
筋肉回復や健康維持のためにプロテインを取り入れたい一方で、「夜に飲んで脂肪がついたらどうしよう」とためらう人も多い。しかし、体重が増えるかどうかは、夜に飲むかだけでなく、1日の摂取カロリーと消費カロリーのバランスに左右される。
ポイントはどれだけ摂取するか、どんなタイミングで飲むかを理解しておくこと。この記事では、寝る前にプロテインを飲む際のカロリーの考え方や太りにくい摂取方法、体にうれしい効果について紹介。
この記事の監修者

古谷 彰子さん
博士(理学) 管理栄養士
この記事の検証者

吉田 健二さん
Wellulu編集部
最近、ジム通での筋トレにハマっている。学生時代は運動部だったが、社会人になって筋力の衰えを感じ、筋力アップを目標にトレーニング中。
寝る前にプロテインを飲むと太る?
寝る前にプロテインを飲むと太るのでは?と心配する人は多い。しかし、体重の増減は、摂取カロリーと消費カロリーのバランス=「カロリー収支」によって決まる。
1日の摂取カロリーが消費カロリーを下回れば、夜にプロテインを飲んでも問題ない。ただ、以下2点を理解した上で摂取するようにしよう。
- プロテインの摂取カロリー
- 就寝時の消費カロリー

監修者:古谷
寝る前にプロテインを摂取する場合は、夕食や間食の摂取カロリーに注意しましょう。夜ご飯を少なめにする・糖質を減らすなど、カロリー収支のバランスを取ることがポイントです。夕食として摂取する場合は夜ごはんを380〜580kcal程度に抑える・間食として摂取する場合は1日合計80kcal程度に抑えるようにしましょう(※)
※消費エネルギー量によって摂取エネルギーの目安は異なる。
プロテイン摂取を含めた摂取エネルギーの目安
カロリー目安 | プロテイン(約120kcal)を摂取した場合 | |
夜ごはん |
男性 → 600〜900kcal程度 女性 → 500〜700kcal程度 |
男性 → 480〜780kcal程度に抑える 女性 → 380〜580kcal程度に抑える |
間食 | 1日合計200kcal程度 | 1日合計80kcal程度に抑える |
プロテインの摂取カロリー
「筋肉を増やすプロテイン=太る」という印象を持つ人もいるが、プロテインの1杯あたりのカロリーは意外と低い。一般的なホエイプロテインやソイプロテインであれば、1回分(約20gのたんぱく質)あたり80〜130kcal程度。
おにぎりや菓子パンと比べて、プロテインはかなり低カロリー。プロテインは効率的なたんぱく質補給の手段として、使い方次第では痩せやすい体づくりにつながる。

監修者:古谷
寝る前にプロテインを摂取すること自体は悪いことではありません。ただし、日中にしっかりと運動していることが大切です。活動量の少ない人が夜食として摂取すると、太る可能性は高くなります。
就寝時の消費カロリー
夜間は日中と比較して、身体活動量が下がるため消費カロリーも減少する。そのため、過剰に摂取したカロリーは脂肪に変換されやすい。
日中と就寝時の消費カロリー比較
時間帯 | 活動内容 | 消費カロリー(概算) |
日中 |
・出勤(1h) ・デスクワーク(5h) ・退勤(1h) |
約913.5 kcal |
就寝 | 睡眠(7h) | 約441.0 kcal |
※消費カロリーは「身体活動のメッツ(METs)表:成人用(2024年版)」をもと体重60kgで算出
ただし、睡眠中は基礎代謝だけでなく、筋肉の修復・成長ホルモンの分泌など生理的な働きがおこなわれているためカロリーは消費する。たんぱく質はこれらの働きを支える栄養素のため、寝る前に積極的に摂取する人もいる。
就寝前&起床後の摂取による効果
プロテインに含まれるたんぱく質や必須アミノ酸(トリプトファンなど)は、体の機能を支える重要な栄養素。これらの栄養素を就寝前に摂取することで、以下のような効果やメリットが期待できる。
寝る前にプロテインを摂取するメリット
筋肉の成長を促す |
たんぱく質の吸収を促す「成長ホルモン」は睡眠中に多く分泌される。 就寝前にプロテインを摂取することで、筋肉の分解を防ぎ、成長をサポートできる。 |
肌や髪の質が向上する | たんぱく質は全身の構成材料。肌・髪などの美容や健康の基礎づくりにも欠かせない。 |
睡眠の質を高める | トリプトファンは睡眠ホルモン(セロトニン・メラトニンなど)の材料となり、睡眠の質が向上する。 |
また近年では、プロテインやたんぱく質を摂取するタイミングに関する研究も多く発表されている。ここでは、以下の効果に関する研究について紹介。
- 筋肉量や筋力に関する効果
- 体重管理や代謝に関する効果
- 睡眠の質に関する効果
筋肉量や筋力に関する効果
若年男性44名(22歳)を対象にした研究(※詳細)で、就寝前に約40gのカゼインプロテインを補給した群とプラセボ(偽薬)を補給した群で比較。12週間のレジスタンストレーニングをおこなった結果、プロテインを補給した群の方が筋力が増加していた。

監修者:古谷
就寝前のプロテイン摂取が筋肉量アップに影響すると考えられますが、しっかりレジスタンストレーニング(筋トレ)をおこなっているかどうかが大切です。カロリー収支がプラスになると脂肪増加のリスクが高くなるため、昼間にどれだけエネルギーを消費できているかがポイントです。
体重管理や代謝に関する効果
近年の研究(※詳細)で約40gのプロテイン摂取×レジスタンス運動の組み合わせで、睡眠時のエネルギー消費量が向上し、翌朝の空腹感抑制にも効果的と報告されている。

監修者:古谷
食事全体の摂取量として「夕食より朝食に多くたんぱく質を配分する方が、血圧やインスリン感受性など心代謝系リスクを改善しやすい」という報告もあります(※詳細)。朝食はたんぱく質の摂取量が低くなりがちなので、朝食にプロテインを摂取するのもおすすめです。
睡眠の質に関する効果
たんぱく質の摂取量を含む栄養調査データを解析した研究にて、摂取量が多い群は「睡眠に問題がある」と答える割合が有意に少なかったと発表(※詳細)。高たんぱく食が睡眠障害の予防に寄与する可能性があることを示している。

監修者:古谷
夜遅くに筋トレをすると寝つきが悪くなるという研究データもあります。質の高い睡眠時間を確保するために、トレーニングする時間帯にも注意しましょう。睡眠の質が低下すると、筋タンパク質合成が十分におこなわれず、効果が半減してしまう可能性があります。
【飲み方】寝る前のプロテイン摂取方法
寝る前にプロテインを取り入れる際は、摂取タイミング・量・飲み方を正しく理解しておくことが大切。体の仕組みや消化のタイミングに合わせて摂取することで、睡眠中の栄養吸収を最大限に活かすことができる。
- 就寝する1時間前に飲む
- 摂取量は10〜20g程度に抑える
- 水や牛乳で割る
就寝する1時間前に飲む
プロテインは摂取後すぐに吸収されるわけではなく、消化・吸収にはある程度の時間がかかる。就寝の1時間前に摂取することで、寝入りを妨げずにたんぱく質の供給タイミングを整えることができる。
- 寝る直前に摂取すると胃腸に負担がかかり、睡眠の質が下がる

監修者:古谷
就寝直前(10~30分前)に摂取すると胃に負担がかかり過ぎて、睡眠の質を悪化させます。翌日の朝食時に食欲がわかず、1日全体の栄養バランスが崩れることも。

検証者:吉田
時間がなくて寝る直前にプロテインを飲んだことありますが、お腹が膨れて寝付きが悪くなりました。就寝まで少し時間を空けることで、翌朝もスッキリ起きられる気がします。
摂取量は10~15g程度に抑える
たんぱく質は体に必要な栄養素であるが、多く摂ればよいというわけではない。就寝前は活動量が少なく消費カロリーも限られるため、過剰摂取はカロリーオーバーや胃腸への負担につながる。
- 製品によりたんぱく質の含有量は異なるため、栄養成分表示を確認する

監修者:古谷
寝る前はプロテインの摂取量を10~15g程度(通常20g)に減らし、エネルギー摂取量を調整するのがおすすめ。摂取量を減らすことで、カロリー余剰の回避・胃への負担を低減・翌朝の食欲不信への影響を抑えやすくなります。

検証者:吉田
しっかり筋肉の成長を促したい気持ちもありますが、寝つき・翌朝の体調を踏まえると少し量を減らした方がコンディションがよかったです。また、風味もあっさり系(フルーティな味)の方がよかったです。
水や牛乳で割る
プロテインパウダーは水や牛乳、豆乳などで割って飲むのが一般的。寝る前に摂取する場合は、以下のような特徴を踏まえて選ぶとよい。
割り方 | 特徴とポイント |
水 | 低カロリーで胃に優しい。ダイエット中や胃腸が弱い人向け |
牛乳 | カゼインたんぱく質を自然に摂取でき、吸収がゆるやか。満腹感が続くため、夜間の空腹対策にもなる。 |
豆乳 | 植物性たんぱくが摂れる。イソフラボンによる美容サポートも期待される。 |
- 牛乳や豆乳で割る場合はカロリーが追加されるため、食事全体のバランスを考慮する
- カフェイン・甘味料・糖質を含む飲料で割るのはNG

監修者:古谷
牛乳や豆乳などで割ったプロテインは、胃もたれの原因になる可能性もあります。トレーニング直後の筋肉回復には糖質も重要になってきますが、夜寝る前などはエネルギー摂取量や胃への負担を考慮しましょう。タイミングに合わせてプロテイン摂取量を調整することが大切です。

検証者:吉田
普段は牛乳で割っていますが、寝る前は水で割った方が飲みやすかったです。牛乳だと満足感はあるものの、重たく感じてしまうこともあるので、体調と相談しながら使い分けるのがおすすめ。
【選び方】寝る前におすすめのプロテイン
寝る前にプロテインを摂取する場合、吸収スピードや胃腸への負担、カロリーや添加物の量を考慮して選ぶことがポイント。睡眠を妨げずに、筋肉の修復や回復をサポートできるプロテインを選ぼう。
- 「ソイ」が原材料
- カロリーや糖質が低い
- 添加物が少ない
- さっぱり飲める味

監修者:古谷
寝る前は「ソイプロテイン」がおすすめです。植物性たんぱく質の「ソイプロテイン」は吸収がよく、胃への負担も低いのが特徴です。また、添加物が少なく、カロリーや糖質が控えめなものを選ぶことで、夜間摂取のデメリットを最小限に抑えながらタンパク質補給ができます。
「ソイ」が原材料
プロテインには、主に3種類ある。寝る前の摂取には、吸収がゆっくりで夜間のたんぱく質供給が持続する「カゼイン」や「ソイ」がおすすめ。
種類 | 特徴 |
ホエイ | 牛乳由来。吸収が速く運動直後向き |
カゼイン | 牛乳由来。吸収がゆるやかで腹持ちがよい |
ソイ | 大豆由来。吸収が緩やかで植物性たんぱく質を含む。女性にも人気 |

検証者:吉田
普段はホエイプロテインをメインに飲んでいましたが、植物性タンパク質が不足しがちな夜はソイプロテインに切り替えてみました。栄養視点で考えると、ソイプロテインに切り替えた方が翌朝の体調はよい気がしています。
カロリーや糖質が低い
就寝前は活動量が少ないため、カロリーや糖質の摂りすぎは脂肪蓄積の原因となる。そのため、1回あたり100〜130kcal程度、糖質は3〜5g未満の製品を目安に。とくにダイエット中の人は、「低糖質」「脂質ゼロ」などの表記がある製品を選ぶと安心。

検証者:吉田
あまり成分表を見ずにプロテインを購入している人も多いと思います。種類によってエネルギー(カロリー)量や糖質量は変わるので、購入時は注意した方がよさそうです。ホエイプロテインとソイプロテインを比較してみると、ソイプロテインの糖質量は少ない傾向です。
添加物が少ない
香料・人工甘味料・増粘剤などの添加物は、胃腸に負担をかけやすく、就寝前の摂取には不向きな場合も。寝る前はなるべくシンプルな原材料のプロテインを選ぼう。

検証者:吉田
ドラッグストアで購入できるプロテインは、香料や人口甘味料を含むものがほとんどでした。添加物を減らしたい方はネット販売も含めて、お気に入りのプロテインを見つけた方がよさそう。
さっぱり飲める味
濃厚で甘いプロテインは満足感がある反面、寝る前には重く感じたり、喉に残って寝苦しさの原因になることも。寝る前はバニラ・プレーン・ヨーグルト系など、口当たりが軽くさっぱりしたフレーバーが適している。

検証者:吉田
好みによりますが、普段はフルーツ系の風味を選んでいます。プレーンだと少し飲みづらさがあったのですが、ヨーグルト風味はおいしく飲めました。
寝る前におすすめのソイプロテイン一覧
ソイプロテインにもさまざまな種類がある。ここではドラッグストアやネット販売で購入できる商品を紹介(※価格は税込み)。
商品名 | 風味 | エネルギー(1食) | たんぱく質(1食) | 脂質(1食) | 炭水化物(1食) | 添加物 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() ザバスソイプロテイン100 920g/5,566円 | ココア | 103kcal | 20.0g | 1.4g | 3.0g | 乳化剤、甘味料、香料など | カラダづくりに必要とされるビタミンを独自に設計して配合 |
![]() ザバス プロ ウェイトダウン 820g/5,808円 | チョコレート | 96kcal | 20.0g | 1.3g | 1.6g | 乳化剤、甘味料、香料など | トレーニングや運動で減量したい人向け |
![]() VALXソイプロテイン 1㎏/3,780円 | 黒蜜 きなこ 他5種類 | 76kcal | 16.9g | 0.9g | 0.7g | 乳化剤、甘味料、香料など | 保存料・人工着色料不使用 |
![]() MAD PROTEINソイプロテイン 1㎏/2,980円 | プレーン | 77kcal | 17.6g | 0.2g | 1.0g | 無添加 | 人工甘味料不使用 |
![]() uFit Soy Protein 750g/4,280円 | 黒糖きな粉 他5種類 | 94kcal | 17.9g | 0.9g | 4.0g | 甘味料 | 日本国内製造 |
![]() AMBiQUE ソイプロテイン 1kg/4,980円 | バナナ 他5種類 | 128kcal | 21.4g | 2.8g | 4.3g | 乳化剤、甘味料、香料など | ビタミン11種配合 |
![]() ウィンゾーン ソイプロテイン 1kg/3,680円 | アーモンドミルク 他3種類 | 76kcal | 16.3g | 0.7g | 1.0g | 乳化剤、甘味料、香料など | ソイプロテインで国際味覚認証を取得(日本で唯一) |
![]() ザプロ ソイプロテイン 1kg/3,280円 | ミックスベリー 他4種類 | 72kcal | 15.2g | 0.6g | 2.2g | 無添加 | 口当たりがなめらか |
![]() REYS ソイ プロテイン 1kg/3,280円 | チョコレート 他2種類 | 76kcal | 16.3g | 0.9g | 0.6g | 乳化剤、甘味料、香料など | YouTube山澤礼明監修(登録者数100万人以上) |

寝る前に摂取する「ソイプロテイン」を選ぶ基準として、カロリー量・添加物の少ないものを意識して選ぶと最適です。
【朝・運動後・寝る前】プロテインを飲むタイミング
筋肉増加や身体づくりのサポートだけでなく、パフォーマンス維持や睡眠の質改善など、目的に合わせてプロテインを飲むタイミング・種類(ホエイ・カゼイン・ソイ)を見極めよう。ここでは、代表的な3つのタイミングを紹介。
- 【朝】パフォーマンスの土台づくり
- 【運動直後】筋肉の修復・回復
- 【夜・寝る前】たんぱく質不足の回避

朝食を抜きがち・たんぱく質が不足している人は、朝にプロテインを摂取するのがおすすめです。筋肉をつけたい場合は、筋トレでしっかりエネルギーを消費した上で、1日2回(※朝と運動直後に)プロテインを飲むことでより筋力アップが期待できます。
【朝】パフォーマンスの土台づくり
朝は体内の栄養が枯渇しているため、たんぱく質が不足しがち。特に日本人の朝食は炭水化物に偏りやすく、筋肉や粘膜の修復に必要なたんぱく質が不足しやすい傾向に。
朝にプロテインを補うことで、代謝のスイッチが入り、集中力やパフォーマンスを高める土台づくりにつながる。
- 朝食を食べない、パンやおにぎり中心の人
- 日中にトレーニングをする人
- 体重管理をしたい人
【おすすめのプロテイン】
カゼインプロテイン/ホエイプロテイン

体重管理が目的の場合は、朝のプロテイン摂取がおすすめです。朝の摂取は日中のパフォーマンス向上の土台作りという役割もあり、1日全体の栄養バランスの調整もしやすくなります。

検証者:吉田
朝食時は卵やバナナを食べるようにしているのですが、簡単に済ませてしまうこともときどきあります。そんな時はホエイプロテインでしっかり動物性タンパク質を補給するようにしました。何も食べない日より、集中力や体の軽さが違う気がします。
【運動直後】筋肉の修復・回復
運動直後は、筋肉がたんぱく質を効率的に取り込む「ゴールデンタイム」。このタイミングでプロテインを摂ることで、筋肉の修復・合成が促され回復をサポートできる。
- 筋トレやランニングを習慣にしている人
- 筋肉量を増やしたい人
- 疲労回復を早めたい人
【おすすめのプロテイン】
ホエイプロテイン

運動直後は吸収が早い「ホエイプロテイン」が最適です。また、筋肉回復には糖質も重要になってきますので、糖質を含んでいるものを選ぶのがおすすめ。

検証者:吉田
運動後はできるだけ早くホエイプロテインを飲むようにしています。ほとんどのホエイプロテインに糖質は入っていますが、今後はチェックした方がよさそうです。
【夜・寝る前】たんぱく質不足の回避

睡眠中は筋肉の修復や成長ホルモンの分泌が盛んにおこなわれる。就寝1時間前にプロテインを摂ることで、たんぱく質不足を防ぎ、体づくりを効率的にサポートできる。
- 筋肉量を維持したい人
- 就寝前に空腹感を感じやすい人
- 夕食のたんぱく質が不足しがちな人
【おすすめのプロテイン】
ソイプロテイン

夜のプロテイン摂取は筋肉の分解防止に役立ちます。ただし、摂取量が多いと胃腸に負担がかかり睡眠の質を下げる可能性があるため、10〜15g程度に抑えるのが目安です。

検証者:吉田
夜に軽くプロテインを飲むと、空腹感が和らいで眠りにつきやすいです。飲みすぎると胃が重くなるので、量を少なめに調整しています。
寝る前のプロテインに関するQ&A
ダイエット中でも摂取して大丈夫?
A:エネルギー余剰分が脂肪になる可能性あり。

しっかり運動すれば問題ないですが、夜間のエネルギー摂取は太るリスクにつながります。筋力アップよりも体重管理を優先するなら、できれば朝に摂取タイミングを移すことが理想的です。
食事を抜いてプロテインに置き換える方法はあり?
A:あり。3食でしっかり栄養素を摂取するのがポイント。

朝食・昼食で必要な栄養素を摂取できていれば、夕食をプロテインに置き換えることで1日の総摂取カロリーを抑えることができます。置き換えダイエットとしてプロテインを活用する場合は、朝より夜の食事を対象とすることで効率的にカロリー制限がしやすくなります。
クレアチン・はちみつを一緒に摂取してもよい?
A:一緒に摂取しても大丈夫だが、注意は必要。

クレアチンやはちみつをプロテインと一緒に摂取することは基本的に問題ありません。はちみつは糖質を含んでいるため、トレーニング後の筋繊維の回復効率を高められます。ただし、はちみつは大さじ1杯で約60kcalと糖質が多いため、減量中は摂取量に注意が必要。
また、高用量のクレアチン摂取は腎臓に負担をかける可能性があるため注意しましょう。
朝食をプロテインだけにしてもいい?
A:朝食を抜きがちな人であれば、プロテインから始めるのはおすすめ。

朝食はしっかりと摂取した方がよいですが、朝食を全く摂らない人にとってはプロテインだけからスタートすることはよいことです。何も摂取しない状態よりも、プロテインでタンパク質を補給することで栄養状態の改善が期待できます。
博士(理学) 管理栄養士
愛国学園短期大学 家政科 准教授、早稲田大学 ナノライフ創新研究機構 招聘研究員、(株)アスリートフードマイスター 認定講師、発酵料理士協会特別講師としても勤務。「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とする。科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催している。『食べる時間を変えるだけ! 知って得する時間栄養学』(宝島社/2022)、『10時間空腹リセットダイエット』(主婦の友社/2023)、他多数の書籍を執筆。
【所属】
愛国学園短期大学 家政科 准教授
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員
あきはばら駅クリニック 非常勤管理栄養士
アスリートフードマイスター認定講師
発酵料理士協会特別講師