える
  • 考えや感情をノートに書き出す
  • ストレスを管理する
  • 定期的に新しい体験をする

どのような要因に影響を受けやすいかを把握する

同じタスクを実行する場合でも、環境や状況によってうまくいく場合とそうでない場合がある。まずは、どういった要因が自身の判断に影響を及ぼすのかを知っておくことが重要。

情報量が多すぎるとき 情報や選択肢が多いと自分の意志で決断がしづらい
時間がないとき 他人の意見に流されやすい
やる気がないとき 興味が沸かず「なんでもいいや」となりやすい
習慣になっているとき 「いつもと同じ」安易な判断をしがち
疲れているとき ちょっとした誘惑に負けやすい

自身の思考や決断は常に何かしらの影響を受けていると認識し、誰かに意見を求める・AIに壁打ちするなど、第三者の意見を取り入れるなどの対策を取り入れてみよう。

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多忙なビジネスパーソンの日常にガンマ波サウンドという選択肢

会議や資料確認、判断を求められる場面が続く1日。気づけば頭が切り替わらないまま、仕事を進めていることも少なくない。そんな日々の中で、集中に向かうきっかけとして意識してみたいのが「音」。

ガンマ波サウンドは、脳波の周波数のひとつとされる「ガンマ波」に着目した音のテクノロジー。ガンマ波は、思考や情報処理、集中と関係がある脳波とされ、研究が進められている。ガンマ波サウンドは、いつもの音にガンマ波変調技術という特殊な加工を施すことで、ガンマ波を誘発・同期させることができる。

仕事に取りかかる前、音を聞く。それは、無理に集中力を引き出すのではなく、仕事モードへと静かに切り替えるための時間。年齢を重ねたからこそ、頑張りを足すのではなく、整えるという選択をしてみては。

人生の意味について考える

自分が大切にしている価値観を明確にすることで、人生の方向性が定まり、日々の選択や行動に一貫性が生まれる。人生の意義や目的意識を持つことは、持続的な幸福感につながり、目標達成のためのモチベーション維持にも役立つ。

他人からの評価や出世など外的な要因より、自分が何を大事にしたいかという価値観にもとづいた目標のほうが長期的な継続という意味ではよいです。とはいえ、外的なきっかけから始まった目標であっても、取り組むなかで内的な動機を見出せることもあるので、無理やり内的動機に結びつけなくても大丈夫です。

健康の土台を整える

健康維持には睡眠・運動・食事の3つが重要なのはよく知られているが、 健康面の自己管理においては「具体的な行動計画」が重要。「できるだけ自炊をする」「歩くようにする」といった目標は抽象度が高く、「やろうと思っていたけどできなかった」という結果を招きやすい。

そうではなく「22時までにすべて終えて就寝準備を完了させる」「月曜日の朝8時にウォーキングをする」というふうに、日時をトリガーに設定し、決まった時間に特定の行動をするという意識を持たせることが重要。

【計画の例】

睡眠
  • 22時までにすべて終えて就寝準備を完了させる
  • 毎日7時にはベッドから起き上がる
運動
  • 日曜日の10時にジムに行く
  • 月曜日の朝8時にウォーキングをする
食事
  • 週に1回以上はラーメンを食べない
  • 就寝の3時間前には夕食を終える

具体的に設定しても自分だけだと怠けてしまいやすいので、家族や友人と一緒にウォーキングをするなど、誰かを巻き込むことで継続率は上がります。

考えや感情をノートに書き出す

やるべきタスクを書き出すことで、脳のワーキングメモリ(一時的に情報を保持する機能)への負担が軽減される。感情や考えを書き出すことで集中力が向上し、ワーキングメモリと精神面の改善が見られた という報告も。

後でやろうと思っていることや突然浮かんだアイデアなどは、ノートに書くクセをつけ、脳の余計な負担を減らすようにしよう。

ストレスを管理する

厚生労働省の調査によると、仕事や生活でストレスを感じている人の割合は8割を超えており、ストレスフルな状態は、心身の健康被害はもちろん、意思決定や集中力にも悪影響を与える。 

ストレス発散方法を持つことも一時的な対策としてはよいが、根本的な解決のためには、ネガティブアフェクトとなる要因を減らし、ストレスとの接触を減らすことが重要。環境を変える・お金をかけることで解決できる場合は、まずはそこに投資するほうが、長期的にはよい効果をもたらす。

定期的に新しい体験をする

毎日仕事に追われて新しいことに触れる機会がないと「こうしなければいけない」「これが正しい」といった自身のバイアスによって判断を誤りやすくなる。新しい場所に行ったり、新しい人(できるだけ職業や年代の違う)と話すことで、自分の当たり前が当たり前じゃないことに気づくきっかけになる。

仕事で自己管理能力を鍛える方法

  • 達成すべきことや期日を周りに宣言する
  • 目標から逆算して計画を立てる
  • 休憩や余白時間も含めて時間を管理する
  • 自身がどういう状況で集中できるかを知る

達成すべきことや期日を周りに宣言する

人には「現状維持バイアス」や「損失回避性」が備わっており、挑戦して得られる成果よりも失敗を回避したり、現状を維持する傾向にある。

【現状維持バイアス】
新しい選択肢や変化よりも現在の状況を維持しようとする

【損失回避性】
成功したときの喜びよりも損失をこうむったときのダメージのほうが2倍以上大きく感じられる。
例:10万の利益よりも10万円の損失のほうが強く印象に残り、心理的ダメージも大きい

損失回避の性質を利用して、部下や同僚に達成すべきことや期日を宣言してしまうのも1つの手。こうすることで「達成できなかったら部下からの信用を失うかもしれない」と自身にプレッシャーをかけることができる。

人は作業にかかる時間を甘く見積もりやすく、だいたいこれくらいで終わるだろうと考える時間には理想が含まれていることが多いです。そのため、自身で期日を決めるときやチームでスケジュールを設定するときは、想定時間よりも長く時間を見積もるようにしましょう。

目標から逆算して計画を立てる

目標から逆算して計画を立てる「逆算思考」は、ゴールを起点に必要なステップを洗い出す方法。

具体的には、まず達成予定日を設定し、ゴールと現状のギャップを踏まえて週次目標や1日の目標を設定し、そのために必要なタスクを洗い出す。タスクを洗い出したら、重要度・緊急度の指標をもとに4つに分類する。

重要だけど緊急度が高くないタスクは後回しになりやすいため、先にカレンダーに登録して期日を設定しておく。自分がやらなくてもよいタスクは得意な人に任せるなど、自分がやるべきことに注力できる環境を整えることが重要。

仕事を依頼する際も、ただタスクを振るだけでなく、このタスクの重要性や期待していることを伝えるなど、ポジティブアフェクトを高める工夫をすることで、チームとしての生産性や職場環境の向上につながります。

休憩や余白時間も含めて時間を管理する

人は与えられた時間をギリギリまで使おうとする特性があるため、60分でミーティングを設定したら60分ギリギリまで時間をかけてしまいやすい。

ミーティングの時間を45~50分で設定しておくことで、トイレ休憩や内容の整理、ネクストアクションをまとめるといった時間を捻出することができる。また、次の作業に気持ちを切り替える余裕も生まれるため、結果として全体の時間管理もうまくいきやすい。

自身がどういう状況で集中できるかを知る

一般的には適度な生活雑音(カフェの雰囲気や、料理、洗濯機などの生活音)や自然音があると集中力が高まると言われている。一方、過度な雑音や騒音はどんな人でも共通して集中力を低下させる。

【集中力を低下させる環境音】

  • アプリの通知音
  • 電話の着信音
  • 目覚まし時計のアラーム音
  • 周囲の会話
  • 車の音や交通音
  • 歌詞がある音楽
  • プリンターやコピー機の音
  • オフィスのエアコン音

上記はあくまでも目安なので、自分がどのような場所で集中できるかを把握しておくことが重要。また、朝の10~11時までは全員で作業系のタスクに集中する(緊急以外は連絡なし)などのルールを設けることで、チーム全体の作業効率を高めることができる。

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多忙なビジネスパーソンの日常にガンマ波サウンドという選択肢

会議や資料確認、判断を求められる場面が続く1日。気づけば頭が切り替わらないまま、仕事を進めていることも少なくない。そんな日々の中で、集中に向かうきっかけとして意識してみたいのが「音」。

ガンマ波サウンドは、脳波の周波数のひとつとされる「ガンマ波」に着目した音のテクノロジー。ガンマ波は、思考や情報処理、集中と関係がある脳波とされ、研究が進められている。ガンマ波サウンドは、いつもの音にガンマ波変調技術という特殊な加工を施すことで、ガンマ波を誘発・同期させることができる。

仕事に取りかかる前、音を聞く。それは、無理に集中力を引き出すのではなく、仕事モードへと静かに切り替えるための時間。年齢を重ねたからこそ、頑張りを足すのではなく、整えるという選択をしてみては。

自己管理アプリやツールの上手な活用方法

予定を管理するのであれば、新しいアプリを試さなくても既存のカレンダーアプリなど使い慣れたもので十分。「やらないといけないが優先度は高くない」ことや「やったほうがいいけどめんどくさい」ことは予定として登録しておくことで実行に移しやすくなる。

また、先に予定を入れておくことで時間の制約ができるので、それまでの時間の使い方もより具体化されやすくなる。ミーティング・個人タスク・プライベートなどジャンル別に色分けしておくことで視認性が上がり、自己管理もしやすくなるのでおすすめ。

自己コントロール能力を低下させる悪習慣

睡眠不足や睡眠習慣の乱れ

睡眠が不足すると、理性的な判断を司る脳の前頭前野の機能が低下し、自己コントロール能力が著しく低下する。その結果、衝動的な欲求や誘惑に抵抗する力が弱まり、目先の快楽を優先してしまいやすくなる。

自己管理能力や自己コントロール能力を鍛えようと思ったら、まずはしっかりと睡眠時間を確保して、体調を整えることを第一優先にしよう。

超加工食品を頻繁に摂取している

超加工食品は、脳の報酬系に働きかけて「もっと食べたい」という衝動を生み出すように設計されている。この食品を頻繁に摂取すると、食欲や意思決定を司る脳の領域に変化が生じ、自分の行動をコントロールしにくくなることがわかっている。

さらに、超加工食品は血糖値を急激に上昇させ、その後急降下させる。この乱高下がストレスホルモンの増加を招き、自己コントロール能力の低下につながる。

意思の力だけでコントロールするのは難しいので、そもそも買わないようにする・疲れているときにはコンビニやスーパーには行かないなど、仕組化をすることで自然と誘惑の多い環境を回避できます。

スマホやSNSに依存している

自己コントロールが低い人ほどスマホを自動的にチェックする習慣が身につきやすく、それがさらに自制心を奪っていくという悪循環に陥るという研究も報告されている。スマホに依存してしまうと、SNSの通知や投稿が常に気になり、目の前の作業に集中できなくなることで、自己制御のメカニズムに悪影響を及ぼす。

スマホの使いすぎを防ぐには「電車に乗ったらスマホをカバンの奥に入れる」というふうに既存の行動をトリガーにして対処するのがおすすめです。カバンの奥に入れることでスマホを使用するハードルが上がるので、ついつい触ってしまうのを防ぐことができます。

寝る前にスマホを触ってしまう場合は、ベッドから届かない場所で違う部屋で充電して、持ち込まないようにするのも1つのアイデアです。

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