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腕を太くする筋トレ方法25選!ダンベル・自重・ジムで鍛える方法

腕を太くする近道は、上腕三頭筋・上腕二頭筋・前腕筋群をバランスよく鍛えることが大切。この記事では、上腕三頭筋と上腕二頭筋を軸にダンベル・自重・バーベル種目を紹介。回数・セット数・インターバルの目安、フォームのポイントまでを詳しく解説する。

この記事の監修者

 

関根 綾さん

パーソナルジムDecision 代表トレーナー

年間約1000セッションを指導。経営者や芸能関係者の指導経験も多く、ダイエット・ボディメイク・健康維持など、さまざまな悩みに幅広く対応している。2021年より大原学園大宮校スポーツトレーナー科講師としても活動。
【保有資格/実績など】全米エクササイズ&フィットネス協会認定トレーナー(NESTAーPFT)/IMBF公認ファスティングカウンセラー/関東オープンメンズフォジーク選手権入賞

この記事の検証者

吉田 健二さん

Wellulu編集部

学生時代は運動部に所属。最近になってジム通いをスタート。実体験を踏まえて、初心者・ブランク明けでも再現しやすいメニューや、続けやすい負荷設定・時間配分に強い関心を持つ。今回の検証では「正しいフォームをどれだけ早く身につけられるか」「狙った部位に効かせられるか」を基準に評価。

目次

「腕を太くする筋トレ」の検証ポイント

【難易度】

トレーニングレベルに関わらず、正しいフォームを習得できるか?

  • 何回目の練習で正しいフォームを習得できたか?
  • どの部分が間違いやすいか?

【継続性】

数ヶ月継続して実践できる種目なのか?

  • 1回のトレーニングにかかる所要時間(短い方が継続しやすい)
  • どのくらいの疲労感があるか?
  • 毎日できるか?(どのくらいの頻度で続けられるか?)
  • 準備/手間の簡便

【負荷】

初心者はどれくらいの回数・重量が適切か?

  • ⚪︎kgで⚪︎回(ウェイト)/⚪︎回(自重)

腕を太くするにはどこを鍛えるべき?

腕の筋肉は上腕二頭筋、上腕三頭筋、前腕筋群から作られている。それぞれの特徴・太さへの影響は異なる。

部位 特徴 太さへの影響
上腕二頭筋 力こぶをつくる 中程度
上腕三頭筋 腕の太さに最も影響する 高い
前腕筋群 握力を高める 低〜中程度

監修者:関根

腕を太くしたいなら、日常動作で使われにくい「上腕三頭筋」を優先して鍛えるのがおすすめ。プレスダウン・フレンチプレスなど「ひじをしっかり曲げ伸ばしする」種目を軸にしつつ、二頭筋・前腕は補助的に配分すると全体のバランスが整います。

上腕二頭筋

主な役割 力こぶを形づくる代表的な筋肉であり、物を引き寄せる動作や、腕をねじる回外動作でも強く関与する。
位置 肩関節と肘関節をまたいで位置する。
構成筋肉 長頭と短頭の2つに分かれる。

上腕三頭筋

主な役割 腕の筋肉の中で最も体積が大きく、腕の太さを出すうえで最重要。押す動作や腕を後ろへ引く動作で強く使われる。
位置 上腕の後ろ側を覆うように位置する。
構成筋肉 長頭・外側頭・内側頭の3つに分かれる。

前腕筋群

主な役割 手首や指を動かす細かな筋肉群で、握力や物を支える力に大きく関与する。
位置 ひじと手首の間に位置し、手のひら側と甲側にある。
構成筋肉 屈筋群と伸筋群に分かれる。

腕を太くするメリット

上腕二頭筋や上腕三頭筋、前腕筋群などの腕の筋肉を鍛えることは、見た目だけでなく日常生活や他のトレーニングにも多くの利点をもたらす。また、腕が強くなることで胸筋や背筋など大筋群のトレーニングにおいても安定性が増し、高重量を扱いやすくなる

腕を鍛えるメリット

日常生活の動作向上 荷物を持つ・押す・引くといった動作が楽になり、疲れにくくなる。
外見的な印象の変化 たくましい腕はシルエットに迫力を与え、Tシャツ姿でも引き締まった印象を与える。
高重量の胸筋・背筋トレーニングの後押し 腕力が強化されることでベンチプレスや懸垂などの種目を安定して行え、全体的な筋力アップにつながる。

監修者:関根

腕を鍛えることで、ボディメイクへの影響が大きくなります。特に半袖やTシャツ姿では、腕の太さや形状が見た目の印象を左右します。また、胸や背中の高重量種目でも腕の筋力が安定性を支えるため、パフォーマンスによい影響をもたらすことも。

腕を太くする筋トレのコツ・注意点

腕を太くするには、やみくもに鍛えるのではなく「どの筋肉を」「どのように」刺激するかが大切。ここでは、腕を鍛える際に押さえておきたい基本的な考え方と注意点を紹介。

  • 鍛えるべき筋肉の割合
  • 筋肥大の原則
  • 自宅・ジムの鍛え方

鍛えるべき筋肉の割合

腕の太さを出すには 上腕三頭筋の強化が最重要。上腕の約3分の2を占めるため、見た目のボリュームに直結する。加えて 上腕二頭筋 を鍛えると力こぶの形が際立ち、 前腕筋群 を鍛えることで全体に太さと握力が加わる。3部位をバランスよく鍛えることが理想。

監修者:関根

腕の太さを出す目的であれば、比重は「上腕三頭筋:上腕二頭筋=6:4」を目安にしましょう。三頭筋の発達が腕のボリューム感に直結し、二頭筋を加えることで形が整います。一方で前腕は、特別に気になる場合や握力を強化したい場合を除けば、個別に鍛えなくてもよさそうです。

検証者:吉田

上腕二頭を先に追い込むと後半の上腕三頭系種目で疲労しきってしまうことがあったので、三頭筋→二頭筋→(余力があれば)前腕の順が続けやすかったです。

筋肥大の原則

筋肥大にはレベルに応じて少しずつ負荷を調整することが不可欠。扱う重量や回数を徐々に増やし、筋肉に継続的な刺激を与えることが必要となる。十分なタンパク質摂取と睡眠による回復も同時に重視する。オーバーワークは筋肥大を妨げるため、週2〜3回の頻度で確実に回復させながら継続しよう

細身男性の場合

  • 週2〜3回、ダンベルやバーベルを使った中重量(8〜12回×3セット)で筋肥大を狙う
  • 代謝が高く筋合成に必要な栄養が不足しやすいため、十分な栄養と負荷が必要

初心者の場合

  • 自重や軽重量から始め、正しいフォームを習得する
  • 負荷を無理に増やさず、動作をゆっくりコントロールする
  • 高重量だとフォームが崩れやすくケガにつながるので注意

監修者:関根

よくある間違いとして、「重量を追い求めすぎる」ことがあります。反動を使ったりフォームが乱れると、狙った筋肉に刺激が入らず、ケガの原因にもなります。特に三頭筋では、ひじが伸びきらず可動域が狭くなる、ひじが固定できないなどのケースが多く見られます。

検証者:吉田

最初は鏡の前で、ひじが動いていないかをチェックするだけでもフォームの精度が上がりました。また、うまく効かない日は回数よりフォーム動画を撮ると修正点が見つかりやすそうです。

自宅・ジムの鍛え方

自宅ではナロープッシュアップなど自重種目を用い、正しいフォームで回数を多めにおこなう。ジムではダンベルカールやトライセプスプレスダウンなど負荷を調整できる種目で重量設定を工夫し、6〜12回で限界が来る負荷を目安におこなう

動作中は反動を使わず、ターゲット筋を意識して収縮させることが重要。

自宅で腕を鍛えるコツ

ビギナー

正しいフォーム習得・基礎筋力の向上

ゆっくりとした動作で週2〜3回継続

経験者

筋肥大の促進

回数やセット数を増やす

検証者:吉田

回数だけで伸び悩むときは、休憩時間を短縮(90秒→60秒)にすると刺激が強くなった気がしました。仕上げにダイヤモンドプッシュアップを入れると上腕三頭筋がよく張りました。

ジムで腕を鍛えるコツ

ビギナー

基礎筋力と正確なフォームの獲得

軽重量で可動域を広く使い、フォームの徹底

経験者 8〜12回で限界になる重量を扱い、部位ごとに週2回程度

検証者:吉田

上腕三頭筋はプレスダウン→オーバーヘッド系の順、上腕二頭筋はインクラインダンベルカール→スパイダーカールの順にすると“伸ばす→縮める”で効きが明確でした。

監修者:関根

自宅トレーニングは手軽に始められる反面、器具を使った種目に比べて負荷の調整がしづらくなります。筋肉をつける上で大切なのは「ボリューム(=重さ×回数xセット数)」。器具がない場合はセット数や回数を多めに設定して、限界が来る強度に調整しましょう。

【監修者おすすめ】腕を太くする筋トレ種目

腕を太くしたい場合、上腕三頭筋種目→上腕二頭筋の順番で高い強度を扱える種目から始めるのがおすすめ。具体的には、上腕三頭筋種目として「ナローベンチプレス」・「トライセプスエクステンション」・「プレスダウン」。上腕二頭筋種目として、「バーベルカール」・「インクラインアームカール」を組み込むようにしよう。

①ナローベンチプレス 高重量を扱えるため、三頭筋を効率的に肥大させたい場合の基礎種目。
②トライセプスエクステンション 三頭筋をストレッチさせながら負荷をかける種目。伸展動作をゆっくりおこなうことで伸張刺激を最大化できる。
③トライセプスプレスダウン ケーブルマシンを使って三頭筋を収縮させる種目。
④バーベルカール 高重量を扱える二頭筋の基本種目。腕を太く見せる「力こぶ」のボリュームを出すのに効果的。
⑤インクラインアームカール ベンチを斜めにしておこなう二頭筋種目。腕を後方に下げた状態から動作するため、ストレッチ局面で強い負荷がかかる。

監修者:関根

高重量種目・ストレッチ種目・収縮種目を踏まえてプログラムを組むのがおすすめです。またケーブルカールとプレスダウンの連続動作を組み合わせた『スーパーセット法』というトレーニング法もありますが、フォームが乱れやすかったり集中力が続かないため、初心者はまず1つの種目で正しい動作を身につけましょう

検証者:吉田

トレーニングに慣れていない人は、5種目を1日で取り組むとかなり疲労します。上腕三頭筋は高重量を扱える種目とストレッチ種目を使い分けて2種目のトレーニング、上腕二頭筋は1種目で取り組む方法も初心者にはおすすめです。

【ダンベル】腕を太くする筋トレ8選

  • ダンベルカール
  • ハンマーカール
  • インクラインダンベルカール
  • オルタネイトダンベルカール
  • キックバック
  • フレンチプレス(片手)
  • フレンチプレス(両手)
  • リストカール

ダンベルカール

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 両手にダンベルを持ち立つ
  2. ひじを固定し、手のひらを前に向ける
  3. 反動を使わずひじを曲げてダンベルを上げる
  4. 一瞬止めてからゆっくり下ろす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可( ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 手首の力で持ち上げない
  • ひじを身体から離さない

手首の力で持ち上げない

ひじを身体から離さない

検証者:吉田

ひじをどのように動かすかで、上腕二頭筋への負荷が全く違いました。また、反動を使うと肩と腰に負担がかかるため、持ち上げた位置で一拍止めてから下ろす意識を持つとよさそうです。

監修者:関根

ひじの動きや腰への意識を持つことは大切です。もう1点、手首でダンベルを返そうとする人も多いのですが、前腕に負荷が集中するため手首は一直線を意識しましょう。リストストラップで手首を固定する方法もおすすめです。

ハンマーカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 両手にダンベルを持ち手のひらを内側に向ける
  2. 肘を固定し親指を上にしたまま肘を曲げる
  3. 前腕全体を使って持ち上げる
  4. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 上腕筋、腕橈骨筋
負荷の調整 可( ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 手のひらを内側に向ける
  • しっかり肩の位置まで持ち上げる

手のひらを内側に向ける

しっかり肩の位置まで持ち上げる

検証者:吉田

アームカールと比較すると、前腕の負荷が大きくなりました。その変わり重量を扱いづらく肩もすくみやすいので注意しましょう。

監修者:関根

ハンマーカールは上腕筋・腕橈骨筋を主働とした種目です。上腕二頭筋を集中的に鍛えたいのであればアームカールの方がおすすめ。扱う重量は通常のアームカールと同等か、やや軽めから開始し、15回が余裕になったら段階的に増やしましょう。

インクラインダンベルカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. トレーニングベンチを調整し、角度をつける
  2. 両手にダンベルを持つ
  3. ひじを伸ばした状態から、ダンベルを持ち上げる
  4. ゆっくり戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可( ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • あごを下げる
  • ひじを身体から離さない

あごを下げる

ひじを身体から離さない

検証者:吉田

ベンチの角度は約30度でおこないました。上腕二頭筋がしっかり伸び、トップでの収縮感も強かったです。他の種目より下ろす動作をていねいにすると、しっかりストレッチも効きました。

監修者:関根

インクラインダンベルカールは、上腕二頭筋長頭への刺激が高まりやすい種目です。しっかり可動域を広げる意識を持つことが大切です。もし、三角筋前部や上腕二頭筋に違和感がある場合は他の種目に切り替えましょう。

オルタネイトダンベルカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 足を肩幅に開き、両手にダンベルを持ち立つ
  2. 手のひらを身体側に向ける
  3. ひねりの動作を加えながら、交互にダンベルをあげる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 上腕二頭筋、前腕筋群
負荷の調整 可( ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 上半身の反動でダンベルを持ち上げない

上半身の反動でダンベルを持ち上げない

検証者:吉田

片腕ずつおこなうためトップの収縮に集中しやすい一方で、疲労が溜まってくると無意識に反動が入りやすかったです。

監修者:関根

前腕のひねりを加えたオルタネイトダンベルカールは、上腕二頭筋をしっかり狙える種目です。腰への負担が増えるため、上半身の反動で持ち上げるのはNG。ひじや手首への違和感が出る場合は他の種目に切り替えましょう。

キックバック

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに片手・片膝をつき前傾姿勢をとる
  2. 反対手にダンベルを持ち肘を90°に曲げる
  3. 肘を固定したまま後方へ腕を伸ばす
  4. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可( ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • ひじは上下に動かさない
  • しっかりダンベルを持ち上げる

ひじは上下に動かさない

しっかりダンベルを持ち上げる

検証者:吉田

上腕三頭筋にピンポイントで負荷が入りますが、最後の伸ばし切りでトレーニング効率が左右されます。しっかり持ち上げる意識を持つと、肩も動いてしまうのでひじを支点に後方へ送る意識をもつとよさそうです。

監修者:関根

キックバックは三頭筋に強い収縮を作れる種目です。反動でダンベルを振り上げると負荷が抜け、腰にもストレスが乗るため注意しましょう。

フレンチプレス(片手)

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに座り頭の後ろでダンベルを持つ
  2. ひじを固定したままダンベルを上に持ち上げる
  3. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル、イス
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 腰を反らない
  • ひじをしっかり伸ばす

腰を反らない

ひじをしっかり伸ばす

検証者:吉田

片手でのオーバーヘッド動作は、三頭筋にストレッチと収縮がはっきり入りました。腰を反ると反動を使ってしまうため、骨盤を立てる意識を持つとよさそうです。

監修者:関根

片手でのフレンチプレスは、両手よりもストレッチを効かせやすい種目です。フォームのポイントとして、腰を反らない・上腕を耳の横に立てひじを固定することです。

フレンチプレス(両手)

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに座り頭の後ろでダンベルを両手で持つ
  2. ひじを固定したままダンベルを上に持ち上げる
  3. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル、イス
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 上体を反らさない
  • ひじをしっかり伸ばす

上体を反らさない

ひじをしっかり伸ばす

検証者:吉田

片手よりストレッチは弱くなりますが、フォームが安定しやすく感じました。また、両手でも、疲労が溜まってくると上体を反らしてしまいがちなので注意しましょう。

監修者:関根

片手よりも重量が増えるため、安全のためにもしっかり両手でにぎるようにしましょう。ナローベンチプレスなど、プレス系種目と組み合わせると三頭筋の総刺激量を確保しやすくなります。

リストカール

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★☆☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに腕を置きダンベルを握る
  2. 手首の力でダンベルを持ち上げる
  3. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル、イス
鍛えられる部位 前腕筋群
負荷の調整 可(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • しっかり前腕を固定する

しっかり前腕を固定する

検証者:吉田

動作が少なく、前腕屈筋群に集中した種目です。ひじから前腕をしっかりベンチに固定する意識を持たないと、反動で持ち上げてしまうため注意した方がよさそうです。

監修者:関根

リストカールは前腕屈筋群の単関節種目です。トレーニング効率自体は高くないため、三頭筋や二頭筋を鍛えた最後に取り組む方法がおすすめです。

【自重】腕を太くする筋トレ7選

  • ナロープッシュアップ
  • ダイヤモンドプッシュアップ
  • デクラインプッシュアップ
  • ヒンズープッシュアップ
  • リバースプッシュアップ
  • ディップス
  • フィンガーカール

ナロープッシュアップ

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★☆☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 手幅を肩幅程度にする
  2. 体を一直線に保つ
  3. ひじを体側に沿わせて曲げる
  4. 胸が床に近づいたら押し戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 腰を反らない
  • ひじを外側に曲げない

腰を反らない

ひじを外側に曲げない

検証者:吉田

ひじの角度によって、腕と胸への負荷が大きく変わりました。ひじを体側に沿わす(後ろに曲げる)と三頭筋にグッと力が入り、ひじを開く(外側に曲げる)と大胸筋への負荷が強く感じられます。疲れてくると腰が反りやすいので、腹圧に力を入れた状態をキープすることで、フォームの安定性が変わりました。

監修者:関根

ナロープッシュアップは上腕三頭筋を中心に、胸・肩の筋肉も鍛えられる種目です。負荷の調整は難しい種目ですが、形を崩さずゆっくり動作することで、上腕三頭筋にしっかり負荷をかけることができます。

ダイヤモンドプッシュアップ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 手幅を肩幅より狭くする
  2. 体を一直線に保つ
  3. ひじを体側に沿わせて曲げる
  4. 胸が床に近づいたら押し戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 目線を上に上げない
  • 指先はやや内側に向ける

目線を上に上げない

指先はやや内側に向ける

検証者:吉田

親指と人差し指で菱形をつくることで、三頭筋への負荷がより強く感じられました。最初は肩幅より一握り狭いところからスタートして、徐々に手幅を狭くしていくやり方がよさそうです。また、目線を上げると腰が反ってフォームが乱れるので注意してください。

監修者:関根

ダイヤモンドプッシュアップは中級者向けの種目です。ゆっくり胸が床につくくらいまで近づけ、反動なしで押し戻すことでしっかり鍛えられます。肩などに違和感が出る場合は、可動域を少し狭くする・他種目に変えるなどを検討しましょう。

デクラインプッシュアップ

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 手幅を肩幅より狭くする
  2. イスに足を置き、体を一直線に
  3. ひじを体側に沿わせて曲げる
  4. 胸が床に近づいたら押し戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 腰を反らない

腰を反らない

検証者:吉田

足をイスに乗せるだけで負荷が一段上がり、三頭筋と胸上部にアプローチできました。疲れてくると腰が反りやすいので、つま先を強く押しつつ腹圧を意識することで姿勢を維持しやすかったです。

監修者:関根

体幹が弱いと腰が反りやすくなります。お尻を軽く締めることで、一直線の姿勢も維持しやすくなります。また、ひじを体側へ沿わせながら曲げることで、しっかり三頭筋にアプローチできます。最初は台の高さを20–30cm程度から始めるのがおすすめ。

ヒンズープッシュアップ

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 手は肩幅程度に広げる
  2. 腰を上げ、身体を三角形にする
  3. 腕を曲げながら体を斜め前に動かす
  4. 胸が地面に近づくまで下げる
  5. お尻を引きながら元の姿勢に戻る
バリエーション 特になし
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • スタート時はしっかり腰をまげる
  • ひじを曲げる際に頭を床に近づける

スタート時はしっかり腰をまげる

ひじを曲げる際に頭を床に近づける

検証者:吉田

体を斜め前へ“くぐらせる”意識を持つことで、ひじを曲げる際に頭を床へ近づけやすかったです。またひじを曲げる際にお腹の力が抜けてしまうので、腹圧を入れた状態をキープすることでフォームが安定しました。

監修者:関根

ヒンズープッシュアップは、上半身の連動と可動域がポイントです。お尻は高く、目線は手の間や少し先、ひじは体側へ沿わせて曲げると三頭筋への負荷も高くなります。

リバースプッシュアップ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチや椅子に手をつく
  2. 脚を前に伸ばしてお尻を浮かせる
  3. ひじを曲げて体を下ろす
  4. ひじを伸ばして戻す
バリエーション 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 イス
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • イスに置く指先は前にする
  • 手を外側に広げ過ぎない

イスに置く指先は前にする

手を外側に広げ過ぎない

検証者:吉田

リバースプッシュアップは、三頭筋にしっかり負荷が入る一方で、肩がすくんだフォームになりやすかったです。指先を前に向けることで、三頭筋に負荷が集中しやすかったです。ボトムは肘が90°程度で一拍止めてから押し戻すとフォームが安定しました。

監修者:関根

肩がすくむ・肘が外へ広がる・手幅が広すぎると、肩のケガにもつながりやすいので注意しましょう。指先は前向き、ひじを真後ろへ折ることで三頭筋に狙いを絞れます。ひざを曲げた状態からスタートすることで、負荷を弱くすることもできます。

ディップス

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ディップスバーに両手を置く
  2. 身体を持ち上げ、ひじを曲げて下ろす
  3. ひじを伸ばして押し上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ディップスバー
鍛えられる部位 上腕三頭筋・大胸筋下部
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 肩をすくめない
  • 身体はまっすぐにする

肩をすくめない

身体はまっすぐにする

検証者:吉田

自重種目の中でも負荷が高く、5回するのがやっとでした。疲れてくると肩がすくみ可動域が狭くなりやすく、ディップスバーもぐらぐら揺れてしまいました。回数が伸びない日は、軽いアシスト(足台などに足を置く)を使う方法もよさそうです。

監修者:関根

可動域として、ボトムで上腕が床と平行になる位置を目安に。しかし、肩に違和感がある場合などは少し可動域を狭めるやり方もあります。

フィンガーカール

難易度 ★☆☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★☆☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに腕を置き手をパーに広げる
  2. 手首を曲げながら、手をパーからグーにする
  3. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 前腕筋群
負荷の調整 可(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 手をしっかり握る

手をしっかり握る

検証者:吉田

手を「パー→グー」へ強く握り込む動きで前腕の張りが出やすかったです。握り込みが甘いと効きが薄れる感覚があるので、最後まで“指で掴む”感覚を維持するとよさそうです。

監修者:関根

前腕の屈筋群への負荷を高める上では、握り込む感覚は大切です。前腕は比較的小さい筋肉群のため、腕のトレーニングの“仕上げ”として取り組みましょう。

【バーベル】腕を太くする筋トレ6選

  • バーベルカール
  • リバースバーベルカール
  • ナローベンチプレス
  • トライセプスエクステンション
  • オーバーヘッドトライセプスエクステンション
  • バーベルリストカール

バーベルカール

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. バーベルを肩幅で握る
  2. ひじを体側に固定する
  3. 反動を使わずひじを曲げる
  4. ゆっくり下ろす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、プレート
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • 背中を丸めない
  • 腰の反動で持ち上げない

背中を丸めない

腰の反動で持ち上げない

検証者:吉田

背中を丸めたり腰の反動を使うと、二頭筋より腰・肩に負担がかかりやすかったです。ひじを体側に固定し、トップで一拍止めてからゆっくり下ろすと“力こぶ”に集中的に効く感覚がありました。

監修者:関根

反動と背中の丸まりは狙いが散る大きな要因です。また、手首は一直線を維持し、きつい場合はEZバーやリストラップで手首を保護するのもおすすめ。

リバースバーベルカール

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 手のひらを下にしてバーベルを握る
  2. ひじを固定して曲げる
  3. 前腕も使いながら持ち上げる
  4. ゆっくり下ろす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、プレート
鍛えられる部位 前腕伸筋群、上腕二頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • 手の甲を前に向ける
  • 腰を反らない

手の甲を前に向ける

腰を反らない

検証者:吉田

手首に張りが出やすく、前腕伸筋群に強く入る感覚がありました。肘が前へ出ると肩に逃げるため、肘を体側で固定して上下すると狙いが明確になります。重すぎると腰が反りやすかったので、まずは軽めでフォームを安定させるとよさそうです。

監修者:関根

通常のバーベルカールより、重量を扱いづらくケガのリスクも高くなります。上腕二頭筋を集中的に鍛えたい場合はバーベルカールやナローベンチプレスがおすすめです。

ナローベンチプレス

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに仰向けで寝る
  2. 肩幅より狭くバーベルを握る
  3. 胸に下ろして押し上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、プレート、ベンチプレス台
鍛えられる部位 大胸筋、上腕三頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • バーベルは肩幅程度にする
  • わきは開かないようにする

バーベルは肩幅程度にする

わきは開かないようにする

検証者:吉田

肩幅より狭いグリップにすることで三頭筋の関与が増えましたが、狭めすぎると手首がきつく感じました。わきを開くと肩前に張りが出やすく、ひじを体側へ沿わせるほど安定しました。

監修者:関根

手首の負担を減らすためには、しっかりバーを手のひらに乗せ、手首を立て過ぎないことが大切です。手幅の目安として「前にならえ」のときくらいを目安にしましょう。また、スミスマシンを使うことで軌道も安定させやすくなります。

トライセプスエクステンション

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに仰向けで寝る
  2. 肩幅より狭くバーベルを握る
  3. 頭に下ろす
  4. 元の位置に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、イス
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • ひじを曲げて頭に近づける
  • わきを開かない

ひじを曲げて頭に近づける

わきを開かない

検証者:吉田

ひじを開くとひじ関節に違和感が出やすく、わきを締めると三頭筋に乗りやすかったです。バーを額〜頭上にコントロールして下ろすと、伸びと収縮がはっきりしました。

監修者:関根

ひじを曲げながら、しっかり三頭筋のストレッチを感じることが大切です。ストレートバーよりEZバーを使う方法がおすすめ。

オーバーヘッドトライセプスエクステンション

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに仰向けで寝る
  2. 肩幅より狭くバーベルを握る
  3. 頭の上にバーベルを下ろす
  4. 元の位置に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、イス
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • 頭の上までバーベルを落とす

頭の上までバーベルを落とす

検証者:吉田

頭上まで動作を広げることで、三頭筋長頭に強く効きました。しかし、バーベルを頭上までしっかり下ろそうとすると腰が反りやすいので、腹圧を意識した方がよさそうです。

監修者:関根

体幹の維持も大切なポイントです。肩関節可動域が狭い人は、可動域を1–2割控えるか、ダンベルの片手/両手版へ置き換えるのもおすすめです。

バーベルリストカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★☆☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 前腕をベンチにのせバーベルを握る
  2. 手首を曲げてバーベルを持ち上げる
  3. ゆっくり戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル
鍛えられる部位 前腕屈筋群
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • ひじを曲げない

ひじを曲げない

検証者:吉田

前腕屈筋群にしっかり入りますが、ひじが曲がると負荷が逃げやすいと感じました。前腕をベンチに固定し、手首だけを曲げ伸ばしすると効きが強くなります。

監修者:関根

ひじを伸ばし、前腕をしっかり支持面に固定して“手首だけ”を動かしましょう。もし動作に違和感や痛みがある場合は、可動域を控える・重量を減らすなどで調整しましょう。

【マシン・ケーブル】腕を太くする筋トレ4選

  • マシンカール
  • ケーブルカール
  • トライセプスプレスダウン
  • ケーブルオーバーヘッドトライセプスエクステンション

マシンカール

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. マシンに座り腕をパッドにのせる
  2. 両手でグリップを握る
  3. 肘を動かさずに曲げる
  4. ゆっくり戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 アームカールマシン
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)

検証者:吉田

腕をパッドにしっかり乗せると、上腕二頭筋だけに効きが集中しやすかったです。シートが低いと肩がすくみやすかったです。

監修者:関根

シート高は“わきがつぶれない高さ”に合わせ、上腕の裏面がパッドに面で当たるように設定しましょう。ひじはパッドの支点の真上で固定し、胸を軽く張るとフォームが安定します。

ケーブルカール

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ケーブルマシンのロー位置にバーを装着
  2. 両手で握る
  3. ひじを固定して引き上げる
  4. ゆっくり戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ケーブル
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • 上体を反らさない

上体を反らさない

検証者:吉田

重量を感じやすく、動作全域で張りが切れにくいと感じました。しかし、重くすると上体が反りやすく、無意識に体重移動で引いてしまいました。

監修者:関根

上体の反りを防ぐため、最初に腹圧を意識しましょう。ひじは体側の位置からスタート定し、上腕が前後にぶれない重量設定が基本です。

トライセプスプレスダウン

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 高位置にバーを装着
  2. ひじを体側に固定する
  3. ひじを伸ばして押し下げる
  4. ゆっくり戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ケーブル
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • バーを下ろす際に、ひじを後ろに引かない

バーを下ろす際に、ひじを後ろに引かない

検証者:吉田

ひじを体側に固定できていると三頭筋に一直線で効きましたが、疲れてくるとひじが後ろへ引けてしまいます。バーを下げ切った位置で手首を返そうとすると前腕に逃げるため、手首は固定した方がよさそうです。

監修者:関根

ケーブル種目の場合、軌道を安定させるのが難しくなります。開始前に肩を下げ、わきを軽く締め、ひじが後方へ流れないよう上腕をキープしましょう。

ケーブルオーバーヘッドトライセプスエクステンション

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 背中をケーブルに向けて立ちバーをにぎる
  2. 頭上に構える
  3. ひじを固定して伸ばす
  4. ゆっくり戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ケーブル
鍛えられる部位 上腕三頭筋
負荷の調整 可( プレートで調整可能)
【注意点】
  • 背中を丸めない

背中を丸めない

検証者:吉田

頭上での動作は長頭にしっかり入る一方、重くすると腰が反りやすかったです。背中をケーブルに向け、片足を半歩前に出すと体が安定し、ひじを高く保ったまま動かしやすくなりました。

監修者:関根

体の位置がブレやすいため、腹圧をしっかりとかけることを意識することが大切です。トレーニング動作時に、上腕が前後・左右にぶれない重量に設定しましょう。

腕を太くする筋トレの回数と頻度

腕を太くするためには、筋肥大を最大化できる頻度と十分な休養を確保することが不可欠。頻度が少なすぎると刺激が不足し、多すぎると回復が追いつかずオーバートレーニングにつながるため、トレーニングと休養のバランスが重要となる。

  • 週に2~3回!初心者の目安
  • 毎日やると逆効果

週に2~3回!初心者の目安

上腕二頭筋や上腕三頭筋などへの負荷にまだ慣れていないため、初心者は週2回が目安。十分な栄養と睡眠を確保することで高い頻度でも回復が追いつきやすい。

毎日やると逆効果

筋肉はトレーニング中ではなく、休養中に成長する。毎日同じ部位を鍛えると筋繊維が修復する前に再び破壊され、筋タンパク質合成が追いつかず、筋肥大効果が低下する。また、関節や腱への疲労が蓄積してケガのリスクも高まるので注意しよう。

監修者:関根

筋肉を大きくするうえで、睡眠と栄養補給も大切です。睡眠中は筋繊維の修復と合成が進み、栄養面では筋肉の材料となるタンパク質をしっかり補いましょう。また、トレーニング後にはプロテイン(吸収率の高いホエイプロテイン)を活用するのもおすすめ。筋肉が最も栄養を必要とするのはトレーニング直後から2時間以内とされるので、この時間帯にプロテインを摂ることで、筋肥大をサポートできます。

腕が太くなるまでの期間

筋肥大は短期間で劇的に起こるものではなく、継続したトレーニングと栄養管理が必要となる。特に上腕二頭筋や上腕三頭筋は比較的小さな筋肉群のため、刺激と回復を積み重ねることが成果に直結する。

  • 腕が太くなるのに必要な期間
  • 早く効果を出すための工夫
  • 停滞期を乗り越える方法

腕が太くなるのに必要な期間

トレーニングを始めて1か月ほどで神経適応により扱える重量が増えるが、目に見える太さの変化は3か月前後から現れやすい。上腕二頭筋・前腕は小さな筋群のため時間がかかるが、しっかりと筋タンパク質合成を促す食事と休養を並行しておこなえば、半年ほどで明確な筋肥大を実感できるだろう。

早く効果を出すための工夫

徐々に負荷を上げる意識を持ち、重量・回数・セット数を少しずつ増やす。さらに、週2〜3回の頻度を守りつつ、タンパク質摂取(体重1kgあたり1.6〜2.0g/日)と7時間以上の睡眠を確保することで、筋合成が最大化される。

停滞期を乗り越える方法

負荷が同じままだと筋肉は刺激に慣れて成長が鈍化するため、種目を変更する・回数やテンポを変える・セット間休憩を伸ばすなどで刺激を変化させる。また、オーバートレーニング気味なら1週間ほど軽めのトレーニングに切り替え、回復を優先することで再び伸びやすくなる。

腕の筋トレに関するQ&A

  • 女性が腕を鍛えると太くなりすぎる?
  • 自宅でダンベルなしでも腕は太くなる?
  • 腕トレと他の筋トレ(胸・背中)の組み合わせは?

女性が腕を鍛えると太くなりすぎる?

A:男性のように筋肥大はしにくい。

監修者:関根

女性の場合は、男性のように上腕二頭筋や上腕三頭筋が大きく肥大することはほとんどありません。引き締めを目的とするのであれば、キックバックやプレスダウンなどの種目がおすすめです。

自宅でダンベルなしでも腕は太くなる?

A:自宅でもトレーニングできるが、器具を使った種目の方がおすすめ。

監修者:関根

リバースプッシュアップやナロープッシュアップなどの自重種目でも、動作をゆっくりする・足をあげて負荷を上げるなどの工夫をすれば多少の筋肥大効果は期待できます。しかし、トレーニング効率を考えると、自重種目より器具をつかった種目の方がおすすめです。

【ダンベルなしの場合の工夫】

  • 動作のテンポを遅くする
  • 回数やセット数を増やす

腕トレと他の筋トレ(胸・背中)の組み合わせは?

A:好みでわかれる。腕を太くしたいのであれば、集中的に鍛える日をつくろう。

監修者:関根

好みによってわかれますが、腕の筋肉を補助的に使う胸・背中のトレーニングに組み合わせることもありますが、別日にわけることもあります。もし、腕を優先的に太くしたいのであれば、胸や背中の日とは別で、腕を集中的に鍛える日をつくるのがおすすめです。

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