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「1日何歩」歩けばいい?痩せ・健康目的なら7000~8000歩がおすすめ

「1日何歩歩けばいいのか」は、多くの人が気になるテーマ。健康維持や病気予防の観点から見ると、1日7,000〜8,000歩が現実的で効果のバランスもよい目安とされている。

この記事では、男性・女性の平均歩数を踏まえながら、1日7,000〜8,000歩がおすすめとされる理由を紹介。あわせて、4,000〜5,000歩、9,000〜10,000歩それぞれの効果や、歩きすぎによるリスクまで詳しく解説する。

この記事の監修者

古谷 有騎さん

スポーツモチベーション所属トップトレーナー|PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー

東京神楽坂・会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」で幅広い年代のクライアントの運動指導をおこなう。青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。その他にも『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)の出演、NHK文化センターの講師、書籍では『肩こり・腰痛 速効!かんたん体操』(コスミック出版)の構成を担当するなど、活動の幅を広げている。

【保有資格/実績など】
米国スポーツ医学会認定運動生理学士/大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士
/adidasトレーニングアカデミー認定ジム&ランインストラクター/TPI認定レベル1

この記事の検証者

亀井 のいさん

Wellulu編集部

最近ジムに通い始め身体を動かす習慣はあるものの、きちんと身体に合った方法で運動できているか不安。仕事が忙しい時期はとくに運動不足気味のため、歩いて移動できる場所は電車やバスは使わないように心がけている。

目次

【男性・女性】1日何歩が平均?

自分の歩数が多いか少ないか、まずは平均値を知ることが判断の基準。1日の歩数は性別や生活環境で差が生じやすく、健康や運動量の評価に直結する重要な指標となる。

ここでは厚生労働省の「令和6年国民健康・栄養調査結果」に基づき、男性・女性それぞれの平均的な歩数を整理し、現在地を客観的に把握できる状態をつくる。

  • 男性の1日平均歩数
  • 女性の1日平均歩数
  • 【検証】普段の生活における歩数

男性の1日平均歩数

厚生労働省の最新データによると、20歳以上の男性全体の平均歩数は7,763歩

特に働き盛りである20〜64歳に限定すると「8,564歩」という高い水準となっている。以前(令和元年・約7,800歩)と比較しても増加傾向にあり、健康意識の高まりがうかがえる。

在宅ワークなどで運動不足を感じている場合、まずはこの平均値を安定して確保できているかが、健康維持のひとつの目安となる。

女性の1日平均歩数

女性の1日平均歩数は、20歳以上の全体平均で6,495歩

20〜64歳では「7,287歩」が平均値となっている。家事や育児など生活の中での移動が歩数に反映されやすいが、平均値自体が高くなっているため、意識的に歩く時間を作らないとこのラインを下回ることも多い。

現在の自分の歩数が、同年代の平均に近いかどうかが、運動量の自己評価のスタート地点といえる。

【検証】普段の生活における歩数

普段の生活で自然に歩く歩数は、ライフスタイルによって大きく変動する。実際に編集部で検証したところ、出勤日と在宅日で大きな差がつかないケースも見られた。

意識的な運動を行わない場合、3,000〜4,000歩程度に留まることも多い。一方で、休日にお出かけをした日は自然と7,000歩を超えており、楽しみながら歩数を稼ぐことが推奨値(8,000歩)に近づくカギといえる。

【編集部・実測データ】

シーン 実測歩数 距離(目安) 評価
出勤ベース 4,737歩 約2.9km 業種や通勤距離によるが、意外と伸びにくい。
在宅ワークベース 3,426歩 約2.5km ほぼ動かない日。意識的な運動が必要。
休日のお出かけ
7,326歩 約5.5km レジャーなら無理なく7,000歩台に到達可能。

検証者:亀井

出勤日と在宅日を比べた際、思ったほど歩数に大差がないことに驚きました。

通勤だけで十分な運動量を確保するのは、意外と難しいのかもしれません。一方で、動物園へ行った休日は特に「歩こう」と意識しなくても7,000歩を超えていました。

「推奨値の7,000〜8,000歩」は、アクティブな休日であれば十分に達成可能な数値といえそうです。

【おすすめ】1日7,000〜8,000歩の効果

健康維持と運動効果のバランスが最もよい目安が、1日7,000〜8,000歩。距離なら約5.6km、時間にして70分程度の活動量に相当する。

ここではダイエット、死亡リスク、生活習慣病の観点から、科学的根拠に基づいたメリットを解説する。

  • ダイエット効果
  • 疾患リスク・健康寿命への影響
  • 生活習慣病への影響

【8,000歩の運動量と消費カロリー】

項目 データ・目安
距離目安 約5.6km
時間目安 約70分
消費カロリー 約250〜300kcal

ダイエット効果

1日7,000〜8,000歩は、脂肪燃焼に必要な運動量を確保しやすい水準。

ウォーキングとして連続して歩く時間が60分前後になるため、エネルギー消費が積み上がりやすい。

激しい運動と異なり、食欲増進や疲労による反動も起きにくい点が特徴。歩数を安定して維持することで、体重増加を防ぐベースづくりにつながる。

【研究トピック】

女性の場合、1,000歩増えるごとに肥満になるリスクが13%低下する

日々の歩数をわずかに増やすだけで、将来的な肥満のリスクを着実に減らす可能性がある。米国心臓協会(AHA)が公表した疫学研究では、1日あたりの歩数が1,000歩増えるごとに、女性が肥満になるリスクが約13%低下することが示された。また、歩行のスピードや運動強度ではなく、単純な「歩数の多さ」が体重増加の予防に強く関連していた。

疾患リスク・健康寿命への影響

複数の研究で、1日7,000〜8,000歩前後の歩数が死亡リスク低下と関連する結果が示されている。

過度な運動量ではなく、日常に組み込みやすい運動である点が健康寿命の延伸に寄与する要因。継続的な歩行によって心肺機能や筋力の低下を防ぎ、将来的な要介護リスクの抑制にもつながる。

【研究トピック】

週1~2回、8,000歩/日以上歩くことで死亡リスクが下がる

京都大学の研究によると、1週間のうちに8,000歩以上歩いた日が1~2日ある人は、まったく8,000歩に達しない人と比べて、全死亡リスクが低いことが確認された。また、心血管疾患による死亡リスクについても、同様に低下する傾向が示されている。この結果は、「毎日運動しなければ意味がない」という従来の考え方を見直すきっかけとなる。

生活習慣病への影響

7,000〜8,000の歩数帯は、血糖値・血圧・脂質代謝の改善が期待される運動量。

特にウォーキングは有酸素運動として位置づけられ、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防と相性がよい。短時間の運動を積み重ねても到達しやすく、忙しい生活でも実践可能な点が大きなメリット。

【研究トピック】

約6,000~9,000歩/日でCVD(心血管疾患)リスクが40~50%低下する

心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患(CVD)は、日本人の死因の上位を占める重大な健康課題。近年の大規模メタ解析によって、1日あたり約6,000〜9,000歩の歩行によって、心血管疾患のリスクが最大で50%近く低下することが判明した。主に高齢者(60歳以上)を対象にしたデータでは、比較的歩数が少ない人(2,000〜4,000歩/日)と比べ、6,000〜9,000歩/日のグループではCVD発症率が40〜50%も低かったという結果が出ている。

1日4,000〜5,000歩の効果

1日4,000〜5,000歩は、健康維持における「最低限の防衛ライン」といえる基準。距離にして約3.5km、時間では30〜40分程度の活動量に相当する。

通勤や買い物を含めれば意識せずとも到達しやすい数値だが、在宅ワークなどでこれを下回ると、筋力低下や疾患リスクが高まる懸念がある。まずはこのラインを守ることが、健康への第一歩。

  • 死亡リスクへの影響
  • 健康維持への影響

【4,000〜5,000歩の運動量と消費カロリー】

項目 データ・目安
距離目安 約2.8〜3.5km
時間目安 約35〜45分
消費カロリー 約130〜190kcal

死亡リスクへの影響

ハーバード大学医学大学院の研究では、歩数が極端に少ない状態と比べ、1日4,000〜5,000歩に到達するだけで死亡リスクが低下する傾向が示されている。

運動の強度が高くなくても、歩く習慣そのものが循環機能や代謝に好影響を与える。健康のために必要な最低ラインとして、この歩数帯が意味を持つ。

【研究トピック】

低歩数(約4,400歩/日)でも、年齢によっては死亡率を低下させる

「1日1万歩」まで歩かなくても、年齢によっては比較的少ない歩数でも健康効果が得られることがわかった。高齢女性を対象に行った大規模調査では、1日あたり約4,400歩でも死亡率が有意に低下することが示された。「多く歩けばよい」という単純な話ではなく、年齢や体力に応じた無理のない歩数でも、しっかりとした健康効果が得られることを示している。

健康維持への影響

4,000〜5,000歩は、体力低下や活動量不足を防ぐための基礎的な運動量。

筋力や関節の可動域を保ち、血流改善によって日常の疲労感軽減にもつながる。強い負荷をかけずに継続できるため、高齢者や運動習慣がない人でも取り組みやすい。

健康維持を目的とするなら現実的な歩数といえる。

1日9,000〜10,000歩の効果

1日9,000〜10,000歩は、運動習慣として十分な負荷を確保できる高水準な歩数

距離にして約7.5km、時間では1時間50分(110分)前後の活動量となり、消費カロリーも確実に積み上がる。

健康効果をさらに高めたい人向けであり、ダイエットや生活習慣病対策への影響がより明確に現れやすい段階。ここでは体力向上と健康寿命の観点からメリットを整理する。

  • ダイエットへの影響
  • 生活習慣病への影響

【9,000〜10,000歩の運動量と消費カロリー】

項目 データ・目安
距離目安 約6.8〜7.5km
時間目安 約100〜110分
消費カロリー 約270〜350kcal

ダイエットへの影響

1日1万歩近く歩くことで、1日の消費カロリーは大きく向上する。

長時間の有酸素運動によって脂質代謝が活性化し、体脂肪の減少を強力に後押しする。運動強度は高すぎないため継続しやすく、激しい運動のように食欲が増進しすぎる反動も起きにくい。

食事管理と組み合わせることで、確実なウエイトダウンを狙える歩数帯といえる。

監修者:古谷

計算上、1万歩歩くと約300kcal(おにぎり約1.5個〜2個分)を消費します。これだけ毎日歩いているのに「全然痩せない」という場合は、残念ながら「食べ過ぎ」の可能性が高いですね。

また、ただ漫然と1万歩歩くのと、スピードを意識して歩くのとでは、ダイエット効果に大きな差が出ます。痩せることを目的とするなら、歩数だけでなく「息が弾むくらいのスピード(時速6kmなど)」を維持して、しっかりと燃焼させることが大切ですよ。

生活習慣病への影響

有酸素運動の時間が十分に確保されるため、血糖コントロールや血圧改善への好影響が期待できる。

ウォーキング時間が長くなることでインスリン感受性が高まり、糖尿病などの生活習慣病リスク低減に直結する。日常的に達成できれば、健康診断の数値を改善する強力なアプローチになる。

1日10,000歩以上のリスクと注意点

「歩けば歩くほど健康になる」とは限らない。

過度なウォーキングは、かえって体に悪影響を及ぼす可能性も。特に1日1万歩を大きく超えるような歩行を毎日続けると、免疫機能の低下や関節トラブルを招くリスクが高まる。

ここでは「やりすぎ」による弊害と、休むべきサインについて紹介。

【歩きすぎのリスクと判断基準】

項目 内容 対策
やりすぎのサイン 「ここが痛い」と指一本で特定できる鋭い痛みや、患部に熱がある状態。 迷わず休養する
炎症の疑いがあるため、無理に動かさない。
免疫低下 激しい疲労により免疫機能が一時的に下がる。 休息日を設ける
睡眠を確保し、週3回程度から慣らす。
関節痛 ひざや腰への物理的な負担蓄積。 靴とフォームの見直し
クッション性の高い靴を選び、正しい姿勢を保つ。

【研究トピック】

自覚的な健康状態を改善するなら、一日の目標歩数は11,000歩

京都府立医科大学の研究によると、成人を対象に、一日歩数と自覚的な健康状態との関係を分析した結果、歩数が増えるにつれて「自分は健康である」と感じる割合が高まり、11,000歩付近までその改善効果が続くことが確認された。9,000歩前後で健康寿命への効果は緩やかになる一方、自覚的な健康状態については、より多い歩数まで段階的な改善が見られる点が特徴とされている。

免疫力の低下

激しい運動や長時間の疲労蓄積は、一時的に免疫機能を低下させることがある。

特に普段運動していない人が急に1万歩以上を歩くと、身体へのストレスが過大となり、風邪を引きやすくなったり、体調を崩しやすくなったりするリスクがある。

「健康のために歩いて体を壊す」という本末転倒な事態を防ぐためにも、自分の体力に見合った上限を知ることが大切。

監修者:古谷

普段あまり動いていない人が、急に「よし、今日から毎日1万歩だ!」と張り切ってしまうと、身体への負荷が大きすぎて逆に免疫力が下がってしまうことがあります。

その結果、風邪を引きやすくなったり、体調を崩したりしては本末転倒ですよね。まずは週3回くらいから始めるなど、自分の体力と相談しながら「少しずつ」負荷を上げていくことが、健康的に続けるための一番の近道ですよ。

ひざ・腰など関節へのダメージ

1万歩という回数は、単純計算で片足に5,000回ずつの着地衝撃がかかることを意味する。

フォームが崩れたまま長時間歩くと、ひざ関節や腰椎への負担が蓄積し、炎症や痛み(オーバーユース症候群)を引き起こしやすい。

特にコンクリートなどの硬い地面を歩く際は、靴選びやクッション性が重要になる。

監修者:古谷

膝や腰が痛い時、無理をして歩くべきか、休むべきかの判断基準があります。

もし、「ひざのここが痛い」と指一本で場所を特定できるような鋭い痛みがある場合、それは炎症が起きているサインです。また、患部に熱がある場合も同様です。

こういった時は無理に動かさず、炎症が引くまでしっかりと休む勇気を持ってください。逆に、場所がはっきりしない「なんとなく重だるい痛み」であれば、血流不足が原因のこともあるので、軽く動かした方が楽になることもあります。

まずは1日何歩から?初心者のウォーキングガイド

運動習慣がない初心者は、現在の歩数に「1日プラス1,000歩」を上乗せすることから始めるのが定石。

時間にして約10分程度の活動量となる。

いきなり高い目標を立てるのではなく、通勤ルートを少し遠回りしたり、買い物の頻度を増やしたりと、生活動線の中に「歩く時間」を組み込むことが継続のポイント。

【ウォーキング開始時のチェックリスト】

項目 チェックポイント
目標設定 「毎日必ず」ではなく「週3回」など柔軟に設定する
シューズ 軽さよりも「重めで安定感のある靴」を選ぶ
タイミング 朝食前(脂肪燃焼)か食後(血糖値抑制)か、目的に合わせる
コース 坂道があるコース、平坦なコースなど複数用意しておく

無理なく続けるためのコツ

継続の最大の秘訣は「頑張りすぎないこと」。

最初から60分歩いて満足してしまうと、翌日の心理的ハードルが上がってしまう。あえて「もう少し歩けるかも」と感じる「物足りない程度」で切り上げるのが、明日も歩きたくなるコツといえる。

また、周囲に「歩き始めた」と宣言し、後に引けない環境を作るのも有効な手段。

監修者:古谷

時間は「30分」などの目安があったほうが続けやすいですね。

おすすめなのは、「家を出て15分経ったら引き返す」という方法です。これなら往復で強制的に30分歩くことになりますから。

また、家族や友人に「昨日から歩き始めたんだ」と宣言するのも大切です。隠れてやるよりも、周りに言って褒めてもらったほうがモチベーションになりますし、仲間ができやすくなりますよ。

1日の歩数に関するQ&A

歩数と消費カロリーの目安は?

A. 1万歩で約300kcal、30分で約100kcalが目安。

監修者:古谷

消費カロリーは体重や歩くスピードによって変わりますが、ざっくりとした目安として「1万歩で約300kcal」と覚えておくと計算しやすいですね。おにぎりに換算すると、だいたい1.5個〜2個分くらいです。「あれだけ歩いたのに、たったこれだけ?」と感じるかもしれませんが、これを毎日積み重ねることがボディメイクの基本です。もし時間がなくて1万歩も歩けないという場合、30分(約3,000〜4,000歩)歩くだけでも約100kcalの消費になります。まずはこの「30分」を習慣にするだけでも体は確実に変わっていきますよ。30分歩くことの具体的な効果については、別の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。[内部リンク:【30分ウォーキング】の記事へ飛ばす]

1週間の目標歩数は?

A. 1週間で合計5万〜6万歩を目安に調整するのがおすすめ。

監修者:古谷

1日単位で「絶対に8,000歩歩かなきゃ」と自分を追い込む必要はありません。おすすめなのは「1週間単位」で帳尻を合わせる方法です。例えば、「1日8,000歩 × 7日 = 週56,000歩」を目標に設定します。平日は仕事が忙しくて4,000歩しか歩けなかったとしても、その分週末に少し遠出して1万歩以上歩けば、トータルの運動量は確保できますよね。「昨日はサボっちゃったから、今日は少し多めに歩こう」くらいの柔軟な気持ちで取り組むことが、長く続ける一番のコツですよ。

【参考文献】

厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要

American Heart Association. “More steps per day linked to lower risk of obesity and high blood pressure.” EPI|Lifestyle 2020 Scientific Sessions, 2020.

Paluch AE et al. “Daily Step Counts and Risk of Cardiovascular Disease: A Harmonized Meta-Analysis.” Circulation, 2023. DOI:10.1161/CIRCULATIONAHA.123.061037

京都大学「週に数日歩くだけでも死亡リスクが低下 ― 歩行の頻度に着目した研究成果 ―

京都府立医科大学「身体活動量(歩数)と死亡リスクに関する研究報告

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