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ゾーンに入る方法やコツ!入りやすい人の特徴や条件も解説

ゾーンは特別な才能ではなく、誰の脳にも備わっている「集中とリラックスが同時に高まった状態」で、習慣や環境を整えることで再現性を高められる。いきなりゾーンを目指すのではなく、まず心のノイズを取り除いてリソースフルな状態をつくることが第一歩となる。

この記事では、スポーツ心理学の専門家に聞いた、ゾーンに入るための条件や心の状態を整える方法、環境づくりや目標設定の具体的なコツ、チームでゾーンに入るためのポイントまで詳しく解説する。

この記事の監修者

西田 明さん

メンタルコーチ

筑波大学蹴球部をはじめ、育成年代のサッカー選手や指導者、教育・企業現場でメンタルコーチングをおこなっている。

結果だけでなく、選手や指導者が「自ら考え、前に進む力」を育むことを大切にし、対話を軸にしたサポートを続けている。

日々の実践から得た気づきを、ブログやYouTube、書籍などで発信中。

書籍:整っていると、力は出る: 空海と利休が教えてくれた、静かな集中の正体
ブログ:https://family-flow.net/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC9b5_j3VQnZOVgkvoxV3T1w

目次

ゾーンに入ることは誰にでもできる?

ゾーンとは、極度の集中状態で最高のパフォーマンスを発揮できる心理状態。主にスポーツや競技の場面で語られることが多い。

  • 誰でもゾーンに入ることはできる
  • ゾーンに入りやすい人の特徴
  • ゾーンに入るときの感覚
  • ゾーン状態における脳の働き
  • ゾーンとフロー状態との違い

誰でもゾーンに入ることはできる

ゾーンは特別な才能や能力ではなく、誰の脳にも備わっている「集中とリラックスが同時に高まっている状態」で、習慣や環境を整えることで再現性を高めることが可能。スポーツで語られるゾーンに限らず、日常で時間を忘れるほど没頭する体験も、ゾーンやフローの一種として扱われる。

個人差はあるものの、ゾーンに入っている時間は数秒~数分程度が一般的で、訓練によって持続時間を伸ばしたり、1日に何度もゾーンに入ることが可能。

ゾーンに入りやすい人の特徴

多くの人は条件が整えばゾーンに入ることが可能だが、入りやすさには個人差がある。

【ゾーンに入りやすい人の主な特徴】

  • 誠実性が高い
  • 感情が安定している
  • 自発的に取り組める
  • 自己効力感が高い

また、集中状態に加えて没頭している感覚が非常に重要なため、基本的には好きなことや楽しいこと、やりがいや意義を見出せている活動のときにゾーンに入りやすいとされている。

ゾーンに入るときの感覚

ゾーンに入る瞬間は自覚しづらく、気づいていたらゾーンに入っていたというケースが多い。ゾーンに入ったときの代表的な感覚として「考えなくても、身体が勝手に動く」「周りの声や音が聞こえなくなる」などがあげられる。

【ゾーンに入ったときの代表的な感覚】

  • ボールが止まって見える
  • 時間がゆっくり流れる
  • 考えるより早く身体が勝手に動いた
  • 周囲の雑音が聞こえなくなる
  • 相手の動きがよく見える

また、理由は定かではないが「自然と涙が出てくる」という経験をするケースもあり、そのときの状況や環境などによっても経験する感覚は異なる。

一方、ゾーンを終えたあとは「ふと我に返る感覚」「達成感」「心地よい疲労」などを感じることが多い。

仕事中にゾーンに入れたとしても、外的刺激で集中が切れてしまう可能性があるので、目の前の作業に集中できる環境を整えることが重要です。

ゾーン状態における脳の働き

脳の研究によると、ゾーン状態では脳に以下の変化が起こっているとされている。

前頭前野が一時的に低活動になる 動作がスムーズに滑らかになる
シータ波とアルファ波が優位になる リラックスと集中が共存する
神経ネットワークの同期が上昇する 視覚野・運動野・小脳の連動が高まる

また、テニスコーチのティモシー・ガルウェイ氏が提唱する「インナーゲーム」によると、人間の中には「セルフ1(ブレーキをかける思考)」と「セルフ2(無意識・本能に近い行動」)が存在しており、セルフ1の指令が少なくなり、セルフ2が自由に能力を発揮することで強い集中力を発揮するとされている。

ゾーンとフロー状態との違い

ミハイ・チクセントミハイ氏の定義によると、フローとゾーンは本質的に同じ概念で、どちらも高度な集中や没頭、パフォーマンスを発揮しているときの心理的状態を指す。

中でも、ゾーンはおもにスポーツや競技の場面で語られることが多く、フローはスポーツ以外にも創作活動や仕事などの場面でも表現されることが多い。

また、心理学の一部ではゾーンはフロー状態が極限まで高まった稀なケースだと位置づけられる。そのため、ゾーンはフローよりさらに集中力が増した超状態を指すこともあるが、明確な定義があるわけではない。

ゾーンとフローはいずれも特別な才能を持つ人だけのものではなく、日々の心の状態や環境を整えることで、誰にでも自然に起こりうる体験です。

呼び方や文脈の違いはあっても、「整った状態の結果として訪れる集中と没頭の状態」である点に本質的な違いはありません。

ゾーンに入る条件

前提として、「ゾーンに入ることを目的にする」のは逆効果。自身の状態や環境を整え、毎日をリソースフルな状態で過ごすことができれば、自然とゾーンに入りやすくなる。

また、ゾーンに入りやすい状況や環境、作業などは個人差があるものの、おもな条件としては以下の4つ。

【ゾーンに入るおもな条件】

  • ワクワクするゴールや結末をイメージできている
  • 結果に対してすぐにフィードバックが得られる
  • 課題と自身のスキルレベルが釣り合っている
  • 目の前のことに没頭できる環境である

中でもとくに重要なのが、ワクワクするゴールや結末をイメージできるかどうか。

「この製品を使うことで悩みが解決される顧客の様子」「自分の活動が地域の役に立っているという実感」など、内的動機が具体的であるほど、今に集中しやすくなる。

その上で「課題と自身のスキルレベルが釣り合っている」や「結果に対してすぐにフィードバックが得られる」「目の前のことに没頭できる」といった課題の設定や環境を整えることが重要となる。

目標やゴールは設定するだけでなく、その状態をイメージし続けることが大事です。たとえばスマホの待ち受けにするなど、視覚情報として思い出しやすい状況をつくっておくのがおすすめです。

ゾーンに入る方法

前提として、フローは「入ろうと意識して入れるもの」ではないため、「どうすればフローに入れるか」と考えすぎること自体が、かえって逆効果になる場合もある。

重要なのはフローを目指すことではなく、自分の心の状態を理解し、整えていくプロセスである。

  • 自分の心の状態を理解する
  • 否定や改善ではなく感情を受け入れる
  • 環境を整える

自分の心の状態を理解する

「自分がリソースフルな状態で何時間くらい生活しているか」を意識する機会は少ないが、不安やイライラといった心のノイズが強いアンリソースフルな状態から、いきなりフロー状態に入ることは難しい。

まずは、「普段の自分はどのような心の状態で生活しているのか」「心のノイズになっているものは何か」「何に不安や引っかかりを感じているのか」を振り返ることが第一歩となる。

否定や改善ではなく感情を受け入れる

将来の不安や過去の後悔など、自分にとってのノイズがわかったら否定や改善しようとするのではなく、まずは受け入れて共感する。

人はネガティブな出来事や感情を引きずりやすく、気づかないうちに自分の思考が自分自身を苦しめているケースも少なくない。自分の心の状態を理解し、そのまま受け入れることが、リソースフルな状態へ整えていく第一歩となる。

環境を整える

自分の心の状態を受け入れられるようになったら、次はリソースフルな状態を維持し、フローに入りやすい環境を整えていこう。

外的要因によって集中力が妨げられる環境では、フローに入りにくい。たとえば、スマートフォンが視界に入るだけでも集中力が低下することが知られている。

環境のOK例
  • 雑音が入らない
  • 集中している人のとなり
  • 周りに不要なものがない
環境のNG例
  • 騒がしい
  • 散らかっている
  • スマホが視界に入るところにある
  • 作業と関係ない物がある

環境と合わせて自分なりのルーティンを持つことも大切です。毎日同じ動作を繰り返すことで「脳が安全な状況」と認識し、不安感の軽減や集中力の増加につながります。

決まったルーティンがない人は、朝の散歩のように、1日の活動リズムを整えることを取り入れるのがおすすめです。

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多忙なビジネスパーソンの日常にガンマ波サウンドという選択肢

会議や資料確認、判断を求められる場面が続く1日。気づけば頭が切り替わらないまま、仕事を進めていることも少なくない。そんな日々の中で、集中に向かうきっかけとして意識してみたいのが「音」。

ガンマ波サウンドは、脳波の周波数のひとつとされる「ガンマ波」に着目した音のテクノロジー。ガンマ波は、思考や情報処理、集中と関係がある脳波とされ、研究が進められている。ガンマ波サウンドは、いつもの音にガンマ波変調技術という特殊な加工を施すことで、ガンマ波を誘発・同期させることができる。

仕事に取りかかる前、音を聞く。それは、無理に集中力を引き出すのではなく、仕事モードへと静かに切り替えるための時間。年齢を重ねたからこそ、頑張りを足すのではなく、整えるという選択をしてみては。

ゾーンに入るコツ

  • 自分がどういうときに集中できるのかを言語化する
  • 姿勢や呼吸を整える
  • ネガティブな言葉を控える
  • 目標や課題を明確にする
  • 適切な難易度のタスクに挑戦する
  • 素早いフィードバックが得られる環境をつくる

自分がどういうときに集中できるのかを言語化する

過去に「何かに没頭できた」「フローに入っていたかもしれない」と感じた体験を思い出し、そのときの活動内容や環境、時間帯などの共通点を整理してみよう。

【洗い出す項目】

  • 活動(単調作業かクリエイティブな活動か)
  • 環境(周りに誰もいない・集中力が高い人の近く など)
  • 前後の行動(ものすごい集中できたときの前後で何をやっていたか)
  • コンディション(前日の睡眠量・食事内容など)

集中しやすい状況や環境が見えてきたら、現状とのギャップを洗い出し、できそうなことから1つずつ整えていくことが大切。

姿勢や呼吸を整える

心と身体は密接につながっており、姿勢を整える行為が心を整える行為につながる。たとえば、猫背だと気分は下がり、逆に姿勢が整うと自然と気分が上がる。

また、呼吸は自律神経と体性神経の両方に関わる数少ない生理機能であり、自動的に行われる一方で、意識的にコントロールすることも可能。

ネガティブな言葉を禁止する

「不満」「愚痴」「悪口」といったネガティブな言葉を頻繁に使うと、体内のストレス反応が高まり、心はアンリソースフルな状態に傾きやすくなる。

ネガティブワードが思い浮かんできたら「疲れた→よくがんばった」「無理→できるか試してみよう」というふうに、言葉を言い換えることを意識してみよう。

また、普段からネガティブワードを使っている人とは適切な距離を取って、自分が影響を受けないようにすることも大切。

目標や課題を明確にする

自分が向かうゴールや目的が具体的かつワクワクするものであるほど、やる気やモチベーションが高まりやすくなる。また、誰かに一方的に与えられた目標ではなく自分で納得して設定した目標であるほど、高い集中力と主体性をもって取り組みやすい。

たとえば部下の目標を設定する場合は、以下のポイントを意識するとよい。

部下の目標を設定する場合
  • 一緒に決める(対話を重ねる)
  • 本人がワクワクできる目標にする
  • 達成された状態を具体的に共有する
  • 現在のレベルに合った適切な難易度に設定する

目標設定後は、具体的な数字を用いて進捗を可視化(前に進んでいる感覚)し、定期的な振り返り・フィードバックをおこなうことで、安心して進められる環境を整えることが大切。

適切な難易度のタスクに挑戦する

基本的には自身のレベルと難易度のバランスが取れたタスクに挑戦しているときがゾーンに入りやすいとされている。

ただし、「どの程度の難易度が適切か」には大きな個人差がある。ハードルの高い目標を掲げることでモチベーションが高まる人もいれば、現実との乖離が大きすぎると、かえってやる気を失ってしまう人もいる。

とくに成功体験が少ない人や、物事をネガティブに捉えやすい人は、 まずは小さな行動からスタートし、 「できた」という感覚を積み重ねていくことが大切です。

小さな成功体験の積み重ねが、自然と前向きな意識や挑戦意欲につながっていきます。

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会議や資料確認、判断を求められる場面が続く1日。気づけば頭が切り替わらないまま、仕事を進めていることも少なくない。そんな日々の中で、集中に向かうきっかけとして意識してみたいのが「音」。

ガンマ波サウンドは、脳波の周波数のひとつとされる「ガンマ波」に着目した音のテクノロジー。ガンマ波は、思考や情報処理、集中と関係がある脳波とされ、研究が進められている。ガンマ波サウンドは、いつもの音にガンマ波変調技術という特殊な加工を施すことで、ガンマ波を誘発・同期させることができる。

仕事に取りかかる前、音を聞く。それは、無理に集中力を引き出すのではなく、仕事モードへと静かに切り替えるための時間。年齢を重ねたからこそ、頑張りを足すのではなく、整えるという選択をしてみては。

素早いフィードバックが得られる環境をつくる

フィードバックが即時に得られる環境では、自分の行動が適切かどうかを瞬時に確認でき、目標に向かって前進しているという感覚を持つことができる。

スポーツでゾーンに入りやすいのは、自分のプレーがすぐに結果として返ってくる点も大きな要因の1つと言える。

仕事においては、進捗をしっかりと管理し「こまめにフィードバックを共有する」「チーム内で意見を言い合える環境を整える」など、「自分のやっていることは間違っていない」「前に進んでいる感覚が持てている」状況をつくることが重要。

部下にフィードバックや注意をする際は、Why(なぜ)で問い詰めるのではなく、How(どうすればできるか)で問いかけることが大切です。

そうすることで意識の矢印が自分自身に向き、「次に何を試そうか」と考えながら、自発的に前へ進みやすくなります。

ゾーンに関するQ&A

最後にゾーンに関する気になる疑問について、西田さんに伺った。

チームでゾーンに入るコツは?

A. ネガティブな言葉を減らし、よい空気をつくる

メンバーがアンリソースフル(力を発揮しにくい)状態になることを避けるため、ネガティブな言葉を極力避けることが重要です。とくに管理職やリーダーの人は、自分の発言や態度、表情がチームの空気に大きな影響を与えていることを意識しておくとよいでしょう。

その一方で、チームが緩くなりすぎないように基準は明確にし、やるべきことはやりながら、フォローし合える関係性をつくっていくこともポイントになります。

ゾーンに入るデメリットや注意点はある?

A. ゾーンに入るデメリットはない

ゾーンに入ること自体は基本的にポジティブな状態です。ただし、達成感や心地よさから、疲労に気づきにくくなることがあります。

疲労を感じていなくてもしっかりと休憩・休息を取り、身体と心の状態を整えることが大切です。

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