サイゼリヤは単品構成が豊富で、主食・主菜・副菜を目的に合わせて組み替えやすいのが強み。オリーブオイルやトマト、魚介など「地中海式」に近い食材が多く、高タンパク・低脂質・野菜多めの組み合わせがしやすい。この記事では、1食600kcal目安を基準に「高タンパク重視」「低脂質重視」「糖質控えめ」など目的別のベストな組み合わせと、ピザのシェアやドリンクの選び方までを解説。外食=太るの固定観念を見つめなおし、サイゼリヤで上手にダイエットするコツを紹介。
この記事の監修者

古谷 彰子さん
博士(理学) 管理栄養士
この記事の検証者

吉田 健二さん
Wellulu編集部
最近糖質管理(糖質の摂取は朝食と昼食を中心に)を始めて、少しダイエットに成功。サイゼリヤは学生時代に愛用していたが、当時は「ミラノ風ドリア+ポテト」など炭水化物中心のオーダーが中心。今回の取材を通じて学んだ「目的別の組み合わせ」を踏まえて再訪問したところ、サイゼリヤの野菜メニューのおいしさに目覚める。
「ダイエット向けサイゼリヤメニュー」の選定ポイント
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【低カロリー】 主菜やパスタなどの中でも、1食あたり600kcal以内に収まるメニューを選定。ダイエット中でも満足感を得ながら摂取エネルギーを抑えられるよう、「ソースの種類」「調理法(グリル・トマトベースなど)」にも注目。 |
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【食塩量は低い】 各カテゴリ内で食塩相当量が低いメニューを選定。 |
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【満足度】 「低カロリー=物足りない」と感じないよう、食べ応えと栄養バランスの両立を重視。タンパク質量が多く、噛む回数が自然に増えるメニューを中心にピックアップ。ボリューム感も加味。 |
今回の取材・検証結果を踏まえて再訪問した結果


検証者:吉田
今回の取材・検証を通じて改めて訪れたところ、細かいカロリー計算にこだわるよりも、主食・主菜・副菜のバランスを整えることが、サイゼリヤを上手に楽しむコツだと実感。中でもお気に入りは、柔らかチキンのチーズ焼き+小エビのサラダ+炭酸水の組み合わせ。しっかり食べ応えがありながらも重たくなく、タンパク質も豊富。
組み合わせ次第!サイゼリヤはダイエット食としておすすめ

サイゼリヤは「安くてボリュームがある」という印象もあるが、組み合わせ次第でダイエット中にも活用できる外食チェーン。脂質や糖質を抑えながら、タンパク質や野菜をバランスよく摂取できるメニューが多く、工夫すれば「外食=太る」という固定観念を変えることができる。

監修者:古谷
サイゼリヤはメニューのバリエーションが豊富で、目的に合わせて主食・主菜・副菜のバランスを整えやすいのが魅力です。オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を活用した料理も多く、タンパク質をしっかり摂れる点もポイント。ピザをシェアしたりするなどで工夫すれば、外食でも十分にコントロールできます。
【目的別】主食・主菜・副菜の組み合わせ例

| 糖質を控えたい | 主菜1種(肉・魚など)+副菜1〜2種(サラダ・野菜系) |
| 外食でカロリーを抑えたい | 主菜1種+副菜(サラダ)+スープ |
| 野菜をしっかり摂りたい | 主菜1種+副菜2〜3種(サラダ・グリル野菜・スープ) |
| 夜に軽く済ませたい | 主菜1種(魚・チキンなど)+副菜1〜2種+スープ |
| お酒を飲みたい | ワイン+副菜2種(マリネ・チーズ・野菜グリルなど) |
| ボリュームをとりたい | 主食(パスタ・ライス)+主菜(肉or魚)+副菜(サラダ) |
主食の分類
- ミラノ風ドリア
- 小エビのカクテルパスタ
- ペペロンチーノ
- ライス(単品)
- 全粒粉入りパン(プチフォッカ)
主菜の分類
- 若鶏のグリル(ディアボラ風)
- ハンバーグステーキ(デミグラス/チーズ)
- サーモンのグリル
- アロスティチーニ(ラム串焼き)
副菜の分類
- 小エビのサラダ
- 彩りイタリアンサラダ
- ほうれん草のソテー
- ミネストローネスープ
サイゼリヤがダイエットに向いている理由

外食チェーンの中でも、サイゼリヤは「安い」「おいしい」だけでなく、栄養バランスのとりやすさという点でダイエットに向いている。メニュー構成を見ると、地中海式の健康志向と、自由なカスタマイズ性がうまく融合していることがわかる。
- 血糖値管理や良質な脂質を摂取できる
- 単品が多く栄養バランスを整えやすい
- コスパが高く継続しやすい
血糖値管理や良質な脂質を摂取できる

サイゼリヤのメニューは、オリーブオイル・トマト・魚介・チーズなど、地中海式食事法に近い食材構成が特徴。
地中海式食事法のメリット
| メリット | 内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 血糖コントロール | 野菜・全粒穀物・豆類を中心に構成されている | 食後の血糖上昇を抑え、脂肪蓄積を防ぐ |
| 脂質バランスの改善 | 飽和脂肪よりもオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を多く含む | コレステロール低下・代謝促進 |
| 高タンパク・低カロリー | 魚介・赤身肉・豆類から良質なタンパク質を摂取 | 筋肉量維持・基礎代謝維持に役立つ |
| 抗酸化作用 | トマト・ナス・ブロッコリーなどのポリフェノールが豊富 | 老化予防・肌や血管の健康維持 |
| 満腹感の持続 | 食物繊維や脂質のバランスがよい | 間食の抑制・無理のない食事制限が可能 |

監修者:古谷
サイゼリヤのメニューに多く使われているオリーブオイルは「不飽和脂肪酸」を豊富に含んでいます。「不飽和脂肪酸」は、体内で合成できない必須脂肪酸のひとつで血中の悪玉コレステロールを減らし、血流や代謝の改善に役立ちます。
また、トマトや魚介、野菜を中心とした食事構成は、無理なく健康的に食事を楽しみたい方に向いています。
単品が多く栄養バランスを整えやすい

サイゼリヤの大きな特徴は、「セットメニュー」が少なく、単品を自由に組み合わせて構成できること。例えば、ハンバーグだけを頼んでサラダやスープを組み合わせれば、自然とカロリーをコントロールしやすくなる。
ファミレスでは「ライス付き」が基本になっていることが多いが、サイゼリヤではライス抜き・サラダ追加などの柔軟な注文も可能。糖質量を抑えながら満足感を得ることができる。
単品メニューの組み合わせ例
| 目的 | 組み合わせ例 | 想定カロリー | ポイント |
|---|---|---|---|
| 高タンパク重視 | ラムのランプステーキ+小エビのサラダ+炭酸水 | 約580kcal | 赤身肉でタンパク質を確保しつつ糖質を抑える。筋トレ期や夜食にも向く。 |
| 低脂質・軽めランチ | ペンネアラビアータ+わかめサラダ+ミネストローネ | 約560kcal | トマトベースで脂質が控えめ。食物繊維も豊富で腹持ちがよい。 |
| 満腹感重視 | 牛100%オニオンソースハンバーグ+キャロットラペ | 約590kcal | 高タンパク・中脂質構成。食べごたえがあり夜ごはんにもおすすめ。 |
| 糖質制限中 | アロスティチーニ(ラム串)+生ハム+グリーンサラダ | 約540kcal | 糖質をほぼカットしつつ、良質なたんぱく質と脂質で満足感を確保。 |
| コスパ重視 | ミラノ風ドリア+小エビのサラダ+水 | 約590kcal | 600円前後でバランスのとれた組み合わせ。外食ダイエットの定番構成。 |

監修者:古谷
サイゼリヤは少量サイズのサイドメニューも多く、「食べすぎ防止」や「その日の体調に合わせた調整」がしやすいのも大きな特徴です。
外食であっても自分で食事を設計できるという点は、ダイエットを継続するうえで非常に大切。その日の活動量や目的に合わせて、主食・主菜・副菜のバランスをとることで、1日の栄養バランスを整えやすくなります。
コスパが高く継続しやすい

ダイエットにおいて「継続できる食生活」は最も大切。サイゼリヤはその点、1食あたり500〜800円で満足感を得られるコスパのよさが魅力。価格が高い健康食や特別メニューを継続するのは難しいが、サイゼリヤなら「外食を楽しみながら節約もできる」ため、心理的なハードルが低い。
価格帯別:ダイエットにおすすめのサイゼリヤメニュー
| 価格帯 | メニュー例 | 想定カロリー | ポイント |
|---|---|---|---|
| 500円台 | ミラノ風ドリア+わかめサラダ | 約560kcal | コスパが高く、脂質を抑えつつ満足感が得られる定番構成。 |
| 600円台 | ペンネアラビアータ+小エビのサラダ | 約570kcal | トマトベースで脂質控えめ。野菜とたんぱく質が自然に摂れる。 |
| 600円台 | 牛100%オニオンソースハンバーグ+キャロットラペ | 約590kcal | メインでしっかり食べつつも、カロリー上限を超えない安心構成。 |
| 700円台 | ラムのランプステーキ+炭酸水 | 約580kcal | 糖質を抑えたい人に最適。赤身肉で高タンパク・低脂質。 |
| 800円台 | バッファローモッツァレラのマルゲリータピザ(1/2シェア)+小エビサラダ | 約590kcal | シェアして食べれば600kcal以内におさまり、チーズの満足感も得られる。 |

監修者:古谷
冷凍メニューとして一部商品が販売されている点(※)も特徴で、店舗に行けない日でも自宅で手軽に再現できます。自宅で保管できるため、ダイエットを長く続けるうえで、実用的なところもうれしいポイントです。
※「テイクアウト対応店舗」であれば、基本的には冷凍メニューも販売している。
ダイエット中のサイゼリヤメニューの選び方

サイゼリヤでダイエット中の食事を楽しむには、カロリー・タンパク質・脂質・糖質の4つのバランスを意識することが重要。
見た目や値段だけで選ぶのではなく、「どんな栄養素がどれくらい含まれているか」を把握することで、外食でも健康的な体づくりが可能になる。
以下では、ダイエット中に意識したい数値基準をもとに、メニュー選びのポイントを解説する。
- 1食あたり〜600kcalを目安に
- 高タンパクメニュー(20g以上目安)を選ぶ
- 低脂質量のメニュー(15g以下目安)を選ぶ
- 低糖質のメニュー(50g以下目安)を選ぶ
1食あたり〜600kcalを目安に

活動量が少ない人は1日の消費カロリーが少ないため、1食あたり600kcalを目安に抑えるのが理想。デスクワーク中心の生活では1日の総消費エネルギーが1,800kcal程度になるケースが多く、3食でバランスをとるなら1食600kcalを超えない範囲がちょうどよい。
また、ドリアやピザなどの主食系を食べたい場合は、サラダやスープを組み合わせて調整するのがおすすめ。

監修者:古谷
食あたりの目安カロリーは年齢・性別・活動量・体格(BMI)によって変わりますが、一般的には600~800kcal前後を基準に考えるとバランスがとりやすいです。多くても1食あたり800kcalを上限に抑えると、1日2,000kcal前後の範囲で無理なく調整できます。
高タンパクメニュー(20g以上目安)を選ぶ

ダイエット中の食事で最も重要なのがタンパク質の摂取。筋肉を維持しながら脂肪を減らすためには、1食あたり20g以上のタンパク質を目安にしたい。
サイゼリヤでは、以下のようなメニューでしっかり確保できる。

監修者:古谷
特に朝食や昼食ではタンパク質が不足しやすいため、意識的に高タンパクメニューを選ぶことが大切です。ラムやハンバーグなどの主菜に加えて、青豆の温サラダや小エビのサラダなどを組み合わせると、タンパク質量をさらに補いやすくなります。
低脂質量のメニュー(15g以下目安)を選ぶ

脂質は体に必要な栄養素だが、摂りすぎるとカロリーオーバーの原因になる。ダイエット中は、1食あたり15~20g以下を目安に抑えるとバランスがとりやすい。サイゼリヤでは、オリーブオイルやチーズを多用するメニューが多いため、トマトソース系・魚介系・サラダ系を選ぶと自然に脂質を抑えられる。

監修者:古谷
一般的に、脂質は総エネルギーの20〜25%程度が1日の目安とされており、1日1,800kcalの食事であれば、1日当たり約40g・1食当たり13~15g程度に抑えるとバランスがとりやすいです。
サイゼリヤではオイル系パスタ・アヒージョ・ピザ・グラタン・ドリア系は脂質が高めになりやすいため、トマトソース系・魚介系・サラダメニューを中心に選ぶのがおすすめ。
低糖質のメニュー(50g以下目安)を選ぶ

糖質は体のエネルギー源であり、完全に抜く必要はない。ただし、摂りすぎると血糖値が急上昇し、脂肪を溜め込みやすい状態になるため、1食あたり50g以下を目安にするとよい。

監修者:古谷
糖質はエネルギー源として欠かせない栄養素ですが、摂るタイミングと量の調整がとても大切です。特に夜は活動量が減るため、糖質を摂りすぎると使い切れずに脂肪として蓄積されやすくなります。
昼食時に適度に摂ることで集中力や代謝をサポートするため、朝・昼で摂取する食事管理がおすすめ。
【パスタ・ピザ】ダイエット中のおすすめサイゼリヤメニュー4選
- ペンネアラビアータ(全粒粉)
- タラコソースシシリー風
- バッファローモッツァレラのマルゲリータピザ
- たっぷりコーンのピザ
ペンネアラビアータ(全粒粉)

| カロリー | 420kcal |
| 食塩相当量 | 2.8g |

監修者:古谷
全粒粉には食物繊維とビタミンB群も含まれています。トマトソースにはリコピンが含まれており、抗酸化作用による美肌・代謝サポート効果も期待できます。ダイエット中は、チーズの追加を控え、サラダやスープを合わせてバランスを取るのがおすすめです。

検証者:吉田
トマトソースであっさり食べられます。全粒粉ですが、モチっとした食感が楽しく、噛むほどに満足感があります。ダイエット中でも「しっかり食べた感」が得られる一皿でした。
タラコソースシシリー風

| カロリー | 538kcal |
| 食塩相当量 | 2.2g |

監修者:古谷
たらこにはビタミンB12やDHA・EPAが含まれており、代謝や血流のサポートに役立ちます。バターやオイルが使われているため、サイドにサラダを加えることでバランスが整いやすくなります。ダイエット中は、昼食に取り入れて活動エネルギーとして使うのがおすすめ。

検証者:吉田
まろやかなタラコソースにコクがあり、濃厚だけど重たくない味わい。程よい塩気とクリーミーさで満足度が高く、昼に食べるとちょうどいいエネルギーチャージになります。
バッファローモッツァレラのマルゲリータピザ

| カロリー | 539kcal |
| 食塩相当量 | 2.4g |

監修者:古谷
モッツァレラチーズは高タンパク・低脂質で、筋肉や骨の維持にも役立つ食材です。ピザは1枚をシェアして食べることでカロリーを調整しやすく、サラダを添えれば栄養バランスも整います。

検証者:吉田
チーズのとろけ具合とトマトの酸味のバランスが絶妙で、シンプルながら満足感の高い味わい。1枚をシェアしても満たされるボリューム感で、食後のもたれ感もなく軽やかでした。
たっぷりコーンのピザ

| カロリー | 568kcal |
| 食塩相当量 | 2.8g |

監修者:古谷
コーンはビタミンB群・食物繊維・カリウムを含み、エネルギー補給に役立ちます。スープやサラダを一緒に組み合わせると◎。ダイエット中は昼食や運動前のエネルギー補給メニューとして取り入れるのがおすすめです。

検証者:吉田
コーンの甘みとチーズのバランスがよく、食べていてほっとする味わい。数人でシェアする、ランチにぴったりでした。特に「ちょっと疲れた日」に食べると元気が出そうです。
【プレート・ドリア・ハンバーグ】ダイエット中のおすすめサイゼリヤメニュー3選
- ミラノ風ドリア
- 柔らかチキンのチーズ焼き
- ビーフステーキ
ミラノ風ドリア

| カロリー | 550kcal |
| 食塩相当量 | 2.7g |

監修者:古谷
ホワイトソースに含まれる乳製品由来のカルシウムとタンパク質は、筋肉や骨の健康維持に役立ちます。一方で、バターやチーズによる脂質が含まれるため、ダイエット中はサラダやスープを組み合わせてボリュームを調整するのがおすすめ。
主食系メニューの中では550kcalと比較的控えめなので取り入れやすい一皿。

検証者:吉田
昔から頻繁に食べていた懐かしい味わい(共感できる人も多いはず!)。とろけるホワイトソースとチーズの香ばしさが絶妙で、「サイゼリヤといえばこれ」という安定の満足感。量もちょうどよかったです。
柔らかチキンのチーズ焼き

| カロリー | 567kcal |
| 食塩相当量 | 2.7g |

監修者:古谷
鶏肉は高タンパク・低脂質で、筋肉維持や代謝促進に適した食材です。チーズによるカルシウムとビタミンB群の補給も期待できます。食べごたえがあるため、メインディッシュにもおすすめ。

検証者:吉田
チキンが想像以上にジューシーで、ナイフを入れると中まで柔らかい。チーズのコクと香ばしさでしっかり食べた満足感があります。少し脂が多いので、夜ではなく昼などに取り入れてほしいです。
ビーフステーキ

| カロリー | 374kcal |
| 食塩相当量 | 2.5g |

監修者:古谷
牛肉には良質なタンパク質と鉄分、亜鉛が含まれ、貧血予防や代謝サポートにも効果的です。374kcalと高タンパク・カロリー控えめ。サイドに野菜やスープを加えることで、食物繊維とビタミンを補い、栄養バランスを整えることができます。

検証者:吉田
噛むたびに赤身肉の旨味が広がります。外食で脂身を控えたお肉を食べたいときにおすすめ。炭酸水やワインと一緒に楽しみたい一品です(※ダイエット中は摂取量に注意したい)。
【サラダ・スープ】ダイエット中のおすすめサイゼリヤメニュー4選
- 小エビのサラダ
- わかめのサラダ
- コーンクリームスープ
- キャロットラぺ

監修者:古谷
サラダやスープは、食事の最初に食べるようにしましょう。植物性タンパク質と良質な脂質を含む「柔らか青豆のサラダ」もおすすめです。
小エビのサラダ

| カロリー | 198kcal |
| 食塩相当量 | 1.5g |

監修者:古谷
エビは高タンパク・低脂質で、ダイエット中にも取り入れやすい食材です。タンパク質と野菜を一度にとれるバランスのよさが魅力です。ドレッシングを少なめにすると、よりヘルシーに楽しめます。

検証者:吉田
プリッとしたエビとシャキシャキの野菜の食感が楽しく、軽いのに満足感がありました。さっぱり食べられます。
わかめのサラダ

| カロリー | 169kcal |
| 食塩相当量 | 0.9g |

監修者:古谷
わかめにはカリウム・マグネシウム・ヨウ素などのミネラルが豊富に含まれ、むくみ予防や代謝サポートに役立ちます。食物繊維も多く、少量でも満足感が得やすいのが特徴。ドレッシングをかけすぎず素材の味を楽しむのがおすすめです。

検証者:吉田
わかめの香りと食感がアクセントになり、さっぱりしていながらも後味に旨味が残ります。野菜だけのサラダよりも満足度が高く、+1品メニューとしておすすめのサラダです。
コーンクリームスープ

| カロリー | 159kcal |
| 食塩相当量 | 1.0g |

監修者:古谷
コーンにはビタミンB群と食物繊維が含まれ、エネルギー補給と腸内環境のサポートに効果的です。ダイエット中でも無理なく満足感を得られます。

検証者:吉田
やさしい甘さとクリーミーな舌ざわりで、食前にも食後にも合う味。寒い季節や少し疲れたときにぴったりの一品です。
キャロットラぺ

| カロリー | 92kcal |
| 食塩相当量 | 0.7g |

監修者:古谷
にんじんに豊富なβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換されて肌や粘膜の健康維持に役立つ栄養素です。約90kcalと低カロリーながら、副菜として栄養バランスを整えるのに最適です。

検証者:吉田
さっぱりとした酸味とにんじんの自然な甘みがちょうどよく、口の中がリフレッシュされます。メイン料理の前に食べると満足感が増し、ドレッシングの油っぽさも少なく感じました。
【おつまみ】ダイエット中のおすすめサイゼリヤメニュー3選
- アロスティチーニ(ラムの串焼き)
- ハモン・セラーノ
- ほうれん草のソテー
アロスティチーニ(ラムの串焼き)

| カロリー | 188kcal |
| 食塩相当量 | 0.7g |

監修者:古谷
ラム肉は高タンパクで脂質が少なく、鉄・亜鉛・カルニチンなどの代謝サポート成分が豊富です。赤身中心のため筋肉量を維持しながら脂肪を抑えたい人に最適。満足感も高く、糖質制限中のメインディッシュとしてもおすすめです。肉料理を選ぶなら、脂質が少なく栄養価の高いラムを選ぶのが理想です。

検証者:吉田
ラム特有の香りがしっかりしつつもクセが少なく、1本でも満足感があります。噛み応えがあり、ゆっくり味わうことで自然と満腹感が得られるメニューでした。
ハモン・セラーノ

| カロリー | 36kcal |
| 食塩相当量 | 0.9g |

監修者:古谷
ハモン・セラーノはスペイン産の生ハムで、高タンパク・低脂質なうえに、鉄や亜鉛などのミネラルも含まれます。36kcalと低カロリーなのが特徴。サラダやスープと組み合わせて水分をしっかりとるようにしましょう。

検証者:吉田
薄切りの生ハムが口の中でとろけ、塩気が絶妙。少量でも満足度が高く、前菜として理想的。ダイエット中にお酒を楽しみたいときに、ワインと一緒にゆっくり味わうのがおすすめです。
ほうれん草のソテー

| カロリー | 223kcal |
| 食塩相当量 | 1.3g |

監修者:古谷
ほうれん草には鉄分・葉酸・ビタミンCが豊富に含まれ、貧血予防や疲労回復に役立ちます。ソテーに使われるオリーブオイルは不飽和脂肪酸を含み、脂溶性ビタミンの吸収を高める働きも。

検証者:吉田
オリーブオイルの香りがふんわり広がり、野菜なのにリッチな満足感。しっかり塩味があるので、単品でも十分満足できました。肉料理の付け合わせにもぴったりです。
【デザート】ダイエット中のおすすめサイゼリヤメニュー2選
- イタリアンプリン
- ミルクジェラート

監修者:古谷
デザートはどうしても糖質量が多くなりやすいため、量とタイミングのコントロールが重要です。おすすめは、夕食後ではなく昼食時に“ご褒美デザート”として取り入れること。昼に食べれば、その後の活動でエネルギーとして消費されやすく、脂肪として蓄積しにくくなります。

検証者:吉田
デザートはどれも甘味が強く、糖質が高い印象。メニューの中ではカロリーが比較的に低いものを選んでいますが、ダイエット中は程よく楽しみましょう。
イタリアンプリン

| カロリー | 97kcal |
| 食塩相当量 | 0.1g |

監修者:古谷
食後のデザートとして1日1個までを目安にすれば、満足感を得ながら食べ過ぎを防げます。

検証者:吉田
濃厚でしっかりした食感でした。甘味が強いので、甘党好きでかつ今日はご褒美デザートを食べる!と決めた日にはおすすめ。できれば、夜ではなく昼食後などに食べたい一品。
ミルクジェラート

| カロリー | 121kcal |
| 食塩相当量 | 0.1g |

監修者:古谷
ダイエット中は夕食後ではなく昼食後のデザートとして取り入れると、血糖値の変動を抑えやすくなります。

検証者:吉田
甘党には満足度が高く、「食後を締めたいとき」に無糖の紅茶などと一緒に楽しみたいデザート。できれば、これもシェアした方が安心です。
ダイエット中に避けたいサイゼリヤメニュー

サイゼリヤは工夫次第でダイエットに活用できるが、一部のメニューはカロリーや脂質が高く、太りやすい原因になりやすい。
特に「揚げ物」「グラタン」「甘いドリンク」「ライスの追加」などは、無意識に摂取カロリーを押し上げてしまうため注意が必要。
ここでは、避けるべき代表的なメニューとその理由を解説する。
- 揚げ物・グラタン系・甘いドリンク
- ライスやパンの増量
- 高カロリーのドレッシング
揚げ物・グラタン系・甘いドリンク

揚げ物やグラタン系メニューは、調理にバター・ホワイトソース・揚げ油が多く使われており、1皿で700〜900kcalを超える場合もある。脂質量が多く、満腹感のわりに栄養バランスが偏りやすい。
特にポテトフライ、若鶏のディアボラ風などは脂質30g以上になることもあり、ダイエット中には不向き。また、ドリンクバーの甘いカフェラテや炭酸ジュースも注意が必要。飲みすぎると糖質の摂取量が増え、カロリーオーバーになることも。
- グラタン → 「ペンネアラビアータ」「タラコソースシシリー風」などのトマト系パスタ
- 甘いドリンク → 「炭酸水」や「無糖紅茶」

検証者:吉田
揚げ物やグラタン系は、つい「外食だし今日はいいか」と頼んでしまうメニューの代表格。以前は“ミラノ風ドリア+ポテト”の組み合わせをよく選んでいましたが、注意したほうがよさそうです。
ライスやパンの増量

サイゼリヤでは、メイン料理にライスやパンを追加できるが、これを習慣化すると糖質オーバーになりやすい。ライス(Mサイズ)で約250kcal、フォッカチオ1枚で約200kcal前後あるため、「+1品」のつもりが全体カロリーが1.5倍になるケースも少なくない。
特に、パスタやドリアと一緒にパンを追加する「炭水化物×炭水化物」の組み合わせは避けたいところ。
- 「ライス抜き+サラダ追加」で満足感をキープ
- どうしてもパンを食べたい場合は、1/2シェアやハーフサイズを選ぶ
- スープや野菜系副菜で「噛む量」を増やし、自然に満腹感を高める

検証者:吉田
以前は「メイン料理だけだと物足りない」と思って、ついパンを追加していましたが、結果的に炭水化物が重なってしまうことが多かったです。特にパスタやドリアと一緒にパンを食べると、あとから胃が重く感じることも。
高カロリーのドレッシング

サラダはヘルシーな印象があるが、ドレッシングの選び方を誤ると高脂質メニューに変わる。サイゼリヤではシーザードレッシングなどのクリーミー系が人気だが、1食あたり10〜15gの脂質(約100〜150kcal)を含む場合がある。
「サラダ=ヘルシー」と思って油断すると、食事全体のバランスが崩れてしまう。
- 「少なめで」と一言伝えるだけでも脂質量を減らせる

検証者:吉田
サラダ=ヘルシーと思いがちですが、少しずつ量を調整した方がよさそう。店員さんに相談するなどの工夫で、同じサラダでもヘルシーに変えられそうです。
ダイエット中でも満足できるサイゼリヤのカスタム注文

サイゼリヤは単品構成が多く、自分の目的に合わせて自由に組み合わせや調整ができるのが大きな強み。「カロリーを抑えたい」「糖質を控えたい」「満腹感を保ちたい」といった目的に応じて、少し工夫するだけで食事の質が大きく変わる。
ここでは、ダイエット中でも満足感を損なわずに食べられるカスタム注文のポイントを紹介する。
- ライスを抜いてサラダをプラス
- ドリンクバーでは炭酸水or紅茶を選ぶ
ライスを抜いてサラダをプラス
最も手軽で効果的なのが、「ライスを抜いてサラダをプラス」する方法。ライス(Mサイズ)は約250kcalあるため、それを抜くだけで1食あたりのカロリーを大幅に抑えられる。代わりにサラダを追加すれば、食物繊維とボリュームを確保しながら満足感を維持できる。

検証者:吉田
ライスを抜くだけで「満足感が減る」と思っていたのですが、実際にサラダをプラスしてみると意外と満足できました。噛む回数が増えることで、満腹感もありました。
ドリンクバーでは炭酸水or紅茶を選ぶ
サイゼリヤのドリンクバーはつい目移りしてしまうが、選び方次第でカロリー差が数百kcalになる。例えば、コーラやメロンソーダなどの甘い炭酸飲料は1杯で100〜150kcal・糖質25〜35gに達する。
数杯飲めば、食事のカロリーを軽く上回ってしまう。一方で、炭酸水や無糖紅茶、ブラックコーヒーはカロリーが少なく、口の中をリセットしながら満足感も得られる。特に炭酸水は満腹感を高め、「食べすぎ防止」にも役立つ。

検証者:吉田
ドリンクバーだとついジュース系を選びがち。甘いジュースを飲む場合は、食前の1杯に抑えて、食中は炭酸水・食後は無糖アイスティーかブラックコーヒーと飲み分けるとよさそうです。
ダイエット中のサイゼリヤに関するQ&A
サイゼリヤでダイエット中に食べていい時間帯は?
A:昼食がおすすめ。

監修者:古谷
基本的には、昼食または夕方早めの時間帯(17〜19時)に食べるのがおすすめ。昼は代謝が高いですが、21時以降の遅い時間帯は代謝が下がるため、同じメニューでも太りやすくなります。
週何回までなら食べても大丈夫?
A:カロリーと栄養バランスを意識していれば、特に回数制限はない。

監修者:古谷
サイゼリヤのメニューは組み合わせによって栄養バランスを整えやすいため、頻度よりも内容と総カロリーのコントロールが大切です。
糖質制限ダイエット中はどう選べばいい?
A:主食を減らしてタンパク質中心とした構成がおすすめ。

監修者:古谷
糖質制限中は、主食を減らしてタンパク質中心の構成にするのが基本。糖質制限時は完全に炭水化物を抜くのではなく、糖質量を管理することがポイントです。パスタやドリアを食べる場合も、「小サイズをシェアする」といった工夫で、血糖値の急上昇を防ぎながら満足感を維持できます。



博士(理学) 管理栄養士
愛国学園短期大学 家政科 准教授、早稲田大学 ナノライフ創新研究機構 招聘研究員、(株)アスリートフードマイスター 認定講師、発酵料理士協会特別講師としても勤務。「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とする。科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催している。『食べる時間を変えるだけ! 知って得する時間栄養学』(宝島社/2022)、『10時間空腹リセットダイエット』(主婦の友社/2023)、他多数の書籍を執筆。
【所属】
愛国学園短期大学 家政科 准教授
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員
あきはばら駅クリニック 非常勤管理栄養士
アスリートフードマイスター認定講師
発酵料理士協会特別講師