専門は時間生物学。運動と生体リズムとの関係に注目し、2004年に北海道大学大学院医学研究科博士課程に進学。当時、生理学講座時間生理学分野(旧第一生理)教室を主宰していた本間研一教授に師事し、時間生物学研究を開始。国内唯一の時間隔離実験に従事し、ヒト生物時計の非光同調機構における運動、食事、生活スケジュールの影響を世界に先駆けて明らかにした(Yamanaka et al. Am J Physiol. 2010, 2014, 2022)。2016年より現所属に異動後は、日常生活下において生物時計が心身の健康に与える影響を明らかにするためのフィールド研究を進め、ストレス応答、糖代謝能に対する概日リズムの影響を明らかにしている(Yamanaka et al. NPPR 2019, Sato et al. TJEM 2019)。2016年-2019年にはサッカー日本代表選手の時差対策を担当し、FIFAロシアワールドカップ出場に貢献。2022年より北海道日本ハムファイターズ選手の睡眠改善を目的とした研究にも従事している。
【経歴】
2008年7月 – 2009年3月 | 北海道大学 医学(系)研究科(研究院) 博士研究員 |
2009年4月 – 2010年4月 | 北海道大学 医学(系)研究科(研究院) 特任助教 |
2010年5月 – 2016年3月 | 北海道大学 医学(系)研究科(研究院) 助教 |
2016年4月 – 現在※ | 北海道大学大学院教育学研究院 健康体育学分野 准教授 |
2016年4月 – 現在※ | 北海道大学脳科学研究教育センター 基幹教員(兼任) |
2018年4月 – 現在※ | 北海道大学健康科学研究教育センター兼務教員 |
※2023/10/28時点
【受賞歴】
2012年3月 | 日本生理学会環境生理学グループ久野寧記念賞 |
2013年11月 | 第20回日本時間生物学会学術大会優秀ポスター賞 |
2014年11月 | 日本時間生物学会学術奨励賞 |
2017年11月 | COI2021 表彰特別賞 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST) |
2019年10月 | Neuropsychopharmacology Reports (NPPR) Article Award 2019 日本神経精神薬理学会 |
2019年10月 | Neuropsychopharmacology Reports (NPPR) Topic Award 2019 日本神経精神薬理学会 |
【所属】
Society for Research on Biological Rhythms/日本生理学会/日本睡眠学会/日本時間生物学会
【主な研究発表】
・糖代謝能にみられる概日リズムに対する咀嚼の効果
・適正な睡眠で生体リズムを整える : 夜勤時における睡眠等のデータ蓄積を
・生物時計の基本性質と心身の健康との関わり