丁寧に暮らす。

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

スポーツ選手の生き方から学ぶ。

たまたま家族でテレビを観ていたら、柔道の阿部一二三・ 詩選手の家族がパリオリンピックでの戦いを振り返り、家族で培ってきたエピソードが紹介されていた。スポーツ選手はたくさんの勇気と感動をくれる。そして応援している選手が活躍しているだけでうれしい。大谷選手の活躍も連日、楽しみで仕方がない。まるで漫画の主人公のように活躍する彼らのウェルビーイングな生活ってどんなんだろう、と考えて、いつかWelluluでお話を聴かせていただく機会とか持てたら、と妄想してしまう。

阿部一二三選手が試合前の減量においての、食生活の話があった後、試合前は「丁寧に暮らす」という言葉があった。柔道ならではの心技体の「心」が日本人らしく、そしてウェルビーイングな暮らしと重なった。洗濯物のたたみ方からはじまり、歩き方、食べ方、1分1秒を丁寧に暮らす、というのを意識したことがあまりなかった。

「丁寧に暮らす。」

これを習慣にするだけで、生活全体がアップデートできるに違いない。じゃあ、どういう行動が丁寧な暮らしなのか?ウェルビーイングな暮らしと同じように使ってよいように感じた。例えば、朝起きてから寝るまでを丁寧な暮らしを時系列に書いてみることにした。(できるかは置いておいて、こうやって丁寧に暮らすことを意識することからはじめないと・・・)

・起床 5分だけ静かにストレッチをしながら、呼吸を整えてゆっくり起きる。
・カーテンを開けて、太陽の光を20秒感じる。
・神棚に向かって、今日の自分へのお礼をお伝えし、家族の健やかな1日を祈願する。
・昨日洗った食器を片付けてから、朝ご飯とお弁当をつくる。
・20分だけストレッチと座禅を組みながら、マインドフルネスな時間をつくる。
・朝ご飯は、野菜から順番にゆっくりゆっくり時間をかけて食べる。
・昨日の夜にまわしていた洗濯物を丁寧にたたむ。たたんだ洗濯物を洋服棚に片付ける。
・シャワーを浴びて、髭をそり、歯磨きをする。(朝風呂とか入れたらもっといいかも)
・会社に行くときに、なるべく前を向いて歩くことだけに意識して、駅まで歩く。(歩きスマホや歩き読書をしない)
・早口になってしまうことがあるので、ゆっくり話す。
・お昼は、きちんと1時間とって、ゆっくり食べる。(気分転換をしながらご飯を楽しむ)
・帰りは、1個手前の駅で歩いて、街の様子をみながら、散歩しながら帰る。
・帰宅後、着ていたものをきちんと洋服棚に片付けて、洗濯をまわす。
・ご飯は、1汁3菜を心がけて、料理をする。
・夕ご飯は、家族で「今日何が楽しかったことがあったか」話をしながらゆっくり食べる。
・ご飯を食べ終わったあとは、子どもたちといっしょに時間を過ごす。
・就寝前は、2時間はPCやスマホを見ないで、積読になっている本を読む。
・電気を消して、静かな場所で眠る。

書いているうちに、ほとんどできていない=丁寧な暮らしができていないことが分かった。丁寧な暮らしをもっともっと心がけるだけで、心が穏やかになるのかもしれない。そして、一二三選手が言っていたように、丁寧な暮らしの習慣化が、自分に負けない強い選手になっていくのかもしれない。これは経営者にも言えるように感じる。丁寧な暮らしをもう一度見つめなおし、当然やるべきことを、ただやるだけなのに、時間に追われてしまって、ついつい丁寧さを忘れてしまっている。

無理をしないことがポイントかもしれない。食べ過ぎない。飲み過ぎない。寝過ぎない。仕事し過ぎない。けれども、楽しいことはついつい無理をしてしまう。

自分の時間に「ゆとり」を持って毎日に感謝できる「丁寧な暮らし」を心がけたい。

生活習慣病にかからないように

昨日は、僕が通っているデポルターレクラブ(パーソナルトレーナーに指導いただくジム)にお誘いいただき、麻布台クリニックの先生方とお話する機会をいただいた。僕は、毎年健康診断や人間ドックで、「悪玉コレステロール」と「脂肪肝」が異常になってしまう。けれども、そのあとは病院にいったことがない。本当は行ったほうが良いのは分かっているけれども、結局は面倒くさいのだ。自分の身体と向き合い、健康的な身体を手に入れたいと思いつつ、すぐにさぼってしまう(他を優先してしまう)日常を送っている。

生活習慣病は、生活習慣の乱れからくることは分かっている。代表的な生活習慣病は、「メタボリック症候群」「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」があり、動脈硬化を進行させてしまうとのことだが、なぜか「自分は大丈夫」と考えてしまう。自覚症状がないのが問題らしい。

食事のあと、「しばらくして眠い」「だるい」「すぐに小腹が減る」「集中力が途切れる」「イライラする」「首の後ろが重くなる」という症状が出たら、「糖質疲労」の可能性があるそうだ。僕は、ほぼ全部あてはまっており、もしかして糖尿病になる可能性が高いのかもしれない。そんな中、「ロカボ」な食べ方をご指南いただいた。

・1日にとる糖質量は、70g~130g
・満腹になるまで食べる!
・カロリーは気にしない
・タンパク質・脂質・食物繊維をしっかりとる。
・糖質とタンパク質、脂質のバランスをとる。
・糖質抜き目指してストイックになりすぎはNG。
・早食いをせず、カーボラストでとる。

僕らは、丁寧に生き方をするために、もう一度「自分の生活」を見つめ直すタイミングが来た。

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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