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「自分の人生が愛おしくてたまらない人を増やしたい」。女性が自分らしく輝くキャリアと社会をつくる

女性向けキャリアスクールを運営する株式会社ICORE(イコア)代表の安藤美玖さん。2025年9月には『Women’s Wellbeing Fes 2025〜わたしの幸せを見つける 女性のためのウェルビーイングフェス〜』を開催し、女性の働き方という視点からウェルビーイングの実現に取り組んでいる。

女性の働き方という視点からウェルビーイングを追求する安藤さんは、武蔵野大学に日本で初めて開設された「ウェルビーイング学部」の学部長であり、幸福学研究の第一人者である前野隆司教授のもと、ウェルビーイングを研究した経験を持つ。

今回は、Wellulu編集長・堂上研との対話を通して、その原点と挑戦の軌跡、そしてこれからの未来を紐解いていく。

 

安藤 美玖さん

株式会社ICORE 創業者・代表取締役

大学卒業後、新卒で株式会社デンソーへ入社。営業・人事を経験した後、夫の海外駐在でキャリアを失い自分の今後の働き方に悩む。ライフステージの変化において人生やキャリアを諦めたくないと複業を経て独立し、2020年に株式会社ICOREを創業。
現在は、女性のエンパワーメントを軸に、スクール事業、商品開発、大学や企業でのキャリア講演を行う。累計3,000名以上の女性のキャリア支援をしながら、慶應義塾大学大学院にて女性のキャリアとウェルビーイングに関する研究やTEDxNagoyaU登壇など幅広く活動している。

https://icore-inc.jp/

堂上 研

株式会社ECOTONE 代表取締役社長/Wellulu 編集長

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集長に就任。2024年10月、株式会社ECOTONEを立ち上げる。

https://ecotone.co.jp/

目次

「テニスを通して自立する」。父が遺した教えとは

堂上:美玖さんは女性の働き方にフォーカスした株式会社ICOREを創業後、Welluluでもご縁のあるウェルビーイング学会代表理事・前野隆司先生が教授(2025年現在 名誉教授)を務める、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科に進学されたそうですね。

安藤:はい。女性の幸せな働き方や、幸せな生き方を追求していく中で、「私がやりたいことは『ウェルビーイング』なのではないか」と思うようになったんです。そこからウェルビーイングについて調べていくうちに、前野先生にたどり着きました。

すると、ちょうど翌日に前野先生が大学院で説明会を開催されることがわかって。「これは運命かもしれない」と思って説明会に参加し、大学院を受験しました。

堂上:すごい行動力ですね。そんな美玖さんの幼少期のお話も聞かせてください。子どもの頃、熱中していたものはありますか?

安藤:幼い頃は、ピエロになりたかったんです(笑)。

堂上:人を喜ばせるのが好きだったのでしょうか。

安藤:家族でサーカスを観に行ったとき、ピエロが笑顔でパフォーマンスしていて、そこに集まる人たちもすごく楽しそうにしているのが印象的だったんです。帰ってからは一日中一輪車に乗って、いろんな技を練習していました。

堂上:じつは僕も、大道芸人に憧れていた時期があるんですよ。街角でみんなが楽しそうにしているのがいいなと思って。だから美玖さんのその気持ち、すごく理解できます。

安藤:好奇心旺盛で、いろいろな習い事に興味を持つタイプだったんですが、小学1年生のときに、たまたま家にあった両親のテニスラケットを見て「やりたい!」と思い、テニスを始めました。高校時代には、団体戦で全国選抜3位に入賞したこともあるんです。

堂上:それはすごい……! 本気で取り組まれていたんですね。ご両親も応援してくれていたのでしょうか?

安藤:はい、とても応援してくれました。今でも大切にしている宝物があるんです。父が書いてくれた、テニスにおける「主題」と「心得・ふるまい」が書かれた紙です。主題は「テニスを通して自立する」。心得・ふるまいには、「大きな声であいさつします」「いつも笑顔で楽しみます」「みんなと仲良くします」「休む勇気を持ちます」「目標(どうなりたいか)を持ち続けます」と書いてあります。

今思うと、父はテニスを通して、人として大切なこと、幸せになるための考え方を教えてくれていたんだと実感しています。

堂上:まさに、ウェルビーイングにつながる生き方を教えてくれていたのですね。「どうなりたいかを考えること」や「休む勇気を持つこと」は、大人になってからようやく気づく人も多いです。そういうことを、小学生の頃に自然と教わっていたというのは本当に素敵な経験ですね。

安藤:父は私が高校1年生のときに病気で亡くなったのですが、彼が遺してくれた言葉は、今も私の中で宝物として生きています。

堂上:そうだったのですね。僕の息子もいま小学6年生で、サッカーを一生懸命頑張っています。お父様のように、彼にも何か言葉を贈ってみようと思います。

安藤:ぜひやってみてください! 両親は、私に本当にたくさんの経験をさせてくれました。まだ全国大会に出たこともなかった頃に、全国大会経験者しか参加していない、タイでの2週間の海外遠征合宿に送り出してくれたこともあります。当時は友人もいないし、コーチも知らない人だし、とても心細かったのですが、常識にとらわれずに「枠を超えた経験」をさせてくれたことで、「自分にはできる」という自信を持てるようになりました。

堂上:素晴らしいですね。ご両親はさまざまな経験を通じて、自分と対話する機会を与えようとされていたのかなと感じました。

安藤:例えば宿題で分からないことがあって質問しても、すぐに答えは教えてもらえず、「まず自分がどう考えたのかを伝えて」と聞かれていました。ゲームが欲しくて「みんなが持っているから欲しい」とお願いすると、「みんなが持っていたら美玖も欲しいの?」と聞き返されるんです。

堂上:「みんなが持っている」は理由にならない。ではどうやって説得するか、という問いを投げて、自分で考える機会を自然と与えてくれていたご両親だったのだなと感じます。

安藤:テニススクールのコーチたちも、本当に素晴らしい方たちでした。高校生の頃、テニスへのやる気が落ちていたときには、「本当にテニスをやりたいのか」と真剣に問われ、練習に来なくていいとも言われました。そこで改めて自分自身と向き合い、どうしてテニスをやりたいのかを自分自身に問いかけることで、「やっぱり、もう一度頑張りたい」という考えが芽生えるようになったのです。

堂上:テニスの技術だけでなく、生きる姿勢を教えてくれたコーチだったのですね。

安藤:はい、私は本当に運が良かったと思います。たまたま引っ越した先に強豪のテニススクールがあったり、出会った人たちに恵まれていたり。

堂上:僕も「Wellulu」を始めて感じたのですが、ウェルビーイングな人生を歩んでいる人は、“運が良い人”が多いんですよね。そして美玖さんは、挨拶や笑顔の印象がとても素敵で、その雰囲気こそが良いご縁や運を引き寄せているのだと思います。僕も「このタイミングでこの人と会ったから、今の自分がいるんだ」と感じるような出会いに、何度も助けられています。

ライフステージの変化で感じた「悔しさ」

堂上:美玖さんは、ウェルビーイングをテーマに事業を展開している“同志”でもあります。ぜひ、株式会社ICOREを創業するまでのストーリーもお伺いしたいのですが、新卒ではなぜ株式会社デンソーを選ばれたのでしょうか?

安藤:父が働いていた会社だったからです。父は私が高校1年生のときに亡くなってしまって、何も恩返しができませんでした。自分には何ができるのかと考えたとき、父が魂を燃やして働いていた場所でなら、何かできるかもしれないと思ったんです。

堂上:入社後はどんなお仕事をされていたのですか?

安藤:営業職です。人との関係性をつくることがもともと好きだったので、社内とお客様をつなぐ役割にやりがいを感じていました。でも当時、元夫のドイツ赴任が決まり、私自身は退職せざるを得ませんでした。「このまま自分のキャリアを諦めていいのか」とすごく悩みましたが、行かずに後悔するよりは、実際に行って経験してから考えようと思い、ドイツ行きを決めました。

堂上:実際に、ドイツでの生活はいかがでしたか?

安藤:到着して3日で、「私には専業主婦は向いていない」と気づきました。ライフステージの変化で、女性がキャリアを諦めなければならないことに、すごく悔しさを感じたんです。「環境を言い訳にしたくない」と思って、自分にできることを探し、ブログ作成などの副業を始めました。

堂上:ご自身で悩んで、選択して、実際にやってみた上で「向いていない」と判断できたのは、とても貴重な経験だったのではないでしょうか。

安藤:はい、今振り返るとそう思います。やり始めると極めたくなる性格なので、1カ月で1万PVに達しました。でも、半年間ブロガーとして活動してみて、「私はブログを書き続けたいわけではない」と気づいて。そこからWebデザインに挑戦し、女性の結婚という節目に使われるペーパーアイテムの制作なども手がけました。

いろいろなことに挑戦する中で、「たとえライフステージが変わっても、自分の“好き”を見つけて仕事にできたら、きっと幸せなんじゃないか」と思うようになったんです。そして、それをサポートできるような存在になりたいと思うようになりました。

堂上:女性は、結婚や出産などライフステージの変化に大きく影響されやすいのが現状ですよね。僕の妻も以前ドイツに住んでいたのですが、「日本では女性の社会進出がまだ進んでいない」と悩んでいたと聞きました。美玖さんにとっては、どんな場面が特に「悔しい」と感じる出来事だったのでしょうか?

安藤:仕事が大好きだったので、それを諦めざるを得なかったことが何より悔しかったです。私にとって仕事は、自分らしさを活かしながら、幸せを広げていくためのひとつの手段でもありました。だからこそ仕事ができなくなると、「私は今、何の価値貢献ができているんだろう?」と自分の存在意義すら見失いそうになってしまって。

堂上:仕事が好きだったからこそ、生まれた悔しさだったんですね。僕の妻は、50歳になってから転職したのですが、きっと「何歳になってもチャレンジしたい」という想いがあったのだと思います。

安藤:その後、日本に戻ってデンソーに復職し、人事の仕事を担当しました。ただ、一度退職していたので、同世代に比べて役職は上がらず、ドイツでの副業経験もなかなか活かされず、モヤモヤした気持ちがずっと残っていました。「せっかくさまざまな経験をしてきたのに、それが評価されていないのではないか」と。その想いが、起業を決意するきっかけになりました。

じつはそのタイミングで、起業、離婚、名古屋から東京への引っ越しをすべて同時に行ったんです。ちょうどコロナ禍の緊急事態宣言が発令された頃でした。

堂上:思い立ったら行動に移す。まさに美玖さんらしさを感じます。引っ越しまでされたのは、なぜだったんですか?

安藤:単純に、「もう今の場所にはいられない」と思ったんです。

堂上:じつは僕が起業家としてイノベーションを起こすために意識していることが3つあって、「場所を変える」「時間の使い方を変える」「会う人を変える」なんです。美玖さんのその行動には、この3つが全部詰まっているなと感じました。

安藤:私も「場所を変えること」はとても意識しています。チャレンジを決めたときは、いつも引っ越しをするんです。目標に向かって進んでいる“未来の自分”が住んでいそうな場所に、先に引っ越してしまうんです。そうすると、あとは今の自分がそこに追いついていくだけなので。

堂上:それは面白いですね! 僕は高校までずっとサッカーをやっていたのですが、怪我で続けられなくなってしまって。そのとき、思い切ってニュージーランドに留学したんです。すると、そこで新しい世界が待っていて、結果的に大学も国際基督教大学(ICU)に進学することになり、大きく人生が変わりました。だからこそ、あのとき「場所を変える」ことを選んだ自分に、今では感謝しています。

働き方に正解はない。自分らしさを見つけて「やりたいこと」を仕事に

堂上:起業は、再婚された現在の旦那さんと一緒にされたんですよね?

安藤:そうなんです。夫は高校生のときにご両親が離婚し、お母さんが3人の息子を育てる姿を見て育ったこともあり、女性のキャリアに対して強い想いを持っていたんです。私が「女性のキャリア支援の事業を立ち上げたい」と話したとき、「女性がより輝くことで、男女ともに輝ける社会をつくっていこう」と意気投合し、一緒に起業しました。

堂上:株式会社ICOREでは、具体的にどのような事業を展開されているのですか?

安藤:まず初めに自己理解とビジョン設計を深めた上で、後半パートではマーケティングを学び、自分の強みを活かした副業・起業に取り組むキャリアスクールを運営しています。約3カ月のプログラムで、これまでに30代の女性を中心に300人以上の方が受講してくださっています。卒業後も継続的にサポートを受けられるコミュニティがあり、集客やブランディングなどの専門知識を学べる環境も用意しています。

堂上:どちらかというと「起業スクール」に近い形なんですね。

安藤:そうですね。ただ全員に起業をおすすめしているわけではありません。会社員として働きながら副業でやりたいことに取り組むのも素晴らしい選択ですし、「働き方に正解はない」と思っています。起業を促すというよりも、「自分のやりたいことを見つけて働けるようにサポートする」ことがICOREの軸なんです。

堂上:その考え方もとても素敵です。お話を伺っていると、コミュニティづくりもICOREの重要なキーワードになっているように感じます。

安藤:会社や家族といった既存のつながりに加えて、多様な人たちとつながり、本音で対話できる環境や、お互いの存在を認め合える仲間がいるということは、自己実現においてとても大切だと考えています。ICOREで、女性たちがコミュニティを通じて変化していく姿を見て、「この現象は一体何なんだろう」と興味が湧いて、大学院でウェルビーイングについて学ぶことにしたんです。

堂上:僕たちも、ウェルビーイングを探求していくうえで「コミュニティ」は不可欠なテーマだと考えています。そんなICOREさんは、2025年9月23日に東京都港区新橋で『Women’s Wellbeing Fes 2025〜わたしの幸せを見つける 女性のためのウェルビーイングフェス〜』というイベントも開催されました。2週間で300席が完売する大盛況だったそうですね。

安藤:ありがとうございます。もともと、「ウェルビーイングをもっと多くの人に知ってもらいたい」と思っていたのですが、お堅い研修ばかりではなかなか自分ごとにならないという課題を感じていたんです。もっと楽しく、身近にウェルビーイングを考えられる場として、「フェス」という形にしたいと思いました。

女性はSNSを通じて、どうしても人と比較してしまうことが多いと思うんです。私自身もそうでした。でも、幸せを“誰かのテンプレート”に当てはめるのではなく、「自分にとっての幸せ」を自分で見つけていけたら、もっと社会が変わっていくんじゃないかと思い、今年初めてフェスを開催しました。

堂上:共感しかないです。Welluluでも、ぜひ何か一緒にイベントが開催できたらいいですね。フェスに来ていた女性たちは、どんな悩みを抱えていたのでしょうか?

安藤:やはり、妊娠・出産といったライフステージの変化に悩む方が多いです。今は副業や起業という選択肢も増えてきましたが、「何から始めたらいいかわからない」「そもそも自分が何をしたいのかわからない」と悩んでいる人もたくさんいます。特に会社員として長く働いてきた方は、「会社の外に出たとき、自分に何ができるのか」「本当に自分がやりたいことは何なのか」と立ち止まってしまうことが多いですね。

堂上:でも、そうして悩みながらも、ウェルビーイングに向き合いたいとイベントに集まる方がこれだけいるというのは希望ですよね。もっと女性がいきいきと働ける社会に変わっていくといいなと思います。やはり今の社会に、不安や不満を抱えている女性は多いのでしょうか?

安藤:私と同世代の女性は、親世代が専業主婦であることが多く、家事や育児をしてくれるのが“当たり前”という環境で育った方が多いと思います。けれど、今は「女性活躍」と言われ、仕事でも頑張ろうとしている。でも家事・育児も自分がやらなきゃいけない。

そんなふうに、昔の価値観と今の価値観の狭間で葛藤している人がすごく多いように感じます。

堂上:なるほど。それは男性としても理解していく必要があると感じました。出産しても、育休を取っても、自分のキャリアを諦めず、ワクワクしながら働ける環境をつくっていきたいですね。

安藤:育児を通して気づけることもあるし、そこから新しい仕事を生み出すことだってできると思います。「ワークライフバランス」って、どこか「何かを我慢して調整するもの」というイメージがあると思うんです。でも私は、「ワークライフハピネス」という言葉を大切にしていて。何かを諦めるのではなく、自分のやりたいことを明らかにして、仕事も暮らしも、どちらも自分の幸せのために選んでいける。そんな人が増えていったらいいなと思います。

堂上:僕らは生き生きと働くことを「ウェルワーキング(Well-Working)」と呼び、働くこととウェルビーイングの関係性を探求しています。一人ひとりがワクワクと働く環境を、みんなでつくっていきたい。美玖さんはまさに、それを実践されていると感じました。

自分らしさを見つけて「あいから、はじめよう。」

堂上:美玖さんは、どんなときにウェルビーイングを感じますか?

安藤:誰かと一緒に何かをつくっているときです。ICOREも、ウェルビーイングフェスも、私ひとりではなく、誰かとつくりあげてきました。テニスでも団体戦が好きで、誰かのために動いて、みんなが喜んでくれる姿を見るのが嬉しかった。

個性を活かし合いながら、誰かの喜びを生む。そんな「チームでの創造」は、まさにサーカスみたいだなと思っています。

堂上:ここで“ピエロ”の原点に戻ってくるわけですね(笑)。

安藤:はい(笑)、そうなんです。みんなが笑顔になって、「人生が変わった」と言ってくれる瞬間は、何ものにも代えがたい喜びがあります。そういう「きっかけ」を届けられる人でありたいと思っています。

堂上:だからこそ、常に行動して、新しいチャレンジを続けているんですね。実際、Welluluともご縁をつないでいただきました。

最後に、未来についてお話したいと思います。美玖さんが実現したいのはどのような未来でしょうか。

安藤:私が実現したい未来は、ICOREのミッションでもある「あいから、はじめよう。」という言葉にすべて詰まっています。

これは「今を生きる私(I)が、未来につながる愛(I)になる。そして、私(I)のありかたの軸(CORE)を見つけることで、世界に愛あるつながりを生み出していきたい。」という想いが込められています。

特に日本の女性は、自分に自信を持てず、周囲の期待に合わせて生きてしまっている人が多いと感じます。だからこそ、自分自身と出会い直し、「自分の人生が、愛おしくてたまらない」と思える人を、もっともっと増やしていきたいです。

堂上:美玖さんのように、自分の想いを恥ずかしがらずに表現できる人が増えていくと、社会も変わっていきますよね。自分の愛や思いをちゃんと届けていく。それってすごく大切なことだと感じます。

安藤:自分らしく生きることが“当たり前”になって、そんな人たちがつながり合って、周囲や社会を幸せにしていく。そんな起点になれると良いなと思います。その起点になれる存在でありたいと思います。

将来的には、もっと日本全体を幸せにしていきたいし、日本の良いものや価値観を、世界にも広げていけたらと考えています。

堂上:僕らも「多様な人がつながっていく社会」を目指しています。社名「ECOTONE(エコトーン)」は、生態学で「異なる生態系が出会う場所」を指す言葉です。森林と草原、海と陸地など、異質なものが交わる境界線。そこには、もっとも多様性が生まれると言われています。

まさに、異なる価値観や個性を持った人たちが交差する“エコトーン的な場”を、僕たちもつくっていきたい。ウェルビーイングな共創社会に向けて、美玖さんとぜひ一緒に取り組んでいけたら嬉しいです。

今日は本当に、素晴らしいお話をありがとうございました。

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