ライフラインの大切さ
今の家に引っ越してから12年目。いろいろな家電が壊れていく。その中で、家を購入したときにビルトインしたものが壊れるとおろおろしてしまう。近所に「街の電気屋さん」がいたるところにあったのはこういうときのためなのか?
まずは、今年の夏にクーラーが全部屋つかなくなった。これは焦った。夜、クーラーのない部屋で眠るなんて熱中症にかかってください、とお膳立てしているようなものだ。冷凍庫にある氷を出してきて、部屋においてもすぐに暖かくなってしまう。そして、モアっとした空気で家の中が熱くなっていく。これは、次の日に速攻修理屋さんが来てくださって、室外機の元のパッキンが壊れていて、交換してくれたらクーラーは気持ちよさそうに動き出してくれた。
あと、洗濯機も困る。うちは5人家族ということもあり、朝と夜、毎日2回乾燥までやる形で回し続けているのだが、明らかに洗濯物の量が多い。息子たちのサッカーのユニフォームから、バスタオルの量は半端じゃない。洗濯機もこの12年で3台目になっている。これは修理も合わせると5回電気屋さんに来てもらっている。ただ、僕の中での理想の洗濯機に出会えていない。3台とも違うメーカーにしてみたのだが、いつも何かが欠けているのである。
そして、昨日夕ご飯をつくったあとに、温めなおそうと思ったら、ガスコンロの電源が入らない。電池式なので、電池が切れたかと思って新しい電池に入れ替えても、電源が入らない。入ったと思ったら、ピーと警告音がなってそのまま消えてしまう。ガスコンロも12年間酷使してきたので、そろそろ寿命かと思いつつ、あの手この手で探ってみる。ガスコンロの修理は、コンロ会社かガス会社に問い合わせとあったので、さっそく電話するが修理できるかどうかも分からない状態だ。僕はキャンプの時に持っていっている持ち運び用のガスバーナー台を倉庫から取り出してきた。当分はキャンプ生活だ。
ガス会社と電話で話をした。新しいビルトインの器具が入るか、新しいガスコンロを見積もりに行くのですぐには手配できないと言う。コンロ会社は、ガスコンロの新しいものを直接販売していなくて、修理だけだと言う。こっちとしては、いち早く復旧したいだけなのに、なかなかうまくいかないものだ。
考えたら、ライフラインが止まってしまったら、本当に生活全体が困難になる。今年の1月の能登地震もそうだし、日本に住んでいると防災知識をもっとつけておかないとあらゆる状況でも対応できなくなる。電気、ガス、水、このライフラインが途絶えたときにどうするかいろいろ考えるきっかけになった。
家電の進化で、毎日の生活がより豊かになってきている。それでも、まだまだ進化し続けるのだろう。僕らは、日々開発者に感謝しながら生きていくべきだ。
学校の校庭でキャンプするという防災訓練
まだ、娘が小学生だったので7-8年前だと思う。子どもたちが通う地元の小学校が土のグラウンドから、全面天然芝校庭に変わった。僕は地域の活動は、ウェルビーイングにつながると強く思っていたこともあり、積極的にボランティア活動で天然芝の芝刈りをしに行った。
そこで、ボランティアの数を増やすためにいろいろなイベントを当時のPTA会長や校長先生と企てた。夏は、みんながテントを張って、学校の校庭に一泊する。子どもたちからすると、普段通っている学校が急にキャンプ場になるのだ。
BBQで美味しい肉を焼き、100人以上の先生も地域の方も親も子どもたちも一緒に楽しむ。それは、当時のPTA会長からすると、「立派な防災訓練」ということで区の方も見学に来てくださった。
帰りには、子どもたちが一列に並んで、校庭にゴミが落ちていないか歩いて、宝探しをするようにゴミ探しをする。
東京のど真ん中でこういうコミュニティができて、みんなが何か楽しそうにしている。それは立場も、大人も子どもも関係がない全員が当事者だ。この光景が大好きだった。
残念なことは、東京のビルの間にある学校の校庭は、本当のキャンプ場のように森がない。コンクリート砂漠の中で、暑すぎてテントの中は眠れない。外に出て芝生の上で寝転がっていたら、蚊の攻撃にあいまくる、そんなこともあった。そんなことよりも、素敵な時間と素敵な防災訓練と、素敵なコミュニティが生まれていたことが嬉しかった。
街のウェルビーイングってこういうコミュニティから生まれてくるのだろう。
早くガスコンロが治って欲しい。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー