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プランクのやり方・効果!鍛えられる部位やレベル別の種類も紹介

お腹周りを鍛えられる「プランク」は、特別なマシンを必要としない体幹トレーニング。「スポーツジムに通う」「パーソナルトレーニングを受ける」などをしなくても、自宅で手軽におこなえるのが魅力。

この記事では、プランクのやり方・効果・ポイントなどを解説。また、悩み別におすすめのプランクや、編集部のプランク体験も紹介。

この記事の監修者

つむら みおさん

パーソナルトレーナー

ハーティネス株式会社代表
フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。
コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。

2チャンネル目となるYouTube「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中
著書4冊/各種雑誌、テレビ出演
JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 2年連続優勝経験を持つ

この記事の検証者

 

内田 瑠菜さん

Wellulu編集部|筋トレ経験1か月

数か月前に少しジムに通っていたが、最近はトレーニングをおこなっていない。学生時代は運動部だったが、最近は運動しておらず、筋力の衰えを感じている。

トレーニングに苦手意識はあるが、だからこそ初心者の気持ちに寄り添った検証ができるはず。

目次

プランクの検証ポイント

【難易度】
トレーニングレベルに関わらず、正しいフォームを習得できるか?

  • 何回目の練習で正しいフォームを習得できたか?
  • どの部分が間違いやすいか?

【継続性】
数ヶ月継続して実践できる種目なのか?

  • 1回のトレーニングにかかる所要時間(短い方が継続しやすい)
  • どのくらいの疲労感があるか?
  • 毎日できるか?(どのくらいの頻度で続けられるか?)
  • 準備/手間の簡便さ

【負荷】
初心者はどれくらいの回数・重量が適切か?

  • ⚪︎kgで⚪︎回(ウェイト)/⚪︎回(自重)

プランクで鍛えられる部位

部位 負荷の強度(※)
腹直筋 ★★★★☆
腹斜筋 ★★☆☆☆
脊柱起立筋 ★★☆☆☆

※負荷の強度=各部位にアプローチできる負荷量の差

腹直筋

主な役割 身体を丸める動作や、正しい姿勢をキープする際に使われる。日常生活では、立つ時や座っている際に身体を安定させるのに不可欠な筋肉。
位置 腹筋の中心部

監修者:つむら

腹直筋は「シックスパック」と呼ばれる6つにわかれた筋肉で、筋肥大させると凹凸が浮き出やすくなります。腹直筋を鍛えるには、プランクのほかに腹筋ローラーなども効果的です。

腹斜筋

主な役割 身体をひねる動作や横に倒す動作に影響する。日常生活では、横になって身体を起こす動作や、後ろを振り返る動作に関わる。
位置 脇腹に位置
構成筋肉 外腹斜筋・内腹斜筋

監修者:つむら

腹斜筋は、腹部全体の約3分の1を占める大きな筋肉です。くびれ作りにも効果的な腹斜筋を鍛えるには「サイドプランク」や「サイドクランチ」がおすすめです。

脊柱起立筋

主な役割 身体を起こす動作や姿勢を真っ直ぐに保つ動作に影響。日常生活では、立ち上がるときや歩行時の身体のバランスに関わる。
位置 背骨の両側にある縦に細長い筋肉
構成筋肉 棘筋(きょくきん)・最長筋(さいちょうきん)・腸肋筋(ちょうろくきん)

監修者:つむら

脊柱起立筋を鍛えると、デスクワーク時の背中の疲労感が軽減や、重いものを持ち上げる際の安定感が増すなどのメリットがあります。

鍛えるにはバックエクステンションやスーパーマンなどのトレーニングがおすすめです。

プランクの効果

メインはお腹まわりの引き締め

腹直筋や腹斜筋など腹部の筋肉群を集中的に鍛えることで、「ぽっこりお腹を解消」「たるんだウエストラインがすっきり美しく整う」などの変化が期待できる。

とくに、くびれのあるボディラインを目指す人にとって、プランクは効果的なトレーニング方法。インナーマッスルを鍛えられるので、一般的な腹筋運動よりも効率的にくびれを作れる。

監修者:つむら

2013年に、「クランチなどのトレーニングより、プランクが腹筋に対してより効果的に働きかけるトレーニングである」という内容の論文がでています。

体幹以外の筋肉も使うトレーニングのほうが、体幹の筋肉だけを使うトレーニングよりも、体幹の主要な筋肉をより大きく活性化させます。

その他の効果

プランクは背筋や腹筋、肩まわりの筋肉をバランスよく鍛えられる。その結果、正しい姿勢を長時間保ちやすくなり、首や肩の負担が軽減。頭痛や肩こりなどの不調が起きにくくなることで、ストレスや疲れの蓄積を防げる。

とくに、「デスクワークが多い人」「長時間立ち仕事をする人」は、積極的にプランクを取り入れるのがおすすめ。

  • 姿勢がよくなり頭痛や肩こりの解消・予防ができる
  • 体幹の安定による腰痛改善・ほかの筋トレの効果アップ

プランクのやり方

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両ひじを床につき、うつぶせの姿勢になる
  2. かかとを持ち上げて、ひざと腰を床から浮かせる
  3. 腹筋に力を入れ、頭からかかとまで一直線の状態をキープする
バリエーション 約7種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット
鍛えられる部位 腹直筋・腹斜筋・脊柱起立筋
負荷の調整 可能

STEP1:両ひじを床につき、うつぶせの姿勢になる

【注意点】

  • 脚を肩幅程度に開く
  • 肩からひじがまっすぐになるように置く

脚を肩幅程度に開く

肩からひじがまっすぐになるように置く

検証者:内田

足幅が広すぎるとお尻が下がりやすくなったり、逆に狭すぎるとバランスが取りにくくなってしまったので、肩幅程度が体幹をしっかりと鍛えるためにはよいのかなと感じました。

監修者:つむら

肩幅程度にとることで、腹直筋だけでなく腹横筋や内外腹斜筋といった体幹全体の筋肉が効果的に働き、姿勢を安定させられます。

STEP2:かかとを持ち上げて、ひざと腰を床から浮かせる

検証者:内田

ここでは、腰が反らないように腹筋に意識を集中しました。ただ身体を持ち上げるだけだと、腰が反りやすくなってしまうように感じました。

監修者:つむら

腰を反らせないことは、ケガを防ぐ上でも大切なポイントです。

腹直筋だけでなく、お腹の奥にある腹横筋を意識して「おへそを背骨に引き寄せる」ように力を入れると、体幹がより安定し、腰が落ちるのを防げます。

STEP3:腹筋に力を入れキープする

【注意点】
  • 頭から足先まで一直線
  • 目線は床の1メートル先に向ける

頭から足先まで一直線

目線は床の1m先に向ける

 

検証者:内田

鏡がない場合は自分のフォームを確認することが難しいですが、お尻が上がりすぎず、腰が落ちすぎないように直線的なラインを意識するだけで、腹筋へ負荷がかかってるように感じました。

監修者:つむら

目視で確認できなくても、「直線的なラインを意識すること」や「腹筋が常に力を入れている感覚」を頼りにトレーニングを続けることで、安全かつ効果的に体幹を鍛えられます。

プランクの種類6選

バランスボールプランク

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2)

★★★★★

  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. バランスボールの中央に両ひじを乗せて、つま先で身体を支える
  2. お腹に力を入れて腰を持ち上げ、頭からかかとまでが一直線になるように体幹を保つ
  3. 腹筋に力を入れ続け、バランスを崩さないよう正しい姿勢を維持する
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット・バランスボール
鍛えられる部位 腹直筋・腹横筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 脇をしっかりと締める

脇をしっかりと締める

検証者:内田

バランスボールで不安定な分、少しでも腹筋への意識が緩んだり腰が反ってしまうと、すぐにバランスを崩してしまいそうになりました。

通常のプランク以上に体幹を意識しておこないました。

監修者:つむら

すぐにバランスを崩してしまう可能性のあるその不安定さが、体幹のインナーマッスルを最大限に引き出している証拠です。

 

プランクツイスト

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2)

★★★★★

  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. プランクの姿勢になる
  2. ゆっくりと腰を右側に、お尻が床に近づくようにひねる
  3. ゆっくり戻る
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット
鍛えられる部位 腹直筋・腹斜筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 腰を反らさない

腰を反らさない

検証者:内田

プランクツイストは身体をひねる動作で負荷がかかる分、無意識のうちに腰が落ちて反りやすくなってしまいました。

監修者:つむら

最初は無理に大きくひねろうとせず、小さな動きで腹筋が使われている感覚を掴むことが大切です。

その積み重ねで、次第に安定して大きな可動域で動けるようになっていくでしょう。

 

サイドプランク

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2)

★★★★★

  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 横向きに寝て、ひじを肩の下に置く
  2. 下の脚は床につけ、上の脚をまっすぐ伸ばす
  3. 腰を上げて、身体を一直線に保つ
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット
鍛えられる部位 腹斜筋・腹横筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • ひざを曲げない

脇をしっかりと締める

検証者:内田

ひざが曲がってしまうと身体が安定しにくくなったように感じました。

本来鍛えたい場所へ負荷がかからないだけでなく、姿勢が崩れて腰など他の部位に負担がかかるリスクがあると感じました。

監修者:つむら

身体は不安定になった分を他の部位で補おうとするため、姿勢が崩れると腰などに余計な負担がかかるリスクが高まります。

正しいフォームでおこなうよう意識しましょう。

シングルレッグプランク

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2)

★★★★★

  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. プランクの姿勢になる
  2. ゆっくりと片方の脚を床から持ち上げる
  3. 数秒間キープしたら、ゆっくりもとに戻る
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット
鍛えられる部位 腹直筋・腹斜筋・腹横筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 腰を反らさない

腰を反らさない

検証者:内田

このトレーニングは、片脚になることでバランスを取ろうとするあまり、無意識に腰が落ちたり、体幹が左右にブレたりしてしまいました。

監修者:つむら

ブレを最小限に抑えるためには、これまで意識されてきた「腰を反らさない」という点に加え、腹筋全体、とくに脇腹や腹横筋を意識して、おへそをグッと引き上げるように力を入れることが大切です。

 

ひざつきプランク

難易度 ★☆☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2)

★★★☆☆

  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両ひじを肩の真下につく 
  2. ひざをついて足は少し開いた状態で安定させる
  3. 肩からお尻までが一直線になるように、姿勢をキープする
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット
鍛えられる部位  腹直筋・腹斜筋・脊柱起立筋
負荷の調整 可能

検証者:内田

ひざをつくことで身体全体を支える難易度が下がったように感じましたが、最初手の位置を間違ってしまいうまくできませんでした。

監修者:つむら

ひざつきプランクは負荷が低いからこそ、基本フォームをじっくり習得するチャンスです。

手の位置を正しくセットし、そこから頭からひざまでを一直線にキープしましょう。

 

ニーインプランク

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2)

★★★★★

  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手を肩の真下に置き、腕をまっすぐ伸ばして床につける
  2. プランクの姿勢をとったら、ゆっくりと片方のひざを胸に向かって引き寄せる
  3. 引き寄せたひざをゆっくりと元の姿勢に戻る
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 床マット
鍛えられる部位 腹直筋・腹斜筋・腸腰筋
負荷の調整 可能

検証者:内田

腰が丸くならないように意識しておこないましたが、ひざを引き込む際に骨盤が後傾し、腰が丸まってしまいやすいように感じました。

監修者:つむら

最初は無理にひざを深く引き込もうとせず、腰が丸まらない範囲で動かすことから始めましょう。徐々に腹筋が強くなるにつれて、可動域も広がっていきます。

プランクの平均秒数

平均秒数 30秒程度
平均セット数 3セット

監修者:つむら

プランクの最中に「もう少し続けられそう」と感じたら、その場で時間を延ばしてみるのも1つの手です。

たとえば30秒まで到達したタイミングで「もう少しいけそうだから40秒まで」「さらに続けられそうだから50秒まで」というように、ゲーム感覚で少しずつ時間を伸ばしていく方法もおすすめです。

プランクに関するQ&A

腹筋ではなく先に腰や腕が痛くなってしまう場合は?

A:フォームを確認し、それでも痛くなる場合は代替トレーニングに切り替える

監修者:つむら

ひじをつく位置が定まっていなかったり、ひじを遠くに置きすぎる、広げすぎてしまうなどにより正しく支え合えていない可能性があります。

また、腰を反らせてしまいうまく腹筋に力を入れられていないことも原因として考えられます。

どうしても痛くなってしまう場合は代替トレーニングで「ドローイン」「デッドバグ」をおこなうのがおすすめです。仰向けの状態で腹横筋に刺激を入れられ、腰への負担を軽減できます。

腰や腕を痛めやすいNGポイント

プランクは毎日やっていい?

A:不調がなければ毎日おこなって問題ない。

監修者:つむら

プランクは筋肉の長さを変えずに収縮させる「等尺性運動」の1つで、筋肉痛が起きにくいのが特徴です。もし筋肉痛がある場合はお休みしてもいいですが、とくに不調がなければ毎日おこなって構いません。

プランクだけでも痩せられる?

A:プランクだけで痩せるのは難しい。

監修者:つむら

痩せるにはカロリーを消費する必要がありますが、プランクは時間をかけておこなうトレーニングではないため、消費カロリーが少なめです。たとえきついと感じても、消費カロリーが多いわけではありません。ダイエット目的の場合は、ほかの運動や食事管理も並行しておこないましょう。

プランクの効果が出るのはいつから?

A:個人差もあるが、一般的には1ヶ月程度で変化を感じられることが多い。

監修者:つむら

「なんとなくお腹が引き締まってきたかも」と感じるまでには、プランクを始めてから1ヶ月ほどかかります。

ただし、効果を実感できるまでの期間は個人差が大きいため、あくまで目安としておさえておきましょう。効果をしっかり実感するには、正しいフォームでおこなうことが大切です。

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