ランニングは短時間でも消費カロリーを積み上げやすい有酸素運動のひとつ。ペースや体重、走る時間によって消費量は変わり、計算式を知ることで目安を把握できるのが特徴。
この記事では、METsを用いた消費カロリーの計算方法や時間・体重・距離別の消費カロリーの目安をはじめとし、消費カロリーを効率的に高める走り方も詳しく紹介する。
この記事の監修者

つむら みおさん
パーソナルトレーナー
この記事の検証者

神山 その香さん
学生時代は中高6年間陸上部に所属し中長距離を専門とし、昨年はフルマラソンを完走。現在は月1〜2回のランニングや自宅での腹筋・プランク・スクワットなどを中心に取り入れている。日常的に身体を動かす意識を持ちつつ、無理のない範囲で運動習慣を続けている。
ランニングの痩せ効果が高いのはなぜ?

ランニングはウォーキングや水泳、自転車といったほかの有酸素運動と比べると、短時間で多くのカロリーを消費しやすい点が特徴。
また、ダイエットを目的とする場合、消費カロリーだけでなく継続性が重要になるが、無理のないペースで一定の距離を走り続けるランニングは、結果として消費エネルギーは積み上がりやすい。
また、ランニング単体で体重を落とそうとするのではなく、食事管理と組み合わせることが必要なので、運動と食事のバランスを整えよう。
ランニングの消費カロリーの計算方法

ランニング時の消費カロリーは、感覚的な数値ではなく、運動によって使われるエネルギー量をもとに算出される。運動強度や体重、運動時間といった要素を組み合わせることで、消費カロリーの計算が可能となる。
運動によるエネルギー消費量(消費カロリー)は、運動強度を示す「METs(メッツ)」を用いて計算するのが一般的。
【計算式】
消費カロリー (kcal) = METs × 体重(kg) × 運動時間(時間) × 1.05
座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当する。ランニングは速度に合わせてメッツが違うので以下を参考にしよう。
| 分速 | メッツ |
| 分速134m | 8.3メッツ |
| 分速139m | 9メッツ |
| 分速161m | 9.8メッツ |
| 分速188m | 11メッツ |
▼計算している風景


監修者:つむら
消費カロリーの計算結果は、絶対的な数値として捉えるよりも傾向を見るための材料として扱いやすいです。日によって体調やペースが変われば、同じ運動でも結果は前後しやすいです。
数字が多少違っても異常とは限らず、増減の流れを確認することが大切となります。誤差を前提に考えると、数字に振り回されにくくなり、運動を継続しやすいです。
【時間・体重・距離別】ランニングの消費カロリーの目安

ランニングの消費カロリーは、走る時間によって大きく変わる。10分や20分といった短時間でも一定の消費が見込め、30分以上になると運動量としての意味合いが強まる。
分野別の目安を把握しておくと、生活リズムに合わせた運動計画を立てやすくなる。
- 【時間別】消費カロリーの目安
- 【体重別】消費カロリーの目安
- 【距離別】消費カロリーの目安
【時間別】消費カロリーの目安

基本的に消費カロリーは時間に比例し、急に増えることはない。しかし、有酸素運動を長時間おこなうことでより、トレーニング開始の20分以降の体内の消費が糖質優位から脂肪優位になる。
それ以降は体内の変化はないが、脂肪燃焼が目的の場合は20分やった方が効果的。以下は時間ごとの消費カロリーの傾向、特徴なので参考にしよう。
■時間ごとの消費カロリーの傾向
| ランニング時間 | 消費カロリーの傾向 | 特徴・感じやすい変化 | おすすめの人 |
| 10分 | 控えめ |
|
|
| 20分 | やや増える |
|
|
| 30分 | 安定して高い |
|
|
| 1時間 |
高い |
|
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■【時間別】体重50kgの人のランニングの消費カロリー
| ランニング時間 | 分速134m | 分速139m | 分速161m | 分速188m |
|---|---|---|---|---|
| 10分 | 約73kcal | 約79kcal | 約86kcal | 約96kcal |
| 20分 | 約145kcal | 約158kcal | 約172kcal | 約193kcal |
| 30分 | 約218kcal | 約236kcal | 約257kcal | 約289kcal |
| 1時間 | 約436kcal | 約473kcal | 約5151kcal | 約578kcal |
【体重別】消費カロリーの目安

ランニングにおける効果は一緒だが、消費カロリーは走る時間やペースだけでなく体重によっても差が生じる。体重が増えるほど運動時に必要となるエネルギー量が大きくなり、同じ条件でも消費量は変わりやすい。
しかし、「体重が重い」と一言に言っても体脂肪の重さと筋肉の重さは異なり、「脂肪で重い=消費カロリーの面でよい」というわけではないので注意しよう。
また、体重別の目安を知っておくと、自分に近い数値を参考にしやすくなる。
■【体重別】30分やった場合の消費カロリー
| 体重 | 分速134m8.3メッツ | 分速139m9メッツ | 分速161m9.8メッツ | 分速188m11メッツ |
|---|---|---|---|---|
| 45kg | 約196kcal | 約213kcal | 約232kcal | 約260kcal |
| 50kg | 約218kcal | 約236kcal | 約257kcal | 約289kcal |
| 55kg | 約240kcal | 約260kcal | 約283kcal | 約318kcal |
| 60kg | 約262kcal | 約284kcal | 約309kcal | 約347kcal |
| 65kg | 約283kcal | 約307kcal | 約334kcal | 約375kcal |
| 70kg | 約305kcal | 約331kcal | 約360kcal | 約404kcal |
| 75kg | 約327kcal | 約354kcal | 約386kcal | 約433kcal |
| 80kg | 約349kcal | 約378kcal | 約412kcal | 約462kcal |
【距離別】消費カロリーの目安

ランニングで消費されるカロリーは、「どれくらいの距離を走ったか」によって大きく変わる。基本的には、長く走るほど体をたくさん動かすため、消費カロリーも増えやすいと考えてよい。
ただし、同じ距離であっても、走る速さや体格によって消費量は変わるため、あくまで目安として捉えることが大切。
また、距離以上に消費カロリーに影響するのは「傾斜」。平坦の道なのか、坂道なのかによって消費カロリーに差が出るので注意しよう。
■【距離別】体重50kgの人が運動強度8.3メッツの速さ(134m/分・8km/時)でランニングした場合の消費カロリー
| 距離 | 目安時間 | 消費カロリーの目安 |
|---|---|---|
| 1km | 約7.5分 | 約54kcal |
| 2km | 約15分 | 約109kcal |
| 3km | 約22.5分 | 約163kcal |
| 4km | 約30分 | 約218kcal |
| 5km | 約37.5分 | 約272kcal |
| 10km | 約75分 | 約545kcal |

監修者:つむら
初心者の場合、距離はペースによって時間が変わってしまうため、まずは「時間」で消費カロリーを計算することをおすすめします。
他の有酸素運動との消費カロリーの違い

ランニングの消費カロリーを正しく捉えるには、他の運動との比較が役立つ。ウォーキングや水泳、自転車と比べることで、運動強度や体への負荷、消費量の位置づけが見えやすくなる。
相対的な違いを把握すると、自分の目的に合った運動を選びやすくなる。
- ジョギングとランニングの違い
- 【運動別】消費カロリーの違い

監修者:つむら
運動初心者の場合、有酸素運動は長時間続けるものなので「自分にとってやりやすいもの」を選ぶのがおすすめです。
もちろん消費カロリーに差はありますが、やりやすいものをおこなうことで、結果として継続しておこなえます。
ジョギングとランニングの違い

ジョギングとランニングはどちらも走る運動として似ているが、運動強度や体への負荷、消費カロリーの考え方が違う。
主な分かれ目は走るペースと心拍数の上がり方であり、ジョギングは会話ができる程度のゆったりしたペースで行われることが多く、心拍の上昇も比較的緩やかな一方、ランニングはより速いペースで走るため運動強度が高く、心拍数も上がりやすくなる。
その結果、同じ時間であってもランニングのほうが消費カロリーは多くなりやすい傾向に。
ただし、心拍数が過度に上がると疲労がたまりやすく、継続が難しくなる場合もあるため、短時間で効率よくカロリーを消費したい場合はランニング、無理なく長時間の運動を続けたい場合はジョギングといったように、目的に応じて選択することがおすすめ。
■1時間あたりのジョギング(6.0Mets)とランニング(8.3Mets)の消費カロリーの違い
| 体重 | ジョギングの消費カロリー | ランニングの消費カロリー |
|---|---|---|
| 40kg | 252kcal | 348.6kcal |
| 45kg | 283.5kcal | 392.2kcal |
| 50kg | 315kcal | 435.8kcal |
| 55kg | 346.5kcal | 479.3kcal |
| 60kg | 378kcal | 522.9kcal |
| 65kg | 409.5kcal | 566.5kcal |
| 70kg | 441kcal | 610.1kcal |
| 75kg | 472.5kcal | 653.6kcal |
【運動別】消費カロリーの違い

ランニングは、ウォーキングや水泳、自転車といったほかの有酸素運動と比べると、短時間で多くのカロリーを消費しやすい点が特徴。
ウォーキングは運動強度が低く、消費カロリーは控えめになりやすい一方で、ひざや腰への負担が少なく、長時間続けやすい運動。
水泳は全身を使うため消費カロリーが高くなりやすく、水の浮力によって関節への負担が軽減されるなど、体にやさしい点が魅力。
また、自転車は主に下半身を使い、スピードや負荷によって消費カロリーが大きく変わるが、関節への衝撃が少なく、疲労を抑えながら続けやすい。
| 運動種目 | 続けやすさ | おすすめの人 |
| ウォーキング | ◎ | 無理なく長く続けたい人 |
| ジョギング | ◎ | ウォーキングより負荷を上げたい人 |
| 自転車 | 〇 | ひざや腰への負担を避けたい人 |
| 水泳 | △ |
|
■1時間あたりの消費カロリーの違い
| 体重 | ジョギングの消費カロリー(6.0Mets) | ランニングの消費カロリー(8.3Mets) | 自転車の消費カロリー(4.0Mets) | 水泳の消費カロリー(8.0Mets) |
|---|---|---|---|---|
| 40kg | 252kcal | 348.6kcal | 168kcal | 336kcal |
| 45kg | 283.5kcal | 392.2kcal | 189kcal | 378kcal |
| 50kg | 315kcal | 435.8kcal | 210kcal | 420kcal |
| 55kg | 346.5kcal | 479.3kcal | 231kcal | 462kcal |
| 60kg | 378kcal | 522.9kcal | 252kcal | 504kcal |
| 65kg | 409.5kcal | 566.5kcal | 273kcal | 546kcal |
| 70kg | 441kcal | 610.1kcal | 294kcal | 588kcal |
| 75kg | 472.5kcal | 653.6kcal | 315kcal | 630kcal |

監修者:つむら
消費カロリーの面では複数の有酸素運動の組み合わせは必要ありませんが、ずっと同じ種目だと飽きてしまう場合は10分ごとにローテーションするなど、変えておこなうのもおすすめです。
複数おこなうことで継続的におこなえるだけでなく、多少使う筋肉も変わるため身体の面でもおすすめです。
ランニングの消費カロリーを高める走り方

ランニングの消費カロリーは、距離や時間だけでなく走り方によっても左右される。同じ時間を走る場合でも、ペースや強度の意識によってエネルギー消費の効率は変わる。
無理に運動量を増やすのではなく、走り方を工夫することで効率的なカロリー消費につなげやすくなる。
- ペースを意識して走る
- 走る時間を少しずつ伸ばす
- 心拍数を目安に強度を調整する

監修者:つむら
ランニング初心者は、まず「走る習慣をつくる」ことを優先することが大切です。消費カロリーの数字にこだわりすぎると、運動自体が負担になりやすいです。
最初は短い距離や時間から始め、身体が慣れてきた段階で徐々に負荷を上げていきましょう。その積み重ねが、結果として消費カロリーの増加にもつながります。
ペースを意識して走る

ペースを意識することで、ランニングの消費カロリー効率は高まりやすい。一定のスピードを保つだけでなく、やや負荷を感じるペースを選ぶとエネルギー消費が増えやすくなる。
速すぎると疲労が早く出やすく、遅すぎると運動強度が不足しやすい。自分が維持できる範囲でペースを調整すると、効率と継続のバランスを取りやすい。
ここでWellulu編集部員がペースを意識してどこまで消費カロリーが変わるか検証してみた。
【検証内容】
同じ距離(1km)を次のパターンでランニングする
①何も意識せず走る
②少しきついが会話はできない程度のペースを意識して走る
▼ランニングしている風景

▼検証結果
| 項目 | ①のペース | ②のペース |
| 平均ペースの違い | ペースが安定せず、自然なスピードで推移 | やや速く、ペースが安定 |
| 消費カロリーの差 | やや少なめ | スピードが上がったことにより多くなった |
| 「最後まで走り切れたか」「余裕度」 | 余裕を感じながら完走 | きつさを感じつつ完走 |

検証者:神山
ペースを意識しない場合は、無理なく走れる感覚があった一方で、ペースを意識すると呼吸や心拍数の上昇をはっきり感じました。
距離は同じでも、身体への負荷は明確に違うと感じたので、短い距離でも、ペースを上げることで運動強度は高まるのだと実感しました。

監修者:つむら
同じ距離であってもペースが上がると心拍数が高まり、運動強度は上昇する結果、消費カロリーにも差が出やすくなります。
ただし、無理にペースを上げる必要はないので、目的や体力レベルに合わせて、継続できるペースを選ぶことが重要です。
走る時間を少しずつ伸ばす

消費カロリーを高めたい場合、走る時間を段階的に伸ばす方法がおすすめ。急激に時間を増やすと疲労がたまりやすく、継続が難しくなる。
まずは現在の運動時間に10分追加する感覚で調整すると、体への負担を抑えやすい。時間の積み重ねによって消費量が増え、効率的な運動につなげやすくなる。
実際に10分伸ばしただけで汗が出始めたり、身体が温まるなど身体の変化を感じる場合もあるので少しずつ伸ばしていくのがおすすめ。
ここでWellulu編集部員が普段のランニング時間(例:20分)を基準に別日に時間を伸ばすやり方を検証してみた。
▼検証結果
| 時間 | 走り終えた後の疲労感 | 翌日の体調 |
| 20分 | 疲労感は軽く、余裕をもって走り終えられた | 身体の重さはほとんど感じられなかった |
| 30分 | やや疲労感はあるが、強いきつさは感じにくい | 軽い筋肉の張りを感じる程度 |
| 40分 | 走り終えた直後の疲労感が強くなった | 脚の重さを感じ、回復に時間を要した |

検証者:神山
20分から30分への延長は、負担の増加を感じつつも対応できる範囲でしたが、40分まで延ばすと、走り終えたあとの疲労感が明確に増しました。
時間を延ばすことで運動量が増える実感はあるが、無理をすると翌日に影響が出やすいので注意が必要だと感じました。

監修者:つむら
走行時間を延ばすと、消費カロリーは確実に増えやすくなる一方で、疲労の蓄積や回復とのバランスを考慮することが重要となります。
まずは10分程度の延長から始め、身体の反応を確認しながら調整していく方法が、ランニングを継続しやすくするポイントとなります。
心拍数を目安に強度を調整する

心拍数は運動強度を把握する目安となり、消費カロリーとも関係が深い。心拍が適度に上がる範囲で走ると、エネルギー消費が安定しやすい。
強度が低すぎると効果を感じにくくなり、高すぎると疲労が蓄積しやすい。心拍の変化を意識することで、無理なく効率を高めやすくなる。

検証者:神山
心拍数を確認しながら走ることで、きつくなりすぎていないかを客観的に判断できました。感覚だけで走っていたときよりも、ペースの調整がしやすいと感じます。
心拍数が上がりすぎた場合は自然とペースを落とせるため、無理なく走り続けられました。強度を数値で把握できる点は、安心感にもつながります。

監修者:つむら
心拍数は、運動強度を把握するためのわかりやすい指標です。目標とする心拍数の範囲を意識することで、過度な負荷を避けやすくなります。
とくにランニング初心者は、感覚だけに頼らず心拍数を参考にすることで、安全に運動を続けやすくなります。目的に応じた強度管理が、継続と効果の両立につながります。
ランニングの消費カロリーに関するQ&A
運動する時間帯によっても消費カロリーは変化する?
A:基本的には時間帯で大きく変わらない

監修者:つむら
同じ負荷・同じ動作でおこなう場合、消費カロリーは時間帯による差はほとんどありません。消費カロリーを上げたい場合は、傾斜をつけたり走るスピードを上げることでより多くのカロリーを消費できます。
スマートウォッチで消費カロリーを計算するのは効果ある?
A:目安として活用する程度であれば効果はある

監修者:つむら
スマートウォッチの消費カロリー表示は正確さに限界がありますが、日々の変化や運動量の目安として使うにはおすすめです。あくまで参考値として捉え、運動継続のモチベーションに活かすのがおすすめです。
ハーティネス株式会社代表
フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。
コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。
2チャンネル目となるYouTube「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中
著書4冊/各種雑誌、テレビ出演
JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 2年連続優勝経験を持つ