「ごはんを作りたくない」と感じる背景には、疲労、時間のなさ、家族の反応、体調や心理的不調など、さまざまな要因がある。
本記事では、そのストレスの原因と解決方法をはじめとし、作り置きや宅配、冷凍食品などを活用した時短術、軽食や分食での栄養補給法、さらにコンビニで買える朝・昼・夜の組み合わせメニューを紹介する。
この記事の監修者

三城 円さん
管理栄養士/パーソナル管理栄養士/ダイエットコンサルタント
ごはんを作りたくない時のストレスの原因

- 疲れてごはんを作る余力がない
- 献立を考えるのが負担
- 後片付けや洗い物がめんどくさい
- 忙しくてごはんを作る時間がない
- 料理が苦手
- 家族の反応や好みが気になる
- 体調や心理的な不調
疲れてごはんを作る余力がない

仕事や家事、育児などで体力が残っていないと、帰宅後に夕食を作ること自体が負担に。疲れていると「何を作ろう」と考えることすら億劫に感じる人は多い。
疲れているときほど、「ちゃんと作らなきゃ」という気持ちを手放すことが大切。食事を完璧な料理ではなく、自分を回復させる栄養補給と捉えるだけで気持ちが軽くなる。
おすすめは「主食+具だくさんの汁物+メインのおかず(たんぱく質源中心)」のシンプルな形。これでもたんぱく質・野菜・糖質がそろい、栄養バランスは十分。温かい汁物を取り入れるだけで副交感神経が優位に働きやすくなり、疲労回復にもつながる。
■おすすめの組合せ
- ごはん+野菜・きのこ・海藻入りの具だくさん味噌汁+豆腐や卵
- 冷凍ごはん+レトルトスープに冷凍野菜やたんぱく質源+納豆やヨーグルト

監修者:三城
疲れているときは、食事づくりそのものよりも「考える・準備・片付け」といった工程に負担を感じやすいものです。とくに「何を作ろう」「栄養価は足りているだろうか」といった判断が積み重なることで、料理への心理的ハードルが上がります。
レトルトやインスタント麺、乾麺のほか、冷凍野菜・缶詰・乾物(とろろ昆布や海苔など)、冷凍の肉や魚を常備しておくと、考えずに組み合わせるだけで一食が完成するのでおすすめです。
献立を考えるのが負担

毎日の献立を考えることがストレスになっている人は多い。家族の好みや栄養素のバランス、冷蔵庫の中身を意識しながら「今日は何を作ろう」と悩む時間が長くなると、思考の疲労が溜まり、料理そのものが億劫に感じやすくなる。
献立づくりがつらいときは、「パターン化」「まとめ買い」「ミールキット」などを活用し、考えなくても回る仕組みをつくることが効果的。
■おすすめの仕組み
- 曜日パターン制:月曜は丼、火曜は麺、水曜は鍋、木曜は魚、金曜は外食OK
- 色ルール献立:「赤・黄・緑」の3色を意識して、食材の色で組み合わせを決める
- 野菜を冷凍・保存:みそ汁や炒め物にすぐ使える状態に

監修者:三城
献立のストレスは「完璧に考える」ことから生まれがちです。「迷わない仕組み化」で、日々の判断負担を減らし、気持ちに余裕をつくることが、食事づくりを続けるいちばんのコツです。
後片付けや洗い物がめんどくさい

料理をする時間よりも、後片付けや洗い物の方が面倒に感じがち。その感覚は多くの人が共感できる。疲れていると、シンクに並んだ食器を見るだけで「もう何もしたくない」と感じてしまうことも。
洗い物のストレスを減らすコツは、「1つの鍋・1つの皿で完結させる」こと。たとえば、具だくさん味噌汁やカレー、スープごはんなどの鍋ひとつ料理を中心にするほか、ワンプレート食器やシリコンスチーマーを活用するのもおすすめ。
また、フライパンにクッキングシートを敷く・ホイル焼きにする・包み蒸しにするなど、調理器具を汚さない工夫を取り入れると、後片付けが格段にラクに。調理器具の数を減らすだけでも、心理的負担が大きく軽くなる。

監修者:三城
「片付けは一度で終わらせるもの」と思わず、分ける発想を持つこともポイントです。食後すぐ洗わずにお湯を張っておく、翌朝まとめて洗うなど、タイミングをずらすだけで気がラクになります。
「紙パック出汁」「使い捨てクッキングシート」など、“洗わない前提のアイテム”を取り入れるのも立派な工夫です。
忙しくてごはんを作る時間がない

残業や育児、家事に追われて夕食を作る時間がとれないことも。そんな日が続くと、「また外食で済ませよう」「何か食べればいいか」と、食事への意欲そのものが下がりやすい。忙しさによる食の乱れは、疲労の蓄積や睡眠の質の低下にもつながる。
時間がない日は、作らないのではなく整える発想に切り替えることが大切。
■おすすめの選び方
- コンビニで 「ごはん+具だくさんスープ+肉や魚、卵や豆製品」 を選ぶ
- たんぱく質の多い冷凍食品+野菜などが入った具沢山の味噌汁 の3点セットを固定化する
- 電気圧力鍋やオート調理家電、炊飯器に任せて“放置調理”を習慣化する
こうした「型を決める」ことで、調理にかける時間と判断の負担を同時に減らせる。完璧な手作りを目指すよりも、食事の時間を確保することの方が健康につながる。食べるリズムが整うことで、血糖値やホルモンバランスが安定し、体調も立て直しやすくなる。
参考:Chronobiology International, 2019
料理が苦手

「味付けがうまくいかない」「手順が多くて混乱する」「美味しく作れる自信がない」。料理に苦手意識を持つ人は少なくない。うまくできるか不安な気持ちや、失敗へのプレッシャーがストレスになり、「作らない方がラク」と感じてしまうことも。
しかし、「料理が苦手=センスがない」わけではなく、段取りを知らないだけというケースが大半。
料理をプロセスで分けると、①考える → ②下準備 → ③加熱 → ④盛り付け→⑤片付けの5ステップ。このうち、負担を感じるステップを減らすだけで一気にハードルが下がる。
たとえば、②下準備や③加熱をカット済みの冷凍野菜やレトルト具材に置き換えるだけでも、調理を始めるまでの壁や⑤の片付けへの負担が小さくなる。味付けに自信がなければ、市販の合わせ調味料を使うのもよい方法。
家族の反応や好みが気になる

家族の好みや反応を気にしながら料理を作ることが、ストレスになる人は多い。せっかく作っても「反応が薄い」「文句を言われた」と感じると、次第にやる気が削がれ、「どうせ何を作っても同じ」と無力感につながることも。
「おいしい」と言われないとモチベーションが下がるのは自然なこと。ただ、家族のリアクションをゴールにしてしまうと、常に相手の評価に振り回されてしまう。そんなときは料理の完成度ではなく、食卓の雰囲気に焦点を移してみるのがおすすめ。
たとえば、雰囲気の作り方として以下の方法がおすすめ。
- ランチョンマットや箸置きを置く
- 「今日は楽する日」と宣言して総菜を並べる
- 「一緒に選ぶ」「盛りつけを任せる」など家族を巻き込む

監修者:三城
こうした小さな工夫で、食卓に温かい空気が生まれやすくなります。食事は誰かを喜ばせるためだけのものではなく、自分を責めないための時間でもあります。
誰かのためから自分を大切にするための食卓へ。その意識の転換こそが、日々の食事ストレスをやわらげる第一歩になります。
体調や心理的な不調

体調が優れない日や気分が落ち込んでいるときは、料理をする気力そのものが湧かないことも。風邪や疲労で体が重く、立って作業を続けるのがつらい日もあれば、更年期の不調やうつ症状など、心のエネルギーが低下して「何もしたくない」と感じる日もある。
そうした状態で「ちゃんと作らなきゃ」と自分を追い込むと、ストレスがさらに強まってしまう。無理に頑張るのではなく、食べるだけで整う仕組みをつくることが大切。
たとえば、以下の方法がおすすめ。
- 常備できる回復食(ツナ缶・豆腐・バナナ・冷凍うどんなど)を用意しておく
- 温かい汁物やお粥など、体を温めるものを選ぶ
- 「これだけ食べたらOK」と一品ルールを決めて、食事のハードルを下げる

監修者:三城
研究でも、更年期やPMSなどのホルモン変化、栄養不足、心理的ストレスが気分の落ち込みに関係すると報告されています。
だからこそ、完璧を目指すよりも、「食べることで少しでも整う」環境を自分のペースで整えることが大切です。
参考:
Psychoneuroendocrinology, 2020
ごはん作りたくない時のストレスの解消法5選

- 冷凍・作り置きで手間を減らす
- 献立を固定する
- 宅配弁当・冷凍食品などの代替手段
- 作らない日を設定して罪悪感を減らす
- 家事代行サービスで調理負担を外注する
冷凍・作り置きで手間を減らす

忙しい日や疲れた日に備えて、週末に作り置きや冷凍ストックを用意しておくと、平日の調理負担を大きく減らせる。「今日は作らなくていい」と思える安心感が生まれ、心の余裕にもつながる。
続けるためのポイントは3つ。
| ポイント | 理由 |
| 作り置きではなく下ごしらえ置きにする | 切る・ゆでる・焼くだけの状態で保存しておくと、飽きずにアレンジしやすい |
| 週末30分×2回で分けて調理する | 土曜に野菜、日曜に主菜など、1日で完結させず分散することで続けやすい |
| 冷蔵2日+冷凍1週間ルールを意識する | 保存期間を明確にしておくと、ロスや無駄が減り、栄養素の低下も防げる |
また、冷凍保存しても栄養素が保たれやすい食材として、鶏むね肉・鮭・ツナ・豆腐・ブロッコリー・小松菜・きのこ類などが挙げられる。ビタミンCなどの水溶性栄養素は、ゆでこぼしより電子レンジ加熱や蒸し調理がおすすめ。
加熱後に冷凍・1食分ずつ小分け保存・電子レンジ解凍を基本にすると、品質を保ちながらすぐ使える状態で管理できる。
献立を固定する

毎日の「何を作ろう」という判断を減らすには、献立のパターン化が効果的。「月曜はカレー」「火曜は魚」「水曜は丼」など、曜日ごとにテーマを決めておくと、思考の負担が大幅に減る。
これはマンネリではなく、考える時間を省く仕組みであり、料理ストレスを軽くすることにもつながる。
とくにおすすめなのが、ワンプレート献立の固定化。主食・主菜・副菜を1皿にまとめることで、栄養価と満足感が両立し、洗い物も最小限で済む。
| テーマ | 主食 | 主菜 | 副菜 | ポイント |
| 和風バランス | 雑穀ごはん | 鮭+豆腐 | 小松菜+きのこ | 味噌汁を添えて内臓を整える |
| 洋風おうちカフェ | 全粒パン | チキンソテー+ゆで卵 | ブロッコリー+トマト | オリーブオイルで風味アップ |
| アジア風 | ごはん | 豚しゃぶ+ツナ | キャベツ+海藻 | ごま油+ポン酢でさっぱり |
| ズボラカフェ風 | オートミール | 目玉焼き+納豆 | 冷凍野菜ミックス | 洗い物1枚でOK |

監修者:三城
「曜日ルール+3色ルール(赤・黄・緑)」で考えると、自然にバランスが整いやすいです。「ワンプレート=手抜き」ではなく、迷わない仕組みと捉えることで、疲れていても食習慣を保ちやすくなります。
宅配弁当・冷凍食品などの代替手段

「手作りしなければ」と思い込まず、宅配弁当・冷凍総菜・ミールキットを上手に活用することも大切。近年は管理栄養士が考えたシェフ監修の冷凍の宅配弁当など、たんぱく質量や塩分、野菜量まで計算されたメニューが増え、外食よりも栄養バランスを整えやすい。
選ぶ際は、「たんぱく質 15〜20g以上・野菜 100g以上・塩分 2.5g未満」を目安にすると、主食を添えるだけで理想的な1食に。
冷凍食品を選ぶときは、以下のポイントを抑えよう。
- 揚げ物ばかりに偏らない
- 緑黄色野菜が入っている
- 和・洋・中をローテーションする
また、手作りには「味の調整」「家族とのつながり」といった心理的満足感もある。したがってどちらが良いかではなく、「作る日」「整える日」を分けて考えることがポイント。
作る余裕がない日は外注・冷凍で「整える日」、時間がある日は「味わう日」。この切り替えが、心身のバランスを保つ近道。
作らない日を設定して罪悪感を減らす

「毎日作らなきゃ」という思い込みは、食事を義務に変えてしまう。そこでおすすめなのが、週に1〜2回作らない日をルール化すること。罪悪感を減らしながら食事リズムを保てる1週間コントロール法がおすすめ。
| 方法・具体例 | ポイント |
| 1週間コントロール法 |
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| 基本食の例 |
|
| 自由食の例 |
|
参考:
家事代行サービスで調理負担を外注する

「自分が作らなきゃ」と思い込みすぎると、知らないうちに食のストレスが蓄積する。そんなときは、家事代行の調理サポートを外注するのも選択肢の一つ。
定期的にプロに作り置きや下ごしらえを依頼すれば、献立づくり・買い物・片付けまで一括で軽減できる。さらに、段取りや時短テクをプロから学ぶことで、自宅の家事動線を見直す機会にも。
家事代行の活用は、性別や立場に関係なく「食べる時間を大切にする」選択。とくに子育て世帯や共働き家庭では、「母親が作るべき」という思い込みから解放されることで、家族全体の余裕が生まれる。
ストレスでごはん作りたくない時に役立つ方法

- 軽く食べられるものを常備する
- 分けて少量ずつ食べる
- 「ごはん以外の栄養補給」を取り入れる
軽く食べられるものを常備する

忙しさや気分の波で食欲がない日でも、「まったく食べない」を避けられるよう、ヨーグルト・スープ・豆腐・バナナなどそのまま食べられる軽食を冷蔵・冷凍で常備しておく。
朝・昼・夜のどのタイミングでも取りやすく、最低限のエネルギーとたんぱく質を補給できる。
■常備におすすめの食材例
| たんぱく質 | 温泉卵/ゆで卵/豆腐/納豆/チーズ/ヨーグルト/プロテイン |
| 主食エネルギー | 冷凍ごはん/オートミール/全粒クラッカー/冷凍・流水麺 |
| 野菜・果物 | バナナ/キウイ/りんご/冷凍ベリーなどのフルーツ/無加糖野菜ジュース |
| スープ類 | レトルト味噌汁/ポタージュ/インスタントスープ |
| 缶・レトルト | ツナ・さば缶/豆のトマト煮/レトルトおかず |

監修者:三城
食べられない日は「抜かない」「少しでも入れる」を合言葉に、体と心の回復を優先しましょう。
参考:三城 円『一週間で体が変わる 食べながらやせるすごい方法』
分けて少量ずつ食べる

分食は、1回量を減らし夕方に軽く+夜に少しなど時間を分けて食べる方法。血糖の急上昇と夜の食べ過ぎを防ぎ、忙しい日でも続けやすい。
朝食が食べられない人は、10時頃にヨーグルトやバナナを軽く。夜が遅い日は、18時におにぎり半分や卵で補食→帰宅後はスープや豆腐など消化の良いものを少量。
1日5回までを目安にし、「食べる時間」と「内臓を休ませる時間」のメリハリをつけよう。夜勤・シフトは自分の1食目を朝食扱いにして5〜6時間間隔で配分、深夜帯はおかゆ・スープ・豆腐中心に摂取しよう。
「ごはん以外の栄養補給」を取り入れる

食べることが難しい日は、飲む・温める・含むなど行動ハードルの低い補給でOK。その日の体調に合わせて形を変えて整えるのがコツ。
■具体例
| やり方 | 具体例 |
| 飲む | プロテインドリンク/無加糖野菜ジュース/スムージー/ポタージュ |
| 温める | 具だくさんスープ/味噌汁/おかゆ/湯豆腐 |
| 含める | ゼリー飲料/果物(バナナ・キウイ・りんご) |

監修者:三城
食事にはグラデーションがあります。しっかり食べる日/軽く食べる日/飲んで補う日があってOKです。目標は「完璧」ではなく、抜かずに整えるセルフケアです。
【朝食編】ごはん作りたくない時の簡単メニュー4選
- 【レンチン朝食】冷凍ごはん+温泉卵+即席味噌汁
- 【コンビニ朝食】おにぎり+豆腐バー+無加糖野菜ジュース
- 【飲む朝食】プロテイン+バナナ
- 【簡単朝食】食パン+チーズ+ゆで卵+インスタントスープ

監修者:三城
忙しい朝ほど、「ちゃんと作る」よりもすぐ食べられる準備が大切です。朝の食事で大事なのは「完璧さ」ではなく、「エネルギーを入れて1日を動かせる状態にすること」です。
朝食抜きは体内時計の乱れ、不眠、代謝・体温・集中力を下げやすい習慣です。ほんの一口でもいいので、「食べないより少し食べる」を意識してみてください。
【レンチン朝食】冷凍ごはん+温泉卵+即席味噌汁

【栄養バランスのポイント】
- 3分以内で「主食+主菜+汁物」がそろう
- 「噛む・飲む・温める」をバランスよく取り入れる

検証者:内田
朝の時間がないときでも冷凍ごはんをチンして卵をのせるだけで、見た目にもちゃんと食べた感が出て、心の余裕が生まれます。胃にもやさしく、出勤前のエネルギー補給にちょうどよいです。

監修者:三城
糖質とたんぱく質がバランスよくそろう組み合わせです。味噌汁のだしの香りと温かさで副交感神経が働きやすく、朝の代謝を自然に高められます。卵など動物性たんぱく質には必須アミノ酸が豊富で、朝の体温上昇や集中力維持にもおすすめです。
【コンビニ朝食】おにぎり+豆腐バー+無加糖野菜ジュース

【栄養バランスのポイント】
- 手を汚さず、洗い物ゼロでP20g前後を確保
- 「噛む・飲む・温める」をバランスよく取り入れる

検証者:内田
コンビニで3点買うだけで整った朝食になる安心感があります。どれも片手で食べられ、デスクでも出先でもスムーズです。豆腐バーのたんぱく質で腹持ちが良く、午前中の間食欲も減りました。

監修者:三城
コンビニ食品でも、主食・主菜・副菜がそろえば理想的なPFCバランスになります。豆腐バーで植物性たんぱく質、野菜ジュースでビタミンCやカリウムを補えます。選ぶ際は無加糖・塩分控えめを意識するとよりよくなります。
【飲む朝食】プロテイン+バナナ

【栄養バランスのポイント】
- 食欲がない朝でも飲む+噛むで血糖安定
- 「噛む・飲む・温める」をバランスよく取り入れる

検証者:内田
食欲がない朝でも飲むだけなら負担がありません。バナナの自然な甘みで飲みやすく、体がゆっくり目覚めていく感覚があります。10分もかからず準備できるのも続けやすいです。

監修者:三城
時間がない朝のたんぱく質補給に最適です。プロテインで筋肉合成に必要な必須アミノ酸を、バナナでエネルギーとカリウムを補給できます。胃腸が動き出すきっかけになり、低血糖やだるさを防ぐ効果があります。
【簡単朝食】食パン+チーズ+インスタントスープ

【栄養バランスのポイント】
- パン派でもタンパク質をしっかり摂れる
- 「噛む・飲む・温める」をバランスよく取り入れる

検証者:内田
トースターとお湯だけで完成するのがうれしいです。パンの香ばしさとチーズの塩気で満足度が高く、温かいスープで一気に目が覚める。栄養もとれて「これなら続けられる」と思えました。

監修者:三城
たんぱく質・脂質・糖質のバランスがよい組み合わせです。カルシウムとビタミンB群も補給でき、脳のエネルギー源であるブドウ糖がスムーズに代謝されます。パンを全粒タイプに変えるとさらに血糖コントロールが安定します。
【昼食編】ごはん作りたくない時の簡単メニュー5選
- 【コンビニ】おにぎり+サラダチキン+具だくさん味噌汁
- 【定食】焼き魚定食
- 【キッチンカー】チキン弁当
- 【カフェ】サンドイッチ+カフェラテ(無糖)+ゆで卵
- 【テレワーク】主食+ツナ缶+インスタントスープ
【コンビニ】おにぎり+サラダチキン+具だくさん味噌汁

【栄養バランスのポイント】
- PFCバランスが整う
- 洗い物ゼロ

検証者:内田
昼休みが短い日でも、この3点でしっかり満足できます。温かい味噌汁で気持ちが落ち着き、サラダチキンのたんぱく質で午後もお腹がすきにくいです。コンビニで完結するのに、整った食事がとれる安心感があります。

監修者:三城
主食・主菜・副菜がそろった理想的なバランスです。たんぱく質と食物繊維をしっかりとることで、血糖値の急上昇を防ぎ、午後の眠気予防にもつながります。味噌汁を選ぶ際は、塩分控えめタイプまたは、汁は残すを意識するとより良いです。
【定食】焼き魚定食

【栄養バランスのポイント】
- 定食は自然に栄養バランスが整う。
- 汁物があるとよりよい

検証者:内田
魚の香ばしい香りと味噌汁の組み合わせで、ホッとできる昼ごはんです。外食でも定食なら「ちゃんと食べた」と思える満足感があります。焼き魚は胃もたれしにくく、午後の作業にも集中しやすいです。

監修者:三城
魚は消化が良く、DHAやEPAなどの良質な脂質をとることができます。ごはん・魚・味噌汁・小鉢の組み合わせは栄養バランスが整いやすく、外食の中でも理想的な選択です。できれば揚げ物より焼き物を選ぶと脂質過多を防げます。
【キッチンカー】チキン弁当

【栄養バランスのポイント】
- 揚げ物メインより焼き・蒸しを選ぶと消化も軽い。

検証者:内田
外に出る時間がない日でも、職場前のキッチンカーで買えるのが助かります。鶏肉中心のお弁当はボリュームがありつつも重くなく、午後のパフォーマンスを下げません。日替わりで味が変わるのも飽きずに続けられます。

監修者:三城
チキン弁当は、たんぱく質とエネルギーをバランスよくとれる優秀なメニューです。副菜に野菜がある場合は、食物繊維とビタミンも補給でき、血糖コントロールにも役立ちます。ない場合はコンビニなどで購入しておきましょう。皮付きの鶏肉を選ぶ場合は、脂質量を意識すると良いでしょう。
【カフェ】サンドイッチ+カフェラテ(無糖)+ゆで卵

【栄養バランスのポイント】
- サンドイッチ派でも+たんぱく質でエネルギー長持ち。

検証者:内田
仕事の合間にカフェでサッと食べられて、気分転換にもなります。ゆで卵をプラスするだけで、満足感が一気に上がります。無糖ラテで温まると、午後も気持ちを切り替えやすいです。

監修者:三城
主食(パン)+主菜(卵・チーズ・ハム)+乳製品(ラテ)で、三大栄養素がバランスよくそろいます。たんぱく質が加わることで腹持ちが良くなり、血糖値の上昇も緩やかになります。全粒粉パンや具だくさんのサンドを選ぶとさらに良いです。
【テレワーク】主食+ツナ缶+インスタントスープ

【栄養バランスのポイント】
- 調理3分・食器1つ
- 糖質+たんぱく質で集中力キープ

検証者:内田
在宅勤務の日は、調理よりも仕事の切れ目でサッと済ませたいときが多いです。ツナ缶を開けてごはんにのせ、スープを注ぐだけで一食が完成します。洗い物が少なく、昼の気分転換にもなります。

監修者:三城
ツナ缶(水煮)は高たんぱく・低脂質で、テレワーク中の簡便食に最適です。インスタントスープにツナ缶を加え野菜や食物繊維を補えば、栄養素のバランスも整います。油漬けタイプの場合は汁を軽く切ることで、余分な脂質を減らせます。
【夕飯編】ごはん作りたくない時の簡単メニュー4選
- 【コンビニ活用】鮭塩焼き+カット野菜+カップ味噌汁
- 【テイクアウト】親子丼+ 即席スープ
- 【家のストック】冷凍ごはん+ 納豆+インスタント味噌汁
- 【放置料理】電子レンジで蒸し野菜+豆腐+温泉卵
【コンビニ活用】鮭塩焼き+カット野菜+カップ味噌汁

【栄養バランスのポイント】
- 洗い物ゼロ
- たんぱく質+野菜+汁物で完璧バランス

検証者:内田
疲れて帰った夜でも、コンビニで買って温めるだけで整った夕食になります。魚の塩気と味噌汁の温かさでホッとでき、カット野菜を足すだけで彩りも良くなります。洗い物も少なく、「ちゃんと食べた」と思える安心感があります。

監修者:三城
たんぱく質・ビタミン・ミネラルがバランスよくそろう構成です。鮭や鯖はDHAやEPAを含み、血流改善や疲労回復にも有効です。
塩分が気になる場合は、減塩タイプの味噌汁を選ぶまたは汁は残す、味噌を後から加えるものは味噌を加える量を減らすとよいでしょう。野菜を加えることで、食物繊維とカリウムの補給にもつながります。
【テイクアウト】親子丼+ 即席スープ

【栄養バランスのポイント】
- 1品足すだけで整う
- 買って+足す発想でOK

検証者:内田
温かい丼をテイクアウトするだけで、満足感のある夜ごはんになります。スープを足すと体が温まり、コンビニ弁当よりも「食卓らしさ」を感じます。仕事が長引いた日でも、心が少し落ち着きます。

監修者:三城
親子丼は糖質とたんぱく質が一度にとれる優秀なメニューです。卵は「完全栄養食品」といわれるほど優秀。ビタミンB群は疲労回復に効果的で、鶏肉の良質なたんぱく質が筋肉の維持にも役立ちます。インスタントスープで水分と食物繊維を補うと、栄養バランスが整います。
【家のストック】冷凍ごはん+ 納豆+インスタント味噌汁

【栄養バランスのポイント】
- 家にあるもので完成する
- 栄養バランスがよい

検証者:内田
何も作りたくない日でも、冷凍ごはんと納豆があれば一食が完成します。味噌汁を足すだけで、身体が温まってホッとできます。手を動かす時間がほとんどなくても、ちゃんと整う安心感があります。

監修者:三城
納豆は植物性たんぱく質・鉄・マグネシウム・ビタミンKが豊富で、腸内環境を整える発酵食品です。冷凍ごはんでエネルギーを確保し、味噌汁で塩分と水分のバランスを整えると、シンプルながら理想的な構成になります。冷凍野菜を味噌汁に加えるのもおすすめです。
【放置料理】電子レンジで蒸し野菜+豆腐+温泉卵

【栄養バランスのポイント】
- 着替えている間に完成
- ながら調理の定番

検証者:内田
切ってレンチンするだけでできる放置料理は、疲れた夜の味方です。温泉卵のとろみと豆腐のやさしさで、胃にも心にも負担がありません。調理器具をほとんど使わず、片付けもラクなのがうれしいです。

監修者:三城
電子レンジ調理は、短時間で栄養素を逃さずに仕上げられる効率的な方法です。豆腐と卵の組み合わせでたんぱく質がしっかり補給でき、蒸し野菜でビタミン・ミネラルも摂取できます。味付けはポン酢やごま油を少量加えるだけで十分です。消化にも優しく、夜遅い食事にも適しています。
【夕方におすすめ】コンビニで買えるごはん組合せ4選
- 小おにぎり+プロテインドリンク
- 果糖少なめの野菜ジュース+サンドウィッチ
- 果糖少なめの野菜ジュース+たんぱく質入りおにぎり
- バナナ+無糖ヨーグルト
小おにぎり+プロテインドリンク

【夜の軽食組合せ】
- 具だくさん汁物+豆腐 or サラダチキン
【栄養バランスのポイント】
- 空腹を抑えながら、たんぱく質と糖を同時補給
- 血糖値が安定する

検証者:内田
夕方の軽食としてちょうどいいボリューム感です。おにぎりで糖質を補いながら、プロテインでたんぱく質をしっかり摂れるので、夜までのエネルギー切れを防げます。デスクでも片手で食べられるのが便利です。

監修者:三城
糖質とたんぱく質を同時に補給できる理想的な組み合わせです。血糖値の急上昇を防ぎつつ、筋肉の回復や集中力維持にも役立ちます。プロテインは20g前後のたんぱく質を含むものを選ぶと効果的です。
果糖少なめの野菜ジュース+サンドウィッチ

【夜の軽食組合せ】
- おかず系副菜(豆・卵・野菜・海藻入り)+スープ
- 着替えている間に完成
- ながら調理の定番

検証者:内田
野菜ジュースでさっぱりしながら、サンドウィッチで空腹を落ち着かせられます。カフェ気分で取り入れられるため、仕事の合間のリフレッシュにも最適です。甘すぎないタイプを選ぶと満足感が続きます。

監修者:三城
糖質が控えめで野菜中心の野菜ジュース(トマトジュースなど)を選ぶことで、ビタミンやカリウムを無理なく補給できます。サンドウィッチは具材に卵・チキン・ツナなど、たんぱく質を含むものを選ぶと栄養バランスが整います。パンの全粒粉タイプを選ぶと血糖値の安定にもつながります。
果糖少なめの野菜ジュース+たんぱく質入りおにぎり

【夜の軽食組合せ】
- 野菜スープ or 具だくさん味噌汁+ゆで卵 or 豆腐
【栄養バランスのポイント】
- 主食+主菜+汁物が揃う
- 冷たいものが中心でも体を冷やさない

検証者:内田
コンビニで手軽に買えるのに、腹持ちが良く夕方の間食以上、食事未満としてちょうどいいです。野菜ジュースのさっぱり感で気持ちもリセットできます。外出先や移動中でも食べやすい組み合わせです。

監修者:三城
鮭やツナ、卵入りなどのたんぱく質おにぎりは、糖質とたんぱく質を同時に摂れる優秀な軽食です。糖質過多になりやすい夕方に、野菜ジュースを合わせることで食物繊維とビタミンを補い、血糖コントロールにも効果的です。。
バナナ+無糖ヨーグルト

【夜の軽食組合せ】
- 納豆+出汁スープ or 豆腐+温野菜
【栄養バランスのポイント】
- 消化にやさしい
- 腸を整えながら疲労回復にもおすすめ

検証者:内田
疲れが出やすい夕方に、バナナとヨーグルトの組み合わせはやさしくてちょうどいいです。甘すぎず、胃に負担をかけずにエネルギーを補えます。仕事終わりのジム前にもぴったりです。

監修者:三城
この組み合わせは、素早くエネルギーを補給しながら、たんぱく質とカルシウムを同時に摂取できます。無糖タイプのヨーグルトを選ぶことで、砂糖の摂りすぎを防ぎつつ腸内環境も整います。バナナはセロトニン生成にも関与するため、夕方の気分安定にも良い影響があります。
ごはんを作りたくない時のストレスに関するQ&A
ごはん作りのストレスを感じやすい人の特徴は?
A:完璧にこなそうとする人や、自分の中に「こうあるべき」が強い人が感じやすい

監修者:三城
「栄養素のバランスを整えなければ」「家族が喜ぶものを作らなければ」。この「ねばならない」思考が、料理と食事を楽しむ心を奪ってしまいます。
料理は「評価されるタスク」ではなく、「暮らしの一部」。自分のペースや体調に合わせて、「できるときにできる形で」整えれば十分です。
ごはん作りのストレスを減らす習慣は?
A:毎日頑張らない仕組みをつくることが、ストレス軽減の第一歩。

監修者:三城
「週に1日は作らない日を決める」「簡単メニューを3つ固定する」など、迷わない仕組みを整えることがポイントです。考える・作る・片付けるという3つの負担を減らすことで、自然と気持ちも軽くなります。
また、料理は女性だけが担うものではありません。家族に手伝ってもらう・外注する・市販品を活用するなど、「自分だけが頑張らない」選択をすることも立派なセルフケアです。
ごはん作りを再び楽しめるようになるには?
A:完璧な食事ではなく、気分が上がる一皿を目指す

監修者:三城
義務から離れ、「自分を満たす」方向に料理を再定義してみましょう。新しい調味料を試す、器を変える、好きな音楽を流す。そんな小さな実験から、料理の時間が「ストレス」ではなく「リセット」になります。
大切なのは「みんながやっているから」ではなく、自分が続けられるスタイルを見つけること。週のうち3〜4割は外食やテイクアウトなどの自由食にしてOKです。
体調やメンタルが落ちている時の対処法は?
A:無理をせず、食べないではなく軽く摂るを意識することが大切

監修者:三城
身体も心も疲れているときは、「食べる元気がない」自分を責めず、軽く食べて回復を意識しましょう。
ヨーグルト、スープ、豆腐、バナナなど、火を使わず食べられるものを常備しておくと安心。たとえコンビニでも、温かい汁物やたんぱく質入りの軽食を選ぶだけで、体も気持ちも少しラクになります。
筑波大学大学院修士課程修了(体育学)/一般社団法人 日本パーソナル管理栄養士協会 代表理事/食の相談窓口San-CuBic代表。オリンピック代表選手や大学駅伝チーム、タレント、一般女性など、のべ1万人以上の食事サポートを実施。NHK・読売新聞などのメディア出演、企業研修やレシピ監修など幅広く活動。
「食べるダイエットで食の自立へ」をテーマに、カロリーや体重よりも“内臓の働き”に注目した【内臓力®】理論を提唱。著書に『1週間で体が変わる 食べながらやせるすごい方法』(サンマーク出版)。