スポーツジムで運動やトレーニングをする際に、フィット感やサポート力、速乾性などはとても重要。デザインだけでなく機能面も重視して選ぶようにしよう。
今回は、ライフスタイルモデルの栗原ジャスティーンさんに「ジムでおすすめの服装」や「服装で気をつけるポイント」など女性視点のお話を中心に聞いた。
さらに最近のトレンドや、体型が気になる人はどういう服装をすればいいのかなど、気になる疑問についても解説しているので、ジムでの服装に迷っている人はぜひ参考にしてみて。
この記事の監修者
栗原 ジャスティーンさん
ライフスタイルモデル
スポーツジムではどのような服装をすればいい?
ジムごとのルールに従ったうえで運動しやすい服装を
各ジムごとに服装に関するルールが設けられているので、そのルールに従った上で、運動ができる格好であれば基本的にはOK。
ただし、日常で着用するようなファッション系のTシャツだと汗の吸い取りや乾きが遅いので、スポーツ用のTシャツを着用しよう。
シューズは動きやすいものであれば基本的にOKだが、スパイクや革靴、サンダルなどはNG。動きにくいのはもちろん、怪我につながる恐れも。
【必要な持ち物】まずはこの5点を揃えておくと安心!
スポーツジムに行くときに必要な持ち物として、次の5点を揃えておこう。
- トレーニングウェア
- トレーニングシューズ
- タオル
- アンダーウェア
- グローブ
中でもグローブは、マシンをグリップする際にストッパーの役割を果たしてくれるので持っていると便利。
グローブなしだと肌が擦れたり挟まったりしてすぐにマメができてしまうので、手を保護する意味でも必要。とくに女性はマストレベルで用意しておこう。
また、髪の毛が長い人は邪魔にならないようにヘアゴムも用意しておくとよい。
トレーニングウェア/シューズを選ぶときのポイント
- トップス
- ボトムス
- シューズ
- ブラトップ
上記アイテムそれぞれを選ぶときのポイントやおすすめの素材を紹介。
【トップス】速乾性と防臭効果のあるものを
トレーニングをしていると、「汗でびしょ濡れになったり、においが気になったりする」といった問題が出てくるので、トップスは速乾性があり防臭効果のあるものを選ぼう。
速乾性のあるポリエステルやポリプロピレン素材を使用したTシャツ、防臭効果のあるポリジン加工されたTシャツがおすすめ。
また、上半身をメインで鍛えている人は、身体や腕のラインがわかるようにタンクトップを着用するのもよい。
【ボトムス】速乾性と伸縮性のあるものを
ボトムスは基本的に速乾性と伸縮性のあるトレーニングパンツやレギンスを着用しよう。
スウェットパンツは動きが制限されやすいため、トレーニングには適していないが、ファッションとして気分を上げたいときに取り入れるのはOK。
その際は分厚い生地ではなく、薄手の軽い生地のものがおすすめ。
有酸素運動の場合
汗を吸収してパンツが重くならないよう、速乾性のあるものを選ぼう。ポリエステルやポリプロピレン素材を使用したものがおすすめ。
筋トレの場合
速乾性と伸縮性のあるものを選ぼう。伸縮性がないと、スクワットなど体を大きく動かす際に詰まってしまったり、ウエストが落ちたり、硬くて動きづらくなったりといった問題が出てくる。
速乾性のあるポリエステルや、伸縮性のあるポリウレタンが使用されたボトムスがおすすめ。
ヨガ・ピラティスの場合
速乾性と伸縮性があり、サポート力が強くないレギンスを選ぼう。サポート力が強いと、ヨガやピラティスに必要な柔軟な動きを妨げてしまう可能性がある。
速乾性のあるポリエステルや伸縮性のあるポリウレタン素材で、透けない素材がおすすめ。
キックボクシング・ボクシングの場合
速乾性と伸縮性があり、サポート力の強いレギンスを選ぼう。サポート力が弱いと、お尻や太もものゆれが気になってトレーニングに集中できなかったり、レギンスがずれ落ちてきたりする可能性がある。
速乾性のあるポリエステルや伸縮性のあるポリウレタン素材で、透けない素材がおすすめ。
【シューズ】筋トレか有酸素運動かによって選び方が異なる
ジムで履くシューズは、ランニングやエアロバイクなどの有酸素運動がメインか筋トレがメインかによって選び方が違ってくる。
どのようなトレーニングをするのかに合わせて適したタイプのものを選ぼう。
有酸素運動の場合
ランニングやエアロバイクなどの有酸素運動の場合は、クッション性があり横の揺れに強いタイプがおすすめ。
クッション性があることで衝撃を緩和してくれるので、足への負担が少なくなり、安定して走ることができる。
基本的にはランニング用のシューズを選べば大丈夫。
筋トレの場合
筋トレの場合は底がフラットなものを選ぼう。クッション性はそこまで重視しなくてOK。
フラットなトレーニングシューズを履くと足元の安定性が増すので、ウエイトトレーニングの際に踏ん張りが効きやすくなる。
クッション性が強いと、振動を抑えることができるものの、持ち上げたときにバランスが取りづらくなることがある。
また、かかとが上がった靴で筋トレをすると、前太ももに負荷がかかりすぎてしまう。
【ブラトップ】トレーニングよって適したサポート力が異なる
ブラトップはトレーニング内容に応じてサポート力の強いもの、弱いものと使い分けるのがよい。日常で着用している下着は運動に適していないので絶対に避けよう。
有酸素運動の場合
ランニングやボクシングなどの身体を上下する動きが多い場合は、ノンワイヤーのサポート力の強いものを選ぼう。
サポート力が弱いものをつけてしまうと、胸の揺れが気になってトレーニングに集中できなくなる。
ヨガ・ピラティスの場合
ヨガやピラティスをする場合は、柔軟な動きが必要になるのでノンワイヤーのサポート力の弱いものを選ぼう。
サポート力が強いものを着用すると、ヨガやピラティスに必要な「柔軟で柔らかい動き」を妨げてしまう。
筋トレの場合
座ってマシンを動かすのみの筋トレであれば、キャミソール型のブラトップでも問題なし。
ただし、動きのあるトレーニングの場合は、筋肉や手の動きを締め付けすぎないノンワイヤーのサポート力の弱いブラトップを選ぼう。
女性の場合は下着のラインに気をつけよう
レギンスは下着のラインが見えやすいので、ラインが出ないインナーやTバックを履こう。
また、白のレギンスはパンツが透けて見えてしまう可能性も。事前に前後の透け感をチェックしてから購入するようにしよう。
前は自分でチェックしても後ろは意外と見落としがちなので、トレーニング前にも確認する習慣をつけるとよい。
スポーツジムの服装に関するQ&A
寒い時期におすすめの服装や最近のトレンド、体型が気になる人の着こなし方について、栗原ジャスティーンさんに教えてもらった。
寒い時期におすすめの服装は?
A:気分に合わせてパーカーやスウェットなどを取り入れる
冬場のジムは、暖房がかかっていることが多いのであまり気にしなくてもOK。ただし、毎回同じ服装だとマンネリ化してくるので、気分を変えるためにパーカーやスウェットを取り入れてみるのはおすすめです。季節に応じてファッションを楽しむことで気分転換やモチベーションアップにもつながります。
最近の流行りやトレンドは?
A:ライフウェアとしても取り入れられる柔らかいアイテムが主流
最近はくすみカラーや色味のあるものが多く、やわらかい素材のアイテムが増えてきています。昔はレギンスでもトレーニング用のものはがっちりしていたけれど、最近はやわらかくてもトレーニング用として作られているものが多いです。トレーニング時だけでなく、私服でも着用できるおしゃれなウェアが主流になりつつある印象です。
体型が気になる人はどうすればいい?
A:身体のラインを意識する格好の方がトレーニングには適している
体型が気になる人は、シルエットが出にくいアイテムやサイズを選択するのも1つの手です。ただし、ボディラインを意識しながらトレーニングすることも大切なので、体型を変えたいと思うなら、自分自身のためにも身体のラインをチェックしやすい格好をしましょう。最初は見慣れなくても数ヵ月もすれば見慣れてくるので大丈夫です。自分の憧れや目標とする人と同じような格好をすることで、自然に立ち振る舞いや行動なども近づいてきます。
年齢によって気をつけることはある?
A:ジムファッションはあまり年齢を気にしなくてよい
あまり年代は気にしなくても大丈夫です。ブラトップ+レギンスのような日本の外では歩きにくい格好でも、ジムなら気にせずにできます。年齢に関係なく普段とは違うファッションを楽しめるのもジムに通う魅力の1つです。
ジムに通っている400人に聞いた服装に関するアンケート
【アンケート概要】
手法:クロスマーケティング QIQUMO利用者に対してのウェブ調査
期間:2023/2/13~2023/2/20
回答数:400人
現在スポーツジムに通っている400人に「ジムに通っていて服装で恥ずかしい経験をしたことがあるか」と聞いたところ、20%弱の人が「ある」と回答した。
【服装で恥ずかしい思いをした経験】
- スクワットをしているときにズボンの後ろが裂けたこと。窮屈だったからかも
- 思ったより汗をかいて汗くさい服で帰ったこと
- 動きやすい格好でいいかなと適当にあるものを着て行ったら、周りの人は上から下までしっかり着こなしていて恥ずかしかった
- ジム初日に軽く運動できる程度の私服で行ったら周りがしっかりした服装だったので恥ずかしいと感じた
- 初めから気合を入れてバッチリ決めすぎたのが逆に恥ずかしかった
なかでも、「服装がラフ過ぎた」や「汗をかき過ぎた」などの声が多く見られた。
絶対にスポーツウェアを着ないといけないわけではないものの、トレーニングに適した格好をしていないと周りの目が気になってしまう可能性も。
服装はモチベーションを高めてくれる一方、個性的な服装だと目立ってしまうこともあるので、あまり目立ちたくない人は落ち着いたトーンのウェアを選ぶとよさそう。