
ソースといえば、深い味わいが特徴で、ウスターソースや中濃ソース、濃厚ソース(とんかつソース)がありますが、各家庭で常備しているソースはさまざまでは?そのほかにもお好みソースや焼きそばソースなど、冷蔵庫に1本はあるものの、活用できていない調味料でもあるのではないでしょうか。見た目に反して、塩分もカロリーもかなり控えめなヘルシー調味料として、料理に味の深みを加える一手としてなど、ソースの魅力について、今回ブルドックソース株式会社の松嶋さんと桝澤さんにお話を伺った。

松嶋さん
ブルドックソース株式会社 商品企画部 課長

桝澤さん
ブルドックソース株式会社 商品企画部
入社後、研究開発部で家庭用・業務用商品の開発業務を担当し、ソース・たれ・ドレッシング等の試作や分析を行う。2023年より現職。
本記事のリリース情報
WEBメディア「Welulu」にインタビュー記事が掲載されました。
ソースの会社なのに、なぜブルドックなの?
近くで見るとよりコワモテなブルドッグ犬の看板を横目に、本社の入り口に向かいました。
──こんにちは!本日はよろしくお願いします!
松嶋さん&桝澤さん:こんにちは!こちらこそよろしくお願いします!
──ビルの入口にいるブルドッグですが、もしや夏だからBBQをしているんですか!?すごく、かわいいです!
松嶋さん:ありがとうございます!社員のみんなに愛されてるぶるちゃんです!季節によって飾りを変えていて、いまは夏なのでBBQです!
──一気に癒されました!看板を見てちょっとコワモテというか…。
松嶋さん:実は、2022年にお馴染みのマークがニンマリ笑顔のブルドッグ犬になりました。ソースのキャップ部分にシールを貼って発売したんですよ!いつもはちょっと怖い顔をしていますが、スマイルを届けたいと思い、創業120周年を記念してデザインしたんです。
120周年の際に1年間限定で使用されていた。(※現在は使用されておりません)
──そうだったんですね!かわいらしいアイデアですね!以前から、気になっていたのですが、御社の社名やロゴになっているブルドッグ犬ですが、一体なぜブルドッグ犬なのでしょうか…?
松嶋さん:ブルドッグはソース発祥の地であるイギリス原産の犬種で、人々から愛されているように、日本のソースのおいしさも同様に人々に広く愛されるようにと、『ブルドック』を採用したんです。
──なるほど!ソースの発祥地イギリスで愛されているブルドッグからきているのですね。
ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース(とんかつソース)!おうちにはどれがある?
──それではまず、ソースとはどのような調味料のことを指すのか教えていただけますか?
松嶋さん:はい。日本では「ソース」というと、一般的にウスターソースや中濃ソースを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には「ソース」とは液体の調味料全般を指します。たとえば、ケチャップやマヨネーズもソースの一種ですし、ドレッシングや醤油、デミグラスソース、ホワイトソースなども広い意味でソースに含まれます。
日本では、明治時代に外国からウスターソースが入ってきたのですが、洋食の広がりとともに日本人の味覚に合うように改良が重ねられ、ソースといえばウスターソースや中濃ソースというイメージが定着していきました。
──ケチャップやマヨネーズ、醤油もソースなのですね。
松嶋さん:日本では「ソース」と呼ばれるものは日本農林規格(JAS)に「ウスターソース類」として定義されています。このウスターソース類はウスターソース、中濃ソース、そして濃厚ソース(とんかつソース)の3つのカテゴリーにわかれています。
これらの違いはおもに粘度にあり、ウスターソースは一番さらっとしていて、シャバシャバとした液体で、濃厚ソース(とんかつソース)はもっとも粘度が高く、とろっとしています。その中間が中濃ソースで、ウスターソースよりも少しとろみがあるのがそれぞれの特徴です。
──なるほど。粘度で区別されていたのですね。
松嶋さん:そうなんです、ウスター、中濃、濃厚ソースをすべて並べて比較する機会はなかなかないかもしれませんが、この粘度の違いに関しても、日本農林規格(JAS)で数値が決まっていて、各メーカーはその基準に合わせて製品を作っています。
──なかなか3つ揃っているご家庭はなさそうですね!ちなみに我が家はウスターソースを常備しています。
松嶋さん:そうなのですね!東日本の家庭では少し珍しいかもしれませんが、好みやご家族の出身地の影響などによっても変わってくると思います。
たくさんの野菜や果物など、ソースに含まれる成分とは?
──以前から、ソース自体は深い茶色や黒なのにパッケージにカラフルな野菜や果物が載っていて不思議だと思っていたのですが、原材料にはどのようなものが使われているのでしょうか?
桝澤さん:たしかに、ソースの色とパッケージのカラフルな野菜や果物の色はギャップがありますよね。ソースにはたくさんの原材料が使われていて、日本農林規格(JAS)でも使用する原材料はある程度決まっています。
基本的には野菜や果物、砂糖、塩、酢、スパイスが含まれていて、それらに加えて、粘度を調整するための材料が入ることで、さまざまなソースの種類が生まれています。見た目の色からはどんなものが入っているのか不思議に感じるかもしれませんが、材料は意外とシンプルなんですよ。
──おもな材料自体は本当にシンプルですね!
桝澤さん:はい。材料の配合比率やブレンド技術の違いで、各メーカー独自の味を作り出しています。
──野菜や果物はどういったものが使われることが多いのでしょうか?
桝澤さん:ソースやメーカーによってさまざまですが、一般的なソースにはトマトやリンゴがよく使われています。弊社では、プルーンも使用していて、これは少し特徴的ではありますね。また、玉ねぎや人参も多く使用されています。中には有機野菜を使用するなど、原材料にこだわったソースもあります。
──ソースによってお酢の種類も使いわけたりしているのでしょうか?
桝澤さん:使用するお酢は、ソースごとに異なり、通常のお酢だけでなく、風味を加えるためにワインビネガーやリンゴ酢を使うこともあります。
──奥が深いですね。スパイスも入っているとのことですが、どのようなスパイスが使われているのでしょうか?
松嶋さん:たとえば、ソースを食べるとピリッとした辛さを感じることがありますが、これには唐辛子や胡椒が使われています。また、香り付けにはシナモンやローリエ、セージといったハーブ類も使われます。
ソースにはたくさんのスパイスが使われていて、スパイスにはそれぞれ特徴がありますが、うまくブレンドして独特の味わいを生み出しています。
桝澤さん:スパイスには香り付けだけでなく、臭み消し、辛味付けなどさまざまな役割があり、それぞれのソースで配合が異なり、これによりソースの複雑でやみつきになる味わいが生まれるのです。
──どれも簡単には表現できない複雑な味わいの秘密が、こうした多様な原材料にあったのですね。なにかソースに関するおもしろいトリビアはありますか?例えば、語源とか…。
松嶋さん:ソースという言葉の語源なのですが、「SAL(サル)」というラテン語から来ていて、これは「塩の供給」を意味します。この「SAL」が語源となり、英語、フランス語、ドイツ語で「sauce」として同じ綴りで使われています。スペイン語で「サルサ」と聞いたことがあると思いますが、これも同じく「SAL」が語源なのです。言葉の背景を知ると、ソースがどれだけ古くから重要な調味料であったかがわかります。
──なるほど!ウスターソースは名前が独特ですが、その歴史や誕生秘話はあったりしますか?
松嶋さん:ウスターソースの誕生は、19世紀のイギリス、ウスターシャー州で偶然に生まれたと言われています。当時、1人の主婦が、余った野菜の端切れや果物を塩や酢などと一緒に壺に入れて置いておいたところ、しばらくしてその壺を開けてみると、驚くほどよい香りのするとろっとした調味料が出来上がっていたのです。これがウスターソースの始まりだとされています。まさに偶然の産物なんです。
──地名からきていたのですね!偶然の産物とはおもしろいです。ウスターソースはどのようにして現在のように日本で広まっていったのでしょうか?
松嶋さん:ウスターソースは明治時代の文明開化とともにイギリスから日本に伝わりました。当時、洋食文化が一緒に広がり、ウスターソースも日本で広く使われ始めました。日本では、カツレツにかけるように、食べ物にかけるものとしての使い方で始まりましたが、イギリスのウスターソースは日本のものとは少し異なり、酸味が強く、煮込み料理に使われることが多かったため、そのままでは日本人の味覚に合わないため、改良され、粘度を高めたバリエーションが生まれました。
そこから、さらにお好み焼きやたこ焼き用のソースなど、1つの料理に特化したソースが生まれ、どんどん種類が細分化されていきました。
──日本の食文化に合わせてソースが発展してきたんですね。
地域によって異なる家庭で親しまれているソースの数々
──先ほど、ウスターソースは東日本の家庭では少し珍しいかも…とのことでしたが、地域によってよく親しまれているソースの種類に差があるのでしょうか?
松嶋さん:はい。東日本では中濃ソースを使う家庭が多いのに対して、西日本ではウスターソースや濃厚ソースが主流です。また、西日本では粉もの文化が盛んなこともあり、お好み焼ソースが常備されている家庭が多いですね。
全国には、日本ソース工業会の加盟企業だけでも60社ものソースメーカーがあり、各地域で愛される地元のソースがあります。結婚後、パートナーの地元のソースに合わせてどのソースにするか選んでいるという話もありますね。
──たしかに、醤油などほかの調味料でもどの地域のものを使うか、という話はよくありますよね。では、日本以外だと世界にはどのようなソースがあるのでしょうか?
松嶋さん:フレンチ料理では、お皿に美しくかけられたソースが印象的で、料理の味を引き立ててくれます。たとえば、ベシャメルソースやデミグラスソースなどは日本でも有名ですよね。
アメリカではバーベキューソースが代表的で、全世界で愛されています。甘味とスモーキーな風味が特徴で、肉料理には欠かせません。
──どれもおいしいですよね!日本でも愛されているソースですね。
松嶋さん:個人的に驚いたソースとしてメキシコの「モーレ」があります。これは、チョコレートや唐辛子を使ったユニークなもので、実際に口にする前は、味の想像がまったくつきませんでした!鶏肉にかけて食べることが多いのですが、濃厚なカカオの風味にピリッとした唐辛子の辛味が加わり、非常にコクがあっておいしいです。かなりの衝撃を受けました。日本で食べたので、いつかは現地で本場のモーレを味わってみたいですね!
──コクがあっておいしいのですね!想像がつかないのでぜひ私も試してみたいです。
実はヘルシー!?ノンオイルで塩分もカロリーも低くて健康的
ノンオイル、マヨネーズの6分の1程度のカロリー、醤油の半分程度の塩分
──続いて、ソースにはどのような成分が含まれているのかお伺いしたいです。色も濃いので塩分やカロリーも気になります。
桝澤さん:ソースは見た目が濃く、醤油っぽさもあるため「塩分が高い」とか、揚げ物にかけるので「カロリーが高い」と思われがちです。しかし実はとてもヘルシーな調味料なんです。
まずノンオイル、つまり油が含まれていないため、健康的です。カロリーに関しても、マヨネーズの6分の1程度しかなく、塩分も醤油の半分程度しかありません。
──塩分もカロリーもそんなに少ないんですね!では添加物はどうでしょうか?
桝澤さん:メーカーによって異なるかと思いますが、弊社では添加物を使用せず、素材そのもののおいしさを生かしたソース作りをしています。
──ソースに対する認識がガラッと変わりました!家庭で使う上で気になることがあるのですが、保存する際は、冷蔵庫に入れるべきでしょうか?それとも常温で保存すべきでしょうか?
桝澤さん:保存方法は、開封前であれば直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。開封後は、しっかりと蓋を閉めて冷蔵庫で保管していただくことで、最後までおいしく召し上がっていただけます。
また、注ぎ口が汚れていると風味が損なわれる可能性があるので、使用後は注ぎ口を拭いて清潔に保つことがおすすめです。
ソースは冷蔵庫から出したあとは振ってから使う
──注ぎ口を綺麗にすることで風味が守られるのですね。ほかにもソースを使用する際の注意点やアドバイスはありますか?
桝澤さん:そうですね。ちなみにソースを使う際は、振ってから使っていますか?
──ええ!振っていない気がします…。振ったほうがよいのでしょうか?
桝澤さん:これは意外と知られていないのですが、冷蔵庫から出したソースはよく振ってから使用するのがおすすめなんです。ソースには香辛料や野菜の繊維が含まれているので、使用前にしっかり混ぜることで香りが全体に広がり、よりおいしく楽しんでいただけます。
──なるほど!ひと手間が大事なのですね。
いっぱい食べて元気になろう!ソースの活用アイデアや意外な楽しみ方まで
──ソースをよりおいしく楽しめる、簡単でおすすめのレシピを教えてほしいです!
松嶋さん:1つ目のおすすめは「さばのうま煮」です。弊社の商品「うまソース」を使ったレシピなのですが、中濃ソースに分類され、料理にも使える万能なソースです。
作り方は水と「うまソース」で鯖を5分ほど煮るだけです。たったこれだけで驚くほど簡単においしい煮付けができるんです。スパイスが鯖の臭みを消し、にんにくや生姜も入っているので、ご飯にもよく合う味になります。
──ソースというと肉料理のイメージが強かったのですが、魚料理にも合うのですね!
松嶋さん:そうなんです。ほかには「ソースたまご」がおすすめです。茹で卵の殻をむいて、チャック付きの袋に卵とお好きなソースを入れて一晩漬け込むだけで、おいしい煮卵ができます。ウスターソースならピリ辛でスパイシーに、濃厚ソースならマイルドな味わいになります。
──これは普段料理をしない人でも気軽に挑戦できそうです!逆に少し手間がかかるけれど、お気に入りのレシピはありますか?
松嶋さん:私は「うまソース」を使った炊き込みご飯がお気に入りです。少し手間はかかりますが、アレンジ次第でいろいろな味を楽しめます。
──ソースで炊き込みご飯!?予想外というか、相性がよいのですね。
松嶋さん:「うまソース」は、ほかにも豚肉にかけて焼くだけで、いつもとは違った生姜焼き風の味わいが楽しめたりと、とくに忙しい主婦の方には、これ1本で料理が決まる便利なソースとしてぜひ試していただきたいです。
日々料理をしているとまた同じような味付け…と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。また「うまソース」は焼いたときと煮たときで味が違うので、それも楽しんでほしいです。
──そうなんです!味付けがワンパターンになってしまいがちなのって、日々の料理での悩みの1つですよね。
松嶋さん:ほかにも、カレーにソースをスプーン1杯加えるだけで、風味が一気に深まるのでおすすめです。あとはウスターソースとめんつゆを混ぜて作るソースかつ丼や、中濃ソースとケチャップを合わせて作るハヤシライスなど、家庭にある調味料を組み合わせることで、簡単に本格的な味が楽しめます。
──実はうまく活用できておらず、なかなか消費できていなかったのですが、まずはいろいろと試してみるのがよさそうですね!我が家ではハンバーグのソースを作る際にウスターソースにケチャップと少量のマヨネーズを合わせて使っています。
松嶋さん:素晴らしいです!ハンバーグであればほかにも、味噌と中濃ソースを混ぜると、さらにコクが出ておいしくなるので試していただきたいです!ぜひいろいろな組み合わせに挑戦してみてください。
調味料棚にもう1種類、ソースを増やしてみては?
──今日はさまざまなソースをお持ちいただきましたが、より健康な生活を送るためのソースの選び方や使いわけのアドバイスはありますか?
松嶋さん:そうですね、健康に直結するものでは、塩分を50%減らしたウスターソースや中濃ソース、カロリーをカットしたカロリーハーフのものがあります。塩分やカロリーを意識する方はおいしさはそのままで、塩分やカロリーは抑えられるということでぜひ使っていただきたいです。
ただ、弊社でもこういった塩分やカロリーをカットした商品を展開していると同時に、「いっぱい食べて元気になる」ことも推進したいと思っているんです。何かを減らしたりとかちょっと控えたりという健康ももちろん大事ではありますが、それだけではなく、たまにはみんなでおいしいものをガッツリ食べて、楽しい食事をして幸せになれる!ってところを応援したいという気持ちを持っています。
──我慢して健康につなげるのではなく、楽しい食事で幸せに、というのは素敵ですね。そのほかにもさまざまなニーズに対応したソースを展開しているそうですが、有機野菜を使用した商品についてお伺いできますか?
松嶋さん:近年、有機野菜を使用した商品が増えていて、手に取る消費者も増えています。しかし、成分的な面でとくにアピールできる部分はないのですが、最近は健康という側面だけでなく、「素材にこだわりたい」「環境に配慮した生活を送りたい」というニーズに応えるものとして提供しています。
さらにこだわりたい方には、有機JAS認証を取得した瓶入りのソースもご用意しています。これらにより、素材にこだわる方から、料理をあまりされない方まで、幅広いニーズに対応できるラインナップが揃っています。
──環境への配慮という視点での選択も増えているというのは興味深いです。ほかにもなにか興味深い商品はありますか?
松嶋さん:新しい商品で「Jソース」というものがあり、日本の新しいソースという意味で「JAPAN」の「J」を取って名付けました。ソースはお酢が入っているため、ツンとした味が苦手な方もいらっしゃるのでマイルドに仕上げました。お子さんやご年配の方も安心して食べられる、優しめのソースとして、天ぷらや餃子などにもよく合います。パッケージも優しいイラストで、幅広い世代に親しまれるデザインにしています。
松嶋さん・桝澤さんがおすすめ!まず調味料棚にそろえてほしい3種類のソース(左から、うまソース、Jソース、中濃ソース)
──かっこいいネーミングですね。とくに若い世代ではソース離れもあるそうですが、どのような取り組みをされているのでしょうか?
松嶋さん:最近、若い世代の間で「脂っこいものは健康に悪い」「ソースはカロリーが高そう」という誤解もあるようで、とくにダイエットを意識して、ソースを避ける方も少なくありません。
しかし、ソースのよさはがっつりした油っぽい料理や焼きそばなどにこそ活きるもので、そのジャンクな魅力を若い方々にもっと知ってもらいたいと思い、「がっつりだって、ヘルシーじゃん!」というキャンペーンを展開しています。HPでは、若者が惣菜屋さんのコロッケや買ってきたとんかつにそのままかぶりつくシーンなどを取り入れた動画を公開していて、「我慢せずかぶりつきたいよね!」みたいな共感を若い世代とわかち合いたいと思っています。
──社員のみなさんおすすめのソースを使ったアレンジレシピやメニューが知りたいです。たとえば、疲れてなにもしたくない!というときのアイデアレシピなどありますか?
松嶋さん:疲れた日は、ご飯の上にキャベツととんかつを乗せて、ソースをかけるだけの簡単な食事が最高です。ソースが染み込んだキャベツととんかつの組み合わせが、わんぱくでおいしいんです。
──それは間違いないですね!
松嶋さん:また、組み合わせを見た家族には驚かれてしまったのですが、鯖缶にソースをかけて食べるのもおすすめです。鯖缶の中身をお皿に移し、電子レンジで温めて、ソースをかけるだけですが、これが驚くほどおいしいんです!お気に入りのレシピの1つですね。
──むしろとても気になってきました…。ほかにも意外な使い方はありますか?
松嶋さん:のり塩味のポテトチップスに中濃ソースをかけると、たこ焼きのような味わいになっておもしろいです。あまり想像がつかないかもしれませんが、フライドポテトとバーベキューソースの組み合わせを思い起こしていただければ、なんとなく合う気がしてくるかと思うので、ぜひこの組み合わせも試してほしいです!
──今日はお話を伺って、ソースのイメージがよい意味で変わったというか、より使い道が広がった気がします。ありがとうございました。
松嶋さん&桝澤さん:こちらこそありがとうございました!
今回、取材に対応してくれた松嶋さんと桝澤さんと3人で記念にそれぞれソースの模型を持って写真撮影。
Wellulu編集後記:
定番のウスターソースの誕生秘話にもあるように、それぞれの素材の持つおいしさがぎゅっと詰まって、あの複雑な深みのある味わいにつながっているとのこと。お酢の風味も相まってなのか、揚げ物との相性はたまらないおいしさですよね。少し罪悪感を感じながら食べていたところもありましたが、実はノンオイルで塩分控えめ、低カロリーというまさかのヘルシー調味料とは驚きでした。我慢せずいっぱい食べることも幸せにつながる、嬉しいおいしさですね。
入社以来、家庭用・業務用商品の商品企画業務に従事。入社1年目から「うまソース」を企画、3年目に発売に至る。