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ケトルベルの効果的な使い方!スイングやスクワットなどのトレーニング方法も解説

ケトルベルは、全身の筋トレや体幹トレーニングに効果的な器具。鉄球にハンドルが付いた独特な形状をしており、片手でも両手でも握りやすく、さまざまなトレーニングに活用できる。

片手で扱えるウエイト器具という点ではダンベルと似ているが、ケトルベルは全身をより効率よく鍛えられるのが特徴。一方でケトルベルには、ダンベルと比較した場合のデメリットもある。

この記事では、ケトルベルの効果や使い方、スイングやスクワットの方法、トレーニングにおすすめの種目、自分に合った重さの選び方などを紹介する。

この記事の監修者

おぜき としあきさん

パーソナルトレーナー

青山学院大学在学中の1988年から指導をスタート。指導歴30年で女優、役者、アイドル、女子アナ、ミスワールド日本代表モデル、プロサーファー、新体操選手などのスポーツ選手なども含め20000人超の指導を経験。2003年OZEKIパーソナルトレーナー養成スクール(現Shapesアカデミー)開設。2005年Shapes(現ShapesGirl)を東京渋谷に開設。メディア出演のほか、「腹凹は太もも運動でつくれる 1日3分週3日でOK!」(SBクリエイティブ)「5秒姿勢矯正ダイエット」(マガジンハウス)など多数の著書を執筆。

この記事の検証者

山本 祐志郎さん

6年前に始めたハンドボールで培った瞬発力や体力を活かして、日々の生活や仕事にも前向きに取り組む。朝の公園ランニングやHIITトレーニングを日課とし、時にはヨガで心身を整えるなど、アクティブな日々を過ごしている。

目次

ダンベルと比較したケトルベルの効果やデメリット

ケトルベルトレーニングでは、ダンベルよりも全身を効率よく鍛えられる。一方で、トレーニングの目的によってはダンベルのほうが向いているケースや、使い方次第では効果が出にくいケースも。

  • ケトルベルのメリット
  • ケトルベルのデメリット
  • どのような人におすすめ?

ケトルベルのメリット

ケトルベルでのトレーニングは、スイングの動きなどで複数の部位を使うので、少ない種目で全身を効率よく鍛えられるのがメリット。そのため、筋トレ初心者でも比較的扱いやすい。

ケトルベルは丸い形状のため、とくにスイング系の種目と相性がよい。

【形状の特徴】

  • ケトルベル:鉄球にU字型のハンドルが付いた形状。ハンドル部分が長いが、全体的にダンベルよりコンパクト
  • ダンベル:棒の左右におもりが付いた形状。握ったときに手にフィットしやすいよう、細長い形をしている。長さは15〜20cm程度

形状にはそれぞれ上記のような特徴があり、ケトルベルは収納しやすいのもメリット。ケトルベルはハンドル部分が長いことから、ダンベルと同じ体積でも小さく感じられ、家に置いておいても場所を取りにくい。

また、安定しやすい形状で、置いた際に転がりにくい点もメリットといえる。

ケトルベルのデメリット

ケトルベルは特定の部位をピンポイントで鍛えるのには向かない。特定の部位を鍛える場合にはダンベルが適している。

たとえば上腕二頭筋を鍛える場合は、ケトルベルのハンドル部分に手を入れて持つと、重さによって手首を痛めるおそれも。

さらに、ケトルベルは重量の選択肢が限られ、固定式重量を調整できない点も欠点といえる。

監修者:おぜき

ケトルベルにはいくつかデメリットもありますが、それらをメリットと考えることもできます。

たとえば、特定部位を鍛える場合にはダンベルが向いているというデメリットは、「ケトルベルでは複合的に筋肉を使えるから時短になる」とも考えられます。

また、重量の選択肢が限られるという点は「選ばなくていいから迷いがなくなる」、重量の調整ができないという点は「甘えがなくなる」ともいえますよ。

どのような人におすすめ?

ケトルベル:

  • 全身運動系のトレーニングで、下半身・上半身も含めてまんべんなく鍛えたい人
  • ケトルベル:スイングやデッドリフトをおこないたい人
  • ケトルベル:自重トレーニングに負荷をプラスしたい人

ダンベル:

  • 特定の部位をピンポイントで鍛えたい人
  • ダンベル:上腕二頭筋トレーニングやサイドレイズをおこないたい人
  • ダンベル:トレーニング初心者の人

ケトルベルは全身運動系のトレーニングに向いている。とくにスイングをはじめ、下に置いて引くデッドリフトのような動きと相性がよい。また、自重トレーニングでは物足りなく、負荷をプラスしたい人にも向いている。

しかし、ケトルベルは特定の部位をピンポイントで鍛えるのには適していない。

とくにトレーニング初心者が上腕二頭筋トレーニングやサイドレイズをおこなう際は、ダンベルを使ったほうが効率がよい。

ケトルベルの使い方と全身トレーニング4選

ケトルベルを使ったスイング系のトレーニングでは、全身の筋肉を使える。しかし、スイング系のトレーニングは筋肉量を増やすためのものではなく、ダイエットなどカロリー消費を目的としたトレーニングに当たる。

下半身を鍛える種目にはゆっくりとした動きのものが多く、それらの種目から始めたほうがよい場合もある。

とはいえ、ケトルベルはスイングにぴったりの器具なので、スイング系のトレーニングで全身運動をおこないたい人はトライしてみよう。

【おすすめのトレーニング回数・セット数】

  • 筋肥大:8~12回×3~5セット(インターバル:60~90秒)
  • 引き締め:10~15回×3~5セット(インターバル:60~90秒)
  • 筋持久力の向上:15~20回×3~5セット(インターバル:60~90秒)

【全身トレーニングでの重量の目安】

  • 男性:体重の20%(体重70kgの場合は14kg)
  • 女性:体重の10%(体重50kgの場合は5kg)

監修者:おぜき

ケトルベルでの全身トレーニングにおすすめなのは次の種目です。難易度が低いほうから挙げると以下の順番となります。簡単な種目から始めたほうが、安全かつ効果的にトレーニングできるでしょう。

1. ケトルベル・スイング
2. アメリカン・スイング
3. ケトルベル・クリーン
4. ケトルベル・スナッチ

  • ケトルベルスイング
  • ケトルベルアメリカンスイング
  • ケトルベルスナッチ
  • ケトルベルクリーン

ケトルベルスイング

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 足を肩幅よりやや広めに開き、両手でケトルベルを持つ
  2. 背中を真っすぐに保ったまま股関節を折りたたみ、ケトルベルを脚の間に引く
  3. 股関節を一気に伸ばして、反動でケトルベルを胸の高さ付近まで振り上げる
  4. 腕の力ではなく股関節の動きで振り上げ、自然に戻ってきたら同じ動作を繰り返す
ケガのリスク 高い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 臀筋、ハムストリング、脊柱起立筋、広背筋、菱形筋、僧帽筋、後部三角筋
負荷の調整 可能

検証者:山本

股関節を使って振る動きが思ったより難しく、最初は腕の力で持ち上げてしまいました。

回数を重ねるとお尻や裏ももに効いている感覚はありましたが、フォームが合っているのか少し不安になりました。テンポが速くなると姿勢が崩れやすい点も気になりました。

監修者:おぜき

ケトルベルスイングはヒップヒンジ動作が重要で、腕ではなく下半身の反動で振ることがポイントです。お尻やハムストリングスに効いている感覚があれば、正しく動作できている可能性が高いでしょう。

まずはスピードよりもフォームを優先し、背中を丸めない意識を持つことが大切です。

ケトルベルアメリカンスイング

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 足を肩幅よりやや広めに開き、両手でケトルベルを持つ
  2. 背中を真っすぐに保ったまま股関節を曲げ、ケトルベルを脚の間に引く
  3. 股関節を一気に伸ばし、その勢いでケトルベルを頭上まで振り上げる
  4. 腕ではなく下半身と股関節の力で動かし、ケトルベルが戻ってきたら同じ動作を繰り返す
ケガのリスク 高い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 臀筋、ハムストリング、脊柱起立筋、広背筋、菱形筋、僧帽筋、後部三角筋
負荷の調整 可能

【注意点】

  • 背中が丸まらないようにする
  • 腕だけで持ち上げないようにする

背中が丸まらないようにする

腕だけで持ち上げないようにする

検証者:山本

頭の上まで持ち上げる動きになることで、一気に負荷が上がったように感じました。肩まわりの疲労感が強く、スイングよりも上半身に意識がいってしまう印象です。

勢いで上げると腰が反りやすく、フォーム維持が難しいと感じました。

監修者:おぜき

アメリカンスイングは可動域が大きいため、肩や体幹の安定性がより求められます。腰を反らないように腹圧を保ち、コントロールした動作でおこなうことが重要です。

負荷が高く感じる場合は、まず通常のスイングで動作を習得してから段階的に取り入れましょう。

ケトルベルスナッチ

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 足を肩幅程度に開き、片手でケトルベルを持つ
  2. 背中を真っすぐに保ちながら股関節を曲げ、ケトルベルを脚の間に引く
  3. 股関節を一気に伸ばし、その勢いを使ってケトルベルを頭上まで引き上げる
  4. 腕を伸ばした状態で頭上に安定させたら、コントロールしながら元の位置に戻して繰り返す
ケガのリスク 高い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 股関節、大臀筋、ハムストリング、大腿四頭筋、下腿三頭筋
負荷の調整 可能

【注意点】

  • 背中が丸まらないようにする
  • 腕だけで持ち上げず、股関節の力を使う

背中が丸まらないようにする

腕だけで持ち上げず、股関節の力を使う

検証者:山本

一気に頭上まで持ち上げる動作が難しく、タイミングが合わないと手首に負担がかかる感覚がありました。

成功すると全身を使っている感じが強く達成感はありますが、動きが複雑で慣れるまで時間がかかりそうです。初心者には少しハードルが高い印象でした。

監修者:おぜき

スナッチは全身の連動性とタイミングが求められる上級者向けの種目です。手首への衝撃を減らすためには、ケトルベルを「振り上げる」のではなく「体に沿わせて引き上げる」意識が重要です。

まずは軽い重量で動作を分解しながら習得していくことをおすすめします。

ケトルベルクリーン

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 足を肩幅程度に開き、片手でケトルベルを持つ
  2. 背中を真っすぐに保ちながら股関節を曲げ、ケトルベルを脚の間に引く
  3. 股関節を一気に伸ばし、その勢いでケトルベルを胸の横まで引き上げる
  4. ケトルベルを前腕の上で受け止めるようにしてラックポジションを作り、元の位置に戻して繰り返す
ケガのリスク 高い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 股関節、大臀筋、ハムストリング、大腿四頭筋
負荷の調整 可能

【注意点】

  • 背中が丸まらないようにする

背中が丸まらないようにする

検証者:山本

ケトルベルを胸元まで引き上げる動作で、腕に当たる衝撃が気になりました。

うまくできるとスムーズにキャッチできますが、タイミングがずれると雑な動きになってしまいます。見た目以上にテクニックが必要だと感じました。

監修者:おぜき

クリーンでは、ケトルベルを振り上げるのではなく「回転させて受ける」意識が重要です。

腕に当たる衝撃はフォームの乱れが原因であることが多く、体の近くを通す軌道を意識すると改善しやすくなります。

まずは軽重量で動作を安定させ、スムーズなキャッチを習得しましょう。

全身トレーニング以外のケトルベルを使った種目

ケトルベルを使った下半身トレーニングの種目は、ゴブレットスクワット、ランジ、デッドリフトがおすすめ。ケトルベルを持ちにくいなどでやりづらい場合は、ダンベルに切り替えてもよい。

監修者:おぜき

中級者や姿勢改善を目的としている人には、デッドリフトに腹筋系の種目を組み合わせるのがおすすめです。

ケトルベルを使った腹筋系の種目には、ロシアンツイストなどがあります。ケトルベルを使わない種目では、プランクなどが効果的です。

  • ケトルベルゴブレットスクワット
  • ケトルベルデッドリフト
  • ケトルベルランジ
  • ケトルベルシングルレッグ・デッドリフト
  • ケトルベルブルガリアンスクワット

ケトルベルゴブレットスクワット

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 胸の前でケトルベルを持ち、足は肩幅程度にひらく
  2. ケトルベルを身体から離さず、ゆっくり腰をおとす
  3. 足の裏で地面を押しながら立ち上がる
ケガのリスク 高い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 大腿四頭筋 、ハムストリング 、大殿筋、体幹
負荷の調整 可能

【注意点】

  • 重りは胸の近くに置く
  • ひざは足のつま先と同じ方向にまげる

重りは胸の近くに置く

ひざは足のつま先と同じ方向にまげる

検証者:山本

頭の上まで持ち上げる動きになることで、一気に負荷が上がったように感じました。肩まわりの疲労感が強く、スイングよりも上半身に意識がいってしまう印象です。

勢いで上げると腰が反りやすく、フォーム維持が難しいと感じました。

監修者:おぜき

アメリカンスイングは可動域が大きいため、肩や体幹の安定性がより求められます。腰を反らないように腹圧を保ち、コントロールした動作でおこなうことが重要です。

負荷が高く感じる場合は、まず通常のスイングで動作を習得してから段階的に取り入れましょう。

ケトルベルランジ

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 足を肩幅に開いて真っすぐ立ち、両手または片手でケトルベルを持つ
  2. 大きく前に一歩踏み出し着地する
  3. ひざを曲げて身体を下げ、前脚の太ももが地面と平行になるまで降ろす。前脚に体重がかかっていることを確認し、後ろ脚のひざが地面に触れないようにする
  4. 後ろ脚を使って立ち上がり、初めの位置に戻る。この動作を繰り返す
ケガのリスク 低い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 ハムストリングス、大殿筋、大腿四頭筋、腸腰筋
負荷の調整 可能

【注意点】

  • 太ももと床が平行になるまでしっかり降ろす
  • 上半身を前に倒しすぎない

太ももと床が平行になるまでしっかり降ろす

上半身を前に倒しすぎない

検証者:山本

片脚ずつおこなうことでバランスを取るのが難しく、ぐらつきやすいと感じました。

前に踏み込む動作で太ももやお尻にしっかり効いている感覚がありましたが、フォームが崩れると膝に負担がかかりそうで少し怖さもありました。思っていたより体幹も使う印象です。

監修者:おぜき

ランジは左右差の改善やバランス能力の向上に有効な種目です。膝が内側に入らないように注意し、上体を安定させることで安全に実施できます。

ケトルベルを持つことで負荷と体幹への刺激が増すため、まずは軽重量から始めるのが良いでしょう。

ケトルベルシングルレッグ・デッドリフト

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 片足で立ち、軸足と反対の手でケトルベルを持つ
  2. 背すじを伸ばしたまま股関節から前に倒れ、もう片足を後ろに伸ばす
  3. 太もも裏に伸びを感じたら、ゆっくり元の姿勢に戻る。この動作を繰り返す
ケガのリスク 低い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位

大臀筋、ハムストリングス 

負荷の調整 可能

【注意点】

  • 軸足のひざを伸ばしきらず、軽く曲げた状態を保つ

軸足のひざを伸ばしきらず、軽く曲げた状態を保つ

検証者:山本

片脚でおこなうことで一気に難易度が上がり、バランスを保つのにかなり集中が必要でした。

お尻や裏ももへの効きは強く感じられましたが、フォームが安定しないとどこに効いているのかわかりにくくなる印象です。体幹の弱さを実感する種目でした。

監修者:おぜき

シングルレッグ・デッドリフトは臀部やハムストリングスに加え、体幹やバランス能力も同時に鍛えられます。

軸足にしっかり体重を乗せ、骨盤が開かないようにコントロールすることがポイントです。動作が不安定な場合は、可動域を小さくして段階的に習得しましょう。

ケトルベルブルガリアンスクワット

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性

※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 片手または両手でケトルベルを持ち、ベンチや台の前に立つ
  2. 片足を後ろに伸ばし、甲をベンチや台の上に乗せる
  3. 背すじを伸ばしたまま、前脚のひざを曲げてゆっくり腰を落とす
  4. 前脚のかかとで床を押して立ち上がり、元の位置に戻して繰り返す
ケガのリスク 低い
実施できる場所 自宅
器具・設備 ケトルベル
鍛えられる部位 大殿筋、ハムストリングス、大腿四頭筋
負荷の調整 可能

【注意点】

  • 背中を丸めないようにする
  • 上半身を前に倒しすぎないようにする

背中を丸めないようにする

上半身を前に倒しすぎないようにする

※該当のOKNG画像が不足

検証者:山本

頭の上まで持ち上げる動きになることで、一気に負荷が上がったように感じました。肩まわりの疲労感が強く、スイングよりも上半身に意識がいってしまう印象です。

勢いで上げると腰が反りやすく、フォーム維持が難しいと感じました。

監修者:おぜき

アメリカンスイングは可動域が大きいため、肩や体幹の安定性がより求められます。腰を反らないように腹圧を保ち、コントロールした動作でおこなうことが重要です。

負荷が高く感じる場合は、まず通常のスイングで動作を習得してから段階的に取り入れましょう。

上半身のトレーニングはダンベルのほうが相性がよい

ケトルベルは手首への負荷が大きいことから、上半身トレーニングの動きでは持ちにくいうえ、可動域も制限されてしまう。

ミリタリープレスやローイングも、バーベルやダンベルを使うことが多い。また、床に寝そべっておこなうフロアプレスでは、床より下に腕を下げられないという難点がある。

そのため、上半身トレーニングを無理にケトルベルでやる必要はない。全身くまなく鍛えるのであれば使用するのは悪くないが、ほかの選択肢がある場合はダンベルやバーベルのほうがおすすめ。

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ケトルベルトレーニングのコツや注意点

  • 最初は軽めの重量から始める
  • スイング系は「腕で振らない」
  • 痛みを感じたらすぐに中止する

最初は軽めの重量から始める

ケトルベルでトレーニングする際は、まずは軽い重量から始めよう。男性の場合、重量は体重の20%程度が目安になる。

ただし、その重さでもフォームが崩れる、安定しにくい場合は、さらに軽い重量から始めることが大切。

10回程度やってみて、フォームが崩れず安定してできるかどうかを確認しよう。

スイング系は「腕で振らない」

スイング系の種目は、腕だけで振らないよう注意しよう。スイングはとくに出だしに力が必要だが、ケトルベルの大きな動きについていけないと、重さで腕が振られてしまう場合も。

腕だけで振ると過度な負担がかかってしまい、腰が反って背中が丸まったフォームになりやすい。難しいと感じた場合は軽めの重量からスタートしよう。

スイングでは全身を使うため、足が土台になり、体幹や下半身の安定性が重要となる。下半身が安定していないとふらつくリスクもあるので、バランスが取れない人は無理にスイング系の種目をやらなくてよい。

痛みを感じたらすぐに中止する

ケトルベルでのトレーニングは手首に負担がかかりやすいので、手首をはじめ腰・肩などに痛みや違和感が出た場合はすぐに中止する。とくにスイング系の動きは、やり方を間違えると痛みが出やすいため注意が必要。

痛みを感じて中断した場合は「軽い重量に変更する」「ほかの種目に切り替える」「何も持たずにフォームを確認する」など、トレーニング内容を工夫しよう。

最適な重さは何キロ?ケトルベルの選び方

  • 【可変式・固定式】ケトルベルの種類
  • 【レベル別】ケトルベルの重量目安(5㎏・12㎏・16㎏・20㎏・24㎏)

【可変式・固定式】ケトルベルの種類

ケトルベルには、重量を切り替えられる可変式と、重量固定の一体型である固定式がある。

ケトルベルの種類 メリット デメリット
可変式 1台でさまざまな重さに対応できる ぐらつきやすい
固定式 耐久性が高く、バランスが安定しやすい 重さを調節できない

可変式は複数のプレートを入れ替えることで重量を調整でき、1台あればさまざまな重さに対応できるのがメリット。一般的には、6段階前後の切り替えで3.5〜18kg程度に調整できるものが多い。

しかし、切り替えできて動かせる分、ぐらつきやすいというリスクがあり、ロックの点検やプレートの落下防止対策が必要。とくにスイング系などの瞬発的なトレーニングをおこなう際は、動作に細心の注意を払って。

固定式は一定の重量でしかトレーニングできないが、耐久性が高く、バランスが安定しやすいのがメリット。一方、複数の重量を揃える場合、収納スペースや費用がかさむ点がデメリットとなる。

監修者:おぜき

まずは固定式を1つだけ用意するのがおすすめです。

【レベル別】ケトルベルの重量目安(5㎏・12㎏・16㎏・20㎏・24㎏)

目的や個人差があるため一概にはいえないが、初心者の場合、重量は男性で体重の20%、女性で体重の10%を目安にしよう。

たとえば、体重60kgの男性なら12kgが目安になる。男性にとって12kgは軽すぎず重すぎない重量で、両手で持つことも考えるとちょうどよい。

慣れてきた場合は、ケトルベルの重量を20%ずつ上げていこう。たとえば、20kgのケトルベルを使っている男性なら、20kgの20%である4kgをプラスして24kgにステップアップするとよい。

その重量で難しいと感じたら、再調整して10~15%アップしてみて。重要なのはフォームが崩れないことと、最後まで軌道が一定であること。

重量の目安 最初の重量 ステップアップして20%上げた重量 さらに20%上げた重量
体重60kgの男性の場合 12kg 14.4kg 約17.3kg
体重50kgの女性の場合 5kg 6kg 約7.2kg

監修者:おぜき

ケトルベルでは重量を細かく刻みにくいのがデメリットです。一般的には4kg刻みの製品が多いため、重さを20%増加したい場合には対応しきれないこともあり、調整には工夫が必要です。

自宅トレーニングで用意しておくとよいもの

トレーニング時はケトルベルを周囲のものにぶつけたり、床に落としたりするリスクがある。

滑り止めや床の保護には、ヨガマットを用意するのが効果的。また、ケトルベルを落として足の甲や指に当たると大怪我につながるため、室内履きのシューズを用意したほうがよい。

ケトルベルに関するQ&A

ケトルベルスイングと並行して筋トレするなら何がおすすめ?

A. 鍛えたい部位をトレーニングしてOKだが、とくに効果的なのはスクワット。

監修者:おぜき

基本的には、自分が鍛えたい部位向けの種目を組み合わせましょう。とくに効果的な種目は、筋肉にじっくり効かせるスクワットの動きです。

ケトルベルスイングの瞬発的な動きだけでは、筋肉量は増えません。一方、スクワットなどの筋肉量を増やすトレーニングでは、負荷が物足りなくなると重量を上げる必要があります。負荷を重くする際には、ケトルベルスイングのように瞬発的な動きをする種目を取り入れたほうが効率的です。

ケトルベルスイングでは筋肉は増えませんが、体の使い方や重量への耐性は培われます。ケトルベル・ゴブレットスクワットのようにじっくり効かせる種目と並行することで、筋トレにも活きてくるため、両方を組み合わせるのが理想です。

なお、ケトルベルスイングとスクワットを両方やる場合、どちらを先にやってもOKです。スイング系種目を先におこなってからスクワットをやる日と、スクワットを先にやってからスイング系種目をやる日を作るなど、組み合わせを変えることで体への刺激が変わりますよ。

ケトルベルでおすすめできない筋トレは?

A. 上半身系のトレーニング種目はおすすめできない。

監修者:おぜき

手首を返すケトルベル・クリーンなどの種目は、手首を痛める可能性があります。もちろん、手首を鍛えたい人には上半身系の種目もありですが、とくに手首を鍛えたいわけでなければ、ほかの道具を使ったトレーニングのほうがよいでしょう。

初心者や手首が弱い女性には、ベルを逆さに持ったり手首を返したりするスナッチ系の種目や、ベルを頭上に持ち上げるヘイローなどもおすすめしません。

ケトルベルを使ったおすすめトレーニングメニューは?

A. 全身をバランスよく鍛えるには、以下のトレーニングメニューやセット数がおすすめ。

【おすすめのトレーニング回数・セット数】

次のスーパーセットを3セットおこなう

  • ケトルベル・ゴブレットスクワット×10回
  • ケトルベル・ローイング(広背筋・中背部)×10回
  • ケトルベル・スイング×10回

監修者:おぜき

ゴブレットスクワットとスイングはケトルベルと相性がよいですが、ローイングはダンベルを使用したほうがよりおこないやすく効率的です。用意できる場合は、ローイングのみダンベルを使ってみましょう。

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