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少しの意識改革が睡眠を変える?「能動睡眠」でライフスタイルを豊かに【ドリエル】

睡眠は一日の疲れを癒すものじゃない!明日への活力を養うもの!!

一見同じことを言っている気もするが、「疲れを癒す」と「活力を養う」では考え方が全く異なる。エスエス製薬の睡眠改善薬ブランド「ドリエル」では、この考えを定着させるため「能動睡眠プロジェクト」を実施している。要は睡眠を積極的に取ることで次の日のパフォーマンスを最大化し、人生をより充実させることを目指す取り組み。そこで今回は、エスエス製薬の亀井さん・鈴木さん・小嶋さんに、その背景や取り組み、そして日常生活に取り入れやすい「能動睡眠10習慣」について話を伺った。

亀井 枝里子さん

エスエス製薬株式会社 ドリエルブランドマネージャー

一般用医薬品の研究開発・商品企画・ブランドマネージャー職を経て2021年エスエス製薬入社。ドリエル他OTCブランドのブランドマーケティングを担当。薬剤師。

小嶋 秀和さん

エスエス製薬株式会社 ドリエルブランド アシスタントブランドマネージャー

2007年 エスエス製薬入社。営業職、トレードマーケティング、ショッパーマーケティングを経て、2024年よりドリエルのブランドマーケティングを担当。

鈴木 里沙さん

エスエス製薬株式会社 メディア&デジタルアナリスト

Web専業広告代理店、総合広告代理店での営業/メディアプランナー職を経て2023年エスエス製薬入社。ドリエルのメディアプランニングを担当。

目次

日本人の睡眠実態に関する調査でわかったこと

睡眠意識は高い!ただ、改善策はわからない…

──まず始めにお伺いしたいのですが、生活者の睡眠に対する意識が年々高くなっている傾向にあると感じるのですが、ドリエル(エスエス製薬)ではどのように考えていますか?

亀井さん:そうですね。コロナ禍以降、睡眠をより重視するようになった方が増えている傾向にあると思います。リモートワークによる通勤時間が短縮されたことで、以前より多少長く眠れるようになったという声もあるのですが、睡眠時間そのものに大きな変化があったとは感じていません。

睡眠への意識は間違いなく高まっている一方、睡眠時間や睡眠の質を改善できている方はまだ少ない印象です。

──確かに「睡眠時間を確保したい!」「睡眠の質を上げたい!」と感じているけど、何をすればいいのか…、という人は多いかもしれませんね。

日本人の約6~7割が睡眠に課題を感じている

亀井さん:実際、コロナ前と後を比較したアンケート調査では、睡眠・運動・免疫力を今まで以上に意識するようになったと回答した人は増えています。社会的にも健康意識が全般的に高まっていますね。

その中でも、私たちは「睡眠」が大きなテーマのひとつだと考えています。

──睡眠に対する満足度についての調査結果もあるそうですね。その内容について教えていただけますか?

亀井さん:過去に実施した調査では、日本人の約6~7割が何らかの睡眠の問題を抱えていることが分かりました。具体的には、朝スッキリと起きられない、眠りが浅い、寝つきが悪いと感じている方が多くいました。

また、睡眠に満足している人と不満を抱えている人の間で、体調や集中力、さらには人生の充実度にも差が見られた点もわかりました。睡眠に不満がある方は、集中力やパフォーマンスが低下する傾向が強く、人生の充実感についても低いスコアを示しました。

睡眠を積極的にとる「能動睡眠」という考え

──睡眠改善のアプローチとして、ドリエルでは「能動睡眠プロジェクト」を実施されていますが、どのような背景からこの施策が始まったのでしょうか?

亀井さん:「能動睡眠(のうどうすいみん)」は、私たちが提案した新しい考え方です。これまで睡眠は、「疲れたから寝る」「やることが終わったから寝る」といった受動的な行動と捉えられがちでした。

しかし、睡眠を「自分のために積極的に取る」という行動に変えることで、その質や日常生活への影響が大きく変わると考えています。

単に睡眠を取るだけでなく、その先の人生の充実感や日々のパフォーマンスを向上させることを目的としています。

──積極的に睡眠をとる「能動睡眠」というアプローチは面白い考え方ですよね。

亀井さん:特に日本人は「忙しいから睡眠時間が短くなるのは仕方ない」という感覚の方が多く、睡眠を後回しにしがちな傾向にあります。そのため、「能動睡眠」という考え方を通じて、睡眠の価値を再認識し、改善する意欲を高めていきたいと考えています。

しっかり睡眠した人vs睡眠不足の人がマッチアップ

──「能動睡眠プロジェクト」の具体的な活動について伺いたいのですが、印象的な取り組みやイベントはありますか?

亀井さん:2024年3月にプロジェクトを開始してから、睡眠の重要性を広めるための様々な活動を展開しています。その中でも特に印象的だったのは、ゲーム業界と連携した取り組みですね。対戦格闘ゲームを展開している企業とのコラボレーションイベントでは、プロゲーマーや配信者の方々に参加いただき、睡眠の重要性をリアルに体験してもらう形で発信しました。

──ゲーム大会で睡眠をテーマにするというのは、ユニークですね。具体的にはどのような内容だったのでしょうか?

亀井さん:ゲーム配信者やプロゲーマーの方々に、開催1週間前から毎日6時間以上の睡眠を取ることを義務付ける特別ルールを設けました。もし達成できなければ減点という厳しい条件を課したんです。参加者は日頃から長時間の配信で睡眠不足になりがちな方も多いのですが、睡眠をしっかり取ることで当日のパフォーマンスがどう変わるかを体感していただきました。

──ゲームに勝つ・負けるだけでなくて、オリジナルのルールを作ったんですね!その結果どうだったのでしょうか?

亀井さん:決勝戦では「しっかり寝た方(Aさん)」が「寝不足気味の方(Bさん)」に勝利しました。前評判では、実力的にはBさんの方が優勢だと言われていたのですが、睡眠時間でその結果が逆転するという結果になったんです。

偶然かもしれませんが、観客や視聴者の間でも「睡眠の重要性」を改めて考えるきっかけになり、大きな反響を呼びました。

──確かに。それはリアルなメッセージとして伝わりますね。

亀井さん:コメント欄にも「今日は早く寝よう」といった意識変化を感じさせる投稿が多く見られました。観客の中にはゲーム大会を通じて初めて「睡眠がパフォーマンスに影響する」ということを実感した方も多かったと思います。

──今後の能動睡眠プロジェクトの展開について、少しお聞かせいただけますか?

亀井さん:現在は、「能動睡眠」という考え方を日本に浸透させることを第一の目標としています。そのために、睡眠の重要性を広める活動を継続的に行い、さらなる認知拡大を目指しています。今後も、他の業界や分野とのコラボレーションを計画しており、例えばスポーツやエンターテインメント分野での新たな取り組みも検討中です。

また、睡眠改善に役立つ商品やサービスの開発・提案を進め、より実践しやすい形で能動睡眠を広めていきたいと考えています。

まずは気軽に試して!「能動睡眠10習慣」

──能動睡眠プロジェクトの中で、「能動睡眠10習慣」を提案されていますが、こちらについて教えていただけますか?

亀井さん:「能動睡眠10習慣」は、日常生活にすぐ取り入れられるシンプルなアイデアを集めたものです。たとえば、「睡眠アラーム」は非常に効果的でおすすめです。

通常は朝の目覚ましにアラームを使いますが、この習慣では寝る時間を知らせるアラームを設定します。夜更かしが続きがちな方には特に有効で、あらかじめ決めた時間にアラームが鳴ったらスマホを置いて寝る準備を始めることで、睡眠リズムが整いやすくなります。

──逆転の発想!夜更かしを防ぐ習慣につながりそうですね。ユニークなアイデアも多いなと感じているのですが、例えば「難読ベッドサイド」はどういった提案なのでしょうか?

亀井さん:寝る前に難しい本を読むことで、脳が処理しきれない情報に直面し、いわばキャパオーバー状態になると、自然と眠気が誘発されやすくなるというものです。これは学術的にも示されていて、たとえば外国語の本や専門的な内容の書籍を少し読むだけでも効果的です。

──寝る直前にスマホばかり見てしまう方に、おすすめしたいですね。

亀井さん:「カレンダー習慣」も非常に実践しやすくておすすめです。平日も休日も、できるだけ同じ時間に寝て起きるようカレンダーに記録しておくことで、生活リズムを一定に保てます。体内時計が安定することで、睡眠の質も向上します。

──休日に夜更かしや寝だめをする人にやってほしいですね。

亀井さん:他にも、朝ご飯を楽しみにする「わくわく朝ごはん」という習慣もあります。

夜のうちにおいしい朝ご飯の準備をしておくことで、「明日の朝、おいしいご飯を食べるために早く寝よう」というマインドセットを狙った提案です。アンバサダーの香取慎吾さんもこの提案に「面白い」と興味を持たれていました。

──ちなみに、皆さんが実践されている・おすすめな「10習慣」はありますか?

亀井さん:寝る時間を決める「睡眠アラーム」や「睡眠カレンダー」がおすすめですね。特に夜更かしをしがちな方に取り入れてほしいです。「この時間になったら寝る」と決めることが大切で、自然と生活リズムも整ってくると思います。

──自分の生活スタイルを踏まえて何を取り入れるか決めた方がよさそうですね。

鈴木さん:私の場合は「お昼寝チャージ」や「わくわく朝ご飯」が好きですね。30分以内のお昼寝を取り入れることで、仕事のパフォーマンスが上がるのを実感できます。

──最近お昼寝も注目されていますよね!「わくわく朝ご飯」では何を朝食にすると気分が上がりますか?

鈴木さん:私の場合はフレンチトーストを前夜に仕込んでおいたり、ホームベーカリーを使って朝に焼きたてパンを楽しむなどで贅沢な朝の時間を過ごしています。

「翌朝の楽しみ」があると、自然と早寝につながることも私自身も実感できています。また、早起きしないと食べられないモーニングビュッフェや朝活イベントに参加するのも良い方法だと思います。

──具体的なエピソードがリアルで面白いです。小嶋さんはどうですか?

小嶋さん:私は「難読ベッドサイド」がおすすめです。実体験として、普段あまり興味がないジャンルを選ぶと効果的でした。好きな小説などは夢中になりすぎて逆効果になることもあるので注意が必要です。同じ考えなのですが、白黒のフランス映画を見るのも眠気を誘うかもしれませんね(笑)。

──「10習慣」を実践する上でのポイントなどはあるのでしょうか?

亀井さん:自分のライフスタイルを踏まえて、「できることからやってみよう!」という意識を持ってもらいたいです。また、睡眠には個人差があることも理解した上で取り組んでほしいなと感じています。

たとえば、同じ5時間の睡眠でも、ある人にとっては「十分休めた」と感じられる一方で、別の人にとっては「全然足りない」と感じられることがあります。これは寝つきの速さについても同様です。普段5分で眠れる方が20分かかると「今日は寝つきが悪い」と感じますが、普段1時間かかる方が20分で眠れれば「今日は調子がいい」と思うでしょう。

──確かに、主観的な感覚が大きな影響を与えそうですね。

亀井さん:睡眠を改善する際には「何時間寝たらOK」という一律の数値目標を掲げるよりも、自分が現在の睡眠に満足しているかどうかを重視することが大切です。

「10習慣」については、どれか1つでも自分に合うものを見つけていただければというスタンスで作っています。全部を一度に試そうとするとかえって負担になってしまうので、興味のあるものから少しずつ取り入れてみてください。

夜の「逆アラーム」を設定することで睡眠リズムが整う方もいれば、「朝ご飯を楽しみにする」など、マインドセットを変える方法がしっくりくる方もいます。

──では、改善策を選ぶときにどのような視点が必要ですか?

亀井さん:まずは自分の睡眠について観察し、「どのような部分に不満があるのか」を明確にすることです。

たとえば、寝つきが悪いと感じる方は「睡眠前ストレッチ」や「夜間モード」を試してみるのがおすすめです。一方で、十分な睡眠時間を確保しているのに満足感が得られない方は、朝の楽しみを作る「モーニングプレイリスト」や「未来ダイアリー」など、心の整え方にアプローチする方法が合うかもしれません。

──睡眠は「自分らしい方法」を見つけることが大切なのですね。

亀井さん:そうです。睡眠は客観的なデータだけでは判断しづらい側面があります。「寝つきが良い」「睡眠時間が十分」などの基準も人によって異なります。ですから、自分の感じ方を大切にし、満足感を得られるような方法を見つけることが、睡眠の質を向上させる近道だと思います。

──最後に「能動睡眠プロジェクト」を通じて、生活者の方々にどのような変化を期待されていますか?

亀井さん:最初にもお伝えしましたが、日本人の多くが睡眠に満足していない状況です。

私たちは、1人でも多くの方が自分の睡眠に満足し、充実感を得られるような状態を目指しています。その結果、日々の生活がよりアクティブで個性豊かなものになり、前向きに過ごせる人が増えていくと良いなと考えています。

また、能動睡眠の根本的な考え方は、「睡眠をただ疲れを癒す時間として捉えるのではなく、次の日の活力を蓄えるための積極的な行動と考える」というものです。これまで多くの方は、起きている時間を基準に寝る時間を後回しにしてしまいがちでした。しかし、この順番を入れ替えて、「まず寝る時間を考え、そこから起きる時間や日中の活動を設計する」ことが重要です。

──「起きる」より「寝る」ことから、1日のリズムを整えるのは新しい視点ですね。

亀井さん:睡眠を「1日の終わり」ではなく、「明日を始める準備」として考えることで、生活の質が大きく向上します。小さな工夫が積極的な睡眠につながります。こうした準備が整えば、朝から心地よく1日をスタートさせることができます。

睡眠環境を整えることや睡眠を積極的に捉えることで、日中のパフォーマンスが向上するのはもちろん、心身の充実感や幸福度も自然と上がります。私たちは、このような考え方を生活者の皆さんに広めることで、「次の日が楽しみになる」ライフスタイルを提案していきたいと思っています。

Wellulu編集後記:

今回の取材を通じて、「睡眠を積極的に取る」という視点に深く共感しました。特に印象に残ったのは、ゲームイベントを通じて睡眠の重要性を体感させるユニークな取り組みや、生活にすぐ取り入れられる「能動睡眠10習慣」の提案です。夜の逆アラームや難読ベッドサイドなど、どれも気軽に試せるアイデアばかりで、私自身も取り入れてみたいと思いました。

忙しい現代人にとって、睡眠はどうしても後回しにされがちですが、少しの意識の変化で日常の質を大きく改善できる可能性を感じます。

「睡眠が変われば、人生が変わる」。そんな未来を思い描きながら、今日から能動睡眠を実践してしてみたいと感じました。


ドリエル、ドリエルEX (指定第2類医薬品)
一時的な不眠の次の症状の緩和:寝つきが悪い、眠りが浅い
※これらの医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談のうえ、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。

ドリエルナチュラルスリープ (機能性表示食品)
【届出番号:F1030】ドリエル ナチュラルスリープα
【届出表示】本品にはGABAとラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれています。GABAには睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能があることが報告されています。

ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つ機能があることが報告されています。

○本品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
○本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
○食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

MAT-JP-2500936-1.0-03/2025

 

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