伊藤 ゆり

大阪医科薬科大学 医学研究支援センター 医療統計室 准教授
疫学・保健医療統計研究者。2007年大阪大学医学系研究科保健学専攻にて博士(保健学)を取得。その後、大阪国際がんセンターがん対策センターにて研究員、主任研究員を経て、2018年より大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室長・准教授として、学内外の研究の統計的支援を行う。公的統計を用いた記述疫学的手法により、がん対策や健康格差に関する研究に従事。屋内完全禁煙の飲食店を応援するWebsite「ケムラン」管理人、日本がん登録協議会と全国がん患者団体連合会とのパートナーシップで進めるがん登録資料を社会に還元する活動J-CIP委員会委員長として、ウェルビーイングなまちづくりに貢献する情報発信に取り組む。

【経歴】

2007年4月 – 2009年3月 大阪府立成人病センター調査部(がん研究振興財団)リサーチ・レジデント
2010年4月 – 2015年3月 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター がん予防情報センター疫学予防課 研究員
2015年4月 – 2017年3月 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター がん予防情報センター疫学予防課 主任研究員
2017年4月 – 2018年3月 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター がん対策センター疫学統計部(組織改称に伴う) 主任研究員
2018年4月 – 2021年3月 大阪医科大学 研究支援センター 医療統計室 准教授
2021年4月 – 現在※ 大阪医科薬科大学 医学研究支援センター 医療統計室 准教授

※2023/10/30時点

【受賞歴】

2009年 20th Asia Pacific Cancer Conference Young Investigators Award
2010年 32nd Annual Meeting of International Association of Cancer Registries, Enrico Anglesio Prize
2011年10月 33rd Annual Meeting of International Association of Cancer Registries, Poster Award
2012年9月 第21回 地域がん登録全国協議会学術集会 優秀ポスター賞
2013年1月 第23回 日本疫学会学術総会 優秀口演賞
2015年1月 第25回日本疫学会学術総会 最優秀演題賞
2015年6月 平成27年度学術奨励賞 地域がん登録全国協議会
2017年9月 第36回 日本癌学会奨励賞
2019年10月 鈎奨学基金研究助成賞
2020年1月 第8回健康寿命をのばそう!アワード<生活習慣病予防部門>厚生労働省 健康局長 優良賞 団体部門
2022年 2021年度奨励賞 日本疫学会
2022年1月 第32回日本疫学会学術総会 優秀演題賞

【所属】
日本計量生物学会(評議員)/日本がん疫学分子疫学研究会(幹事)/日本癌学会(代議員)/日本公衆衛生学会(代議員)/日本疫学会(代議員、編集委員)/日本がん登録協議会(専門委員)/日本がん予防学会(理事) /日本計算機統計学会(企画理事)/日本統計学会(編集委員)/日本臨床疫学会日本臨床腫瘍学会日本癌治療学会

【資格】
疫学専門家上級疫学専門家(日本疫学会)公衆衛生専門家(日本公衆衛生学会)看護師保健師

【主な研究発表】
・ Ito Y, Miyashiro I, Ishikawa T, Akazawa K, Fukui K, Katai H, Nunobe S, Oda I, Isobe Y, Tsujitani S, Ono H, Tanabe S, Fukagawa T, Suzuki S, Kakeji Y, Sasako M, Bilchik A, Fujita M: Determinant Factors on Differences in Survival for Gastric Cancer Between the United States and Japan Using Nationwide Databases. J Epidemiol 2021, 31(4):241-248. doi:10.2188/jea.JE20190351
・Ito Y, Nakaya T, Ioka A, Nakayama T, Tsukuma H, Uehara S, Kogawa Sato K, Endo G, Hayashi T: Investigation of Spatial Clustering of Biliary Tract Cancer Incidence in Osaka, Japan: Neighborhood Effect of a Printing Factory. J Epidemiol 2016, 26(9):459-463. doi:10.2188/jea.JE20150116 
・Ito Y, Nakaya T, Nakayama T, Miyashiro I, Ioka A, Tsukuma H, Rachet B: Socioeconomic inequalities in cancer survival: A population-based study of adult patients diagnosed in Osaka, Japan, during the period 1993-2004. Acta Oncol 2014, 53(10):1423-1433. doi:10.3109/0284186x.2014.912350

【メディア】
屋内完全禁煙の飲食店を応援するWebsite「ケムラン」
日本がん登録協議会と全国がん患者団体連合会とのパートナーシップによるがん情報サイト

【書籍情報】

書籍画像

疫学/保健統計 編集協力. 分担執筆 第11章 政策のための分析. 第14章 スクリーニング・検診

引用元:メヂカルフレンド社

書籍画像

Ito Y, Rachet B. Chapter 12. Cancer Inequalities in Japan. In: Brunner E, Cable N, Iso H, editors. Health in Japan Social Epidemiology of Japan since the 1964 Tokyo Olympics: Oxford University Press; 2020.

引用元:OXFORD ACADEMIC

書籍画像

Nakaya T, Ito Y. Eds. The Atlas of Health Inequalities in Japan. Springer Nature Switzerland; 2019.

引用元:SPRINGER LINK

【監修記事】

Wellulu Academy

健康格差の原因とは?社会経済状況が健康寿命に影響する可能性【大阪医科薬科大学・伊藤先生、片岡先生】