成人男性の「1日に必要なカロリー」は、年齢・ライフスタイルによって大きく変わる。20代は基礎代謝が高く太りにくいと感じやすい一方、30~40代では代謝低下と生活習慣の変化が重なり、同じ食事量でも体重が増えやすくなる。
この記事では、年代別・活動レベル別の消費カロリー目安を整理したうえで、在宅ワーク・出社・筋トレなどライフスタイル別にMETsで1日の消費カロリーを算出。「ダイエットをしたい」「体重を増やしたい」「今の食事量が適切か知りたい」と感じている人は、自分の年代と活動量に合った基準を知ることが大切。
この記事の監修者

古谷 彰子さん
博士(理学) 管理栄養士
この記事の検証者

吉田 健二さん
Wellulu編集部
現在は糖質を朝・昼に寄せるスタイルで食事管理を実践中。かつては炭水化物中心のメニューを選ぶことが多かったが、PFCバランスや主食・主菜・副菜の組み合わせを意識するようになり、無理のない範囲で体重コントロールに挑戦中。
成人男性が1日に必要な摂取カロリー目安

成人男性の必要な摂取カロリー(kcal)は、年齢と身体活動レベルで変動する。厚生労働省が策定した「推定エネルギー必要量」を踏まえると、18~29歳は2,250~3,000kcal程度、30~49歳は2,350~3,150kcal程度、50~64歳は2,250~3,000kcal程度が目安となる。

監修者:古谷
「厚生労働省が策定した推定エネルギー必要量(※1)」は、平均的な基礎代謝量と活動レベルをもとに算出された目安です。同じ年齢でもライフスタイルによって、エネルギー必要量は異なってきます。
1日のエネルギー必要量をより具体的に把握したい場合は、活動内容や時間を踏まえて算出できる「METs(※2)」などの方法を活用するのも一つの手段です。
※1:厚生労働省が策定した推定エネルギー必要量とは?
年齢・性別・身体活動レベルごとに、体重を維持するために必要と推定される1日あたりのエネルギー量。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で示されている。
※2:METsとは?
身体活動の強度を示す単位で、安静時を1としたときに何倍のエネルギーを消費するかを表す指標。体重や活動時間と組み合わせることで、消費カロリーの目安を算出できる。▶具体的なMETs指標の数値
【20代】成人男性の消費カロリー

20代男性の消費カロリー目安を、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を踏まえて身体活動レベル別に算出。基礎代謝が比較的高い年代である一方、ライフスタイルや食習慣によってエネルギー収支は大きく左右される。
- 【活動レベルⅠ】座り仕事中心
- 【活動レベルⅡ】立ち仕事or軽い運動あり
- 【活動レベルⅢ】力仕事orハードな運動あり

監修者:古谷
20代は「太りにくい時期」だが、食習慣の影響は蓄積する
20代は基礎代謝が人生の中でも高い水準にあり、「多少食べても太りにくい」と感じやすい年代です。そのため、どんぶりやラーメン、焼き肉など脂質の多い外食やコンビニ食が増えやすく、結果として脂質由来のカロリーが過剰になりやすい傾向があります。
加齢に伴い代謝が低下すると、同じ食習慣のままでは体重が増えやすくなります。20代のうちから食習慣を整えておくことが、30代以降の体型維持にもつながります。
【活動レベルⅠ】座り仕事中心
身体活動レベル「低い」は、デスクワーク中心で日常的な運動習慣がほとんどない生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約1,800~2,300kcal程度、65~80kgであれば約2,300~2,500kcal程度、80~95kgであれば約2,500~2,900kcal程度がひとつの目安。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
1777.5kcal |
|
55㎏ |
1955.3kcal |
|
60㎏ |
2133.0kcal |
|
65㎏ |
2310.8kcal |
|
70㎏ |
2488.5kcal |
|
75㎏ |
2666.3kcal |
|
80㎏ |
2844.0kcal |
|
85㎏ |
3021.8kcal |
|
90㎏ |
3199.5kcal |
【活動レベルⅡ】立ち仕事or軽い運動あり
身体活動レベル「ふつう」は、立ち仕事や外回り業務がある場合、あるいは軽い運動習慣がある生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約2,070~2,280kcal程度、65~80kgであれば約2,280~2,900kcal程度、80~95kgであれば約2,900~3,300kcal程度がひとつの目安。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
2073.8kcal |
|
55㎏ |
2281.1kcal |
|
60㎏ |
2488.5kcal |
|
65㎏ |
2695.9kcal |
|
70㎏ |
2903.3kcal |
|
75㎏ |
3110.6kcal |
|
80㎏ |
3318.0kcal |
|
85㎏ |
3525.4kcal |
|
90㎏ |
3732.8kcal |
【活動レベルⅢ】力仕事orハードな運動あり
身体活動レベル「高い」は、力仕事に従事している場合や、日常的に強度の高いトレーニングをおこなっている生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約2,370~2,610kcal程度、65~80kgであれば約2,610~3,320kcal程度、80~95kgであれば約3,320~3,800kcal程度がひとつの目安。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
2370.0kcal |
|
55㎏ |
2607.0kcal |
|
60㎏ |
2844.0kcal |
|
65㎏ |
3081.0kcal |
|
70㎏ |
3318.0kcal |
|
75㎏ |
3555.0kcal |
|
80㎏ |
3792.0kcal |
|
85㎏ |
4029.0kcal |
|
90㎏ |
4266.0kcal |
【30~40代】成人男性の消費カロリー

30~40代男性の消費カロリー目安を、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を踏まえて身体活動レベル別に算出。20代と比べて基礎代謝が緩やかに低下しはじめる年代であり、同じ食事量でも体重が増えやすくなる傾向がある。
- 【活動レベルⅠ】座り仕事中心
- 【活動レベルⅡ】立ち仕事or軽い運動あり
- 【活動レベルⅢ】力仕事orハードな運動あり

監修者:古谷
30~40代は「代謝低下」と「生活変化」が重なる時期
30~40代は基礎代謝が徐々に低下しはじめ、20代と同じ感覚で食事を続けていると体重が増えやすくなる年代です。さらに、仕事上の付き合いや会食の機会が増え、アルコールや高カロリーなおつまみを摂取する頻度も高まりやすい傾向があります。
また、役職や仕事内容の変化によって、若い頃より活動量が減るケースも。忙しさから食事を抜いた反動でドカ食いをしてしまうパターンにも注意が必要です。
【活動レベルⅠ】座り仕事中心
デスクワーク中心で運動習慣が少ない生活を想定。体重ベースでみると、50~65kgであれば約1,690~2,190kcal程度、65~80kgであれば約2,190~2,700kcal程度、80~95kgであれば約2,700~3,040kcal程度がひとつの目安に。
加齢に伴い基礎代謝は緩やかに低下するため、20代と同じ感覚で摂取を続けるとエネルギー収支がプラスに傾きやすい点に注意が必要。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
1687.5kcal |
|
55㎏ |
1856.3kcal |
|
60㎏ |
2025.0kcal |
|
65㎏ |
2193.8kcal |
|
70㎏ |
2362.5kcal |
|
75㎏ |
2531.3kcal |
|
80㎏ |
2700.0kcal |
|
85㎏ |
2868.8kcal |
|
90㎏ |
3037.5kcal |
【活動レベルⅡ】立ち仕事or軽い運動あり
身体活動レベル「ふつう」は、立ち仕事や外回り業務、軽い運動習慣がある生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約1,970~2,560kcal程度、65~80kgであれば約2,560~3,150kcal程度、80~95kgであれば約3,150~3,540kcal程度が目安。
日常的にある程度身体を動かしていても、活動強度や運動時間によって必要量は変動するため、体重や体脂肪率の推移を確認しながら調整することが大切。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
1968.8kcal |
|
55㎏ |
2165.6kcal |
|
60㎏ |
2362.5kcal |
|
65㎏ |
2559.4kcal |
|
70㎏ |
2756.3kcal |
|
75㎏ |
2953.1kcal |
|
80㎏ |
3150.0kcal |
|
85㎏ |
3346.9kcal |
|
90㎏ |
3543.8kcal |
【活動レベルⅢ】力仕事orハードな運動あり
身体活動レベル「高い」は、力仕事に従事している場合や、強度の高いトレーニングを継続している生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約2,250~2,925kcal程度、65~80kgであれば約2,925~3,600kcal程度、80~95kgであれば約3,600~4,050kcal程度がひとつの目安。
活動量が多い30~40代は、回復力やホルモン環境の変化も考慮し、エネルギー不足によるパフォーマンス低下や慢性的な疲労を防ぐ視点も大切。
▼【体重別】消費カロリー目安
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体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
2250.0kcal |
|
55㎏ |
2475.0kcal |
|
60㎏ |
2700.0kcal |
|
65㎏ |
2925.0kcal |
|
70㎏ |
3150.0kcal |
|
75㎏ |
3375.0kcal |
|
80㎏ |
3600.0kcal |
|
85㎏ |
3825.0kcal |
|
90㎏ |
4050.0kcal |
【50~60代】成人男性の消費カロリー

50~60代男性の消費カロリー目安を、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を踏まえて身体活動レベル別に算出。加齢に伴い基礎代謝や筋肉量が低下しやすい年代であり、活動量も低下しやすくなる年代。
- 【活動レベルⅠ】座り仕事中心
- 【活動レベルⅡ】立ち仕事or軽い運動あり
- 【活動レベルⅢ】力仕事orハードな運動あり

監修者:古谷
50~60代は「筋肉量維持」がカギになる
50~60代は筋肉量の減少に伴い基礎代謝が低下しやすく、活動量も自然と少なくなりがちです。体重増加を気にして食事量を減らしすぎると、さらに筋肉量が減少する悪循環に陥ることもあります。
フレイル予防のためにも、必要なエネルギーとタンパク質は確保しつつ、無理のない範囲で身体を動かす習慣を持つことが大切です。激しい運動でなくても、早歩きや階段の利用など日常の活動を積み重ねることが、将来の自立した生活につながります。
【活動レベルⅠ】座り仕事中心
50~60代の身体活動レベル「低い」は、デスクワーク中心で運動習慣が少ない生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約1,635~2,130kcal程度、65~80kgであれば約2,130~2,620kcal程度、80~95kgであれば約2,620~2,940kcal程度がひとつの目安。
加齢に伴い基礎代謝量はさらに低下しやすく、若い頃と同じ食事量では体重が増えやすくなる傾向がある。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
1635.0kcal |
|
55㎏ |
1798.5kcal |
|
60㎏ |
1962.0kcal |
|
65㎏ |
2125.5kcal |
|
70㎏ |
2289.0kcal |
|
75㎏ |
2452.5kcal |
|
80㎏ |
2616.0kcal |
|
85㎏ |
2779.5kcal |
|
90㎏ |
2943.0kcal |
【活動レベルⅡ】立ち仕事or軽い運動あり
身体活動レベル「ふつう」は、立ち仕事や日常的な外出、軽い運動習慣がある生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約1,910~2,480kcal程度、65~80kgであれば約2,480~3,050kcal程度、80~95kgであれば約3,050~3,430kcal程度が目安。
適度に身体を動かすことで消費エネルギーは維持されるが、回復力の変化も踏まえ、疲労の蓄積や体重変動を指標に調整していくことが大切。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
1907.5kcal |
|
55㎏ |
2098.3kcal |
|
60㎏ |
2289.0kcal |
|
65㎏ |
2479.8kcal |
|
70㎏ |
2670.5kcal |
|
75㎏ |
2861.3kcal |
|
80㎏ |
3052.0kcal |
|
85㎏ |
3242.8kcal |
|
90㎏ |
3433.5kcal |
【活動レベルⅢ】力仕事orハードな運動あり
身体活動レベル「高い」は、日常的に力仕事をおこなっている場合や、強度の高い運動を継続している生活を想定している。体重ベースでみると、50~65kgであれば約2,180~2,830kcal程度、65~80kgであれば約2,830~3,490kcal程度、80~95kgであれば約3,490~3,920kcal程度がひとつの目安。
活動量が多い場合でも、年齢とともに関節や筋肉への負担は増しやすい。十分なエネルギーと休養を確保し、体調の変化に合わせて摂取量を見直す視点が大切。
▼【体重別】消費カロリー目安
|
体重 |
消費カロリー目安 |
|
50㎏ |
2180.0kcal |
|
55㎏ |
2398.0kcal |
|
60㎏ |
2616.0kcal |
|
65㎏ |
2834.0kcal |
|
70㎏ |
3052.0kcal |
|
75㎏ |
3270.0kcal |
|
80㎏ |
3488.0kcal |
|
85㎏ |
3706.0kcal |
|
90㎏ |
3924.0kcal |
METsで算出!成人男性のライフスタイル別消費カロリー

より具体的に1日の消費カロリーを算出するのであれば、1日の行動を「METs×体重×時間」で積み上げる方法がおすすめ。METsは安静時を1.0として活動強度を表す指標であり、24時間分すべてを計算することで、1日の摂取カロリー目安も出せる。
- 在宅ワークの日
- 出社した日
- 筋トレをした日

検証者:吉田
【検証】体重65kgの30代編集スタッフが1日の消費カロリーを積み上げてみた!
普段なんとなく「今日はあまり動いていない」「今日は運動したから消費しているはず」と感じていましたが、実際の消費カロリーは感覚だけではわかりません。そこで、体重65kgの30代編集スタッフである私の1日を、METsを使って24時間すべて積み上げて算出してみました。
在宅ワークの日

【スケジュール】
〇睡眠(8時間)
1.0METs×65㎏×8時間=520kcal
〇デスクワーク(9時間)
1.3METs × 65kg × 9時間 = 761kcal
〇室内移動・軽い歩行(1時間)
2.3METs × 65kg × 1時間 = 150kcal
〇食事・休憩など座位時間(6時間)
1.3METs × 65kg × 6時間 =507kcal
合計:1,938kcal/日

検証者:吉田
完全在宅日は想像以上に消費が少ない
「日本人の食事摂取基準」における同体重帯・活動レベルⅠ相当の目安「約2,193.8kcal」と比較すると、約250kcalほど低い計算になりました。「ほとんど座っている1日」は、ここまで消費カロリーが少ないのかと正直驚きました。
昼休みに10~15分歩く、5分スクワット×3セットなどを取り入れるだけでも、1日約160~180kcal程度は増やせます。
在宅ワークでは「運動しなければ」と構えるよりも、座りっぱなしの時間を減らす意識を持つことのほうが現実的だと感じています。
出社した日

【スケジュール】
〇睡眠(8時間)
1.0METs × 65kg × 8時間 = 520kcal
〇デスクワーク(8時間)
1.3METs × 65kg × 8時間 = 676kcal
〇通勤の歩行(往復1時間)
3.8METs × 65kg × 1時間 = 247kcal
〇社内移動・立位時間(3時間)
2.3METs × 65kg × 3時間 = 449kcal
〇食事・休憩など座位時間(3時間)
1.3METs × 65kg × 3時間 = 254kcal
合計:2,146kcal/日

検証者:吉田
出社日は通勤と立ち時間が消費カロリーの底上げに
「日本人の食事摂取基準」における同体重帯・活動レベルⅡ相当の目安「約2,559.4kcal」と比較すると、約400kcalほど低い計算になります。「出社している=活動レベルⅡ」とは言い切れないことが数字で分かりました。ただし、通勤の歩行(約247kcal)や社内での立位時間(約449kcal)が確実に上乗せされているのも事実です。
出社日にはひと駅分歩く(30分程度)、階段を使う(合計10分程度)といった工夫を取り入れれば、約210kcal程度は変わります。「出社しているから動けている」と安心するのではなく、日常の中でどれだけ歩行と立位を増やせるかが差を生むと感じました。
筋トレをした日

【スケジュール】
〇睡眠(8時間)
1.0METs × 65kg × 8時間 = 520kcal
〇デスクワーク(8時間)
1.3METs × 65kg × 8時間 = 676kcal
〇通勤の歩行(1時間)
3.8METs × 65kg × 1時間 = 247kcal
〇筋トレ(1時間)
7.5METs × 65kg × 1時間 = 488kcal
〇社内移動・軽い歩行(1時間)
2.3METs × 65kg × 1時間 = 150kcal
〇食事・休憩など座位時間(5時間)
1.3METs × 65kg × 5時間 = 423kcal
合計:2,504kcal/日

検証者:吉田
筋トレ日は消費が大きく伸びる
「日本人の食事摂取基準」における活動レベルⅢ相当の目安「約2,925.0kcal」と比較すると約420kcalほど低い計算になります。しかし、在宅ワーク日と比べると約560kcal増加しています。
筋トレのMETsは種目や強度によって変わるため、全身を使う高強度メニューや長時間の有酸素運動のほうが、時間あたりの消費は安定して伸びやすくなります。活動レベルⅢ相当まで引き上げるには、筋トレに加えて日常の歩行や立位時間も含めて底上げすることが現実的だと実感しています。
【食事別】成人男性の一食当たりの摂取カロリー例

1日合計だけでなく、一食の摂取kcalを把握すると摂取カロリー管理も進めやすい。ジャンル別の目安、糖質・脂質の偏りと栄養素バランスについて紹介。
- 和食の場合
- 丼ぶり・カレーの場合
- ラーメン・焼きそばの場合
- ジャンクフードの場合
- コンビニ飯(パン・おにぎり・ホットスナック・インスタント食品)の場合
和食の場合
和食は主食+主菜+副菜が揃うとバランスが整いやすい。一食の目安は650〜850kcal。注意点として、ご飯おかわりと揚げ物追加で糖質・脂質が跳ねやすい点。

監修者:古谷
和食は主食・主菜・副菜がそろいやすく、栄養バランスを整えやすい食事スタイルです。一方で、ご飯を大盛りにするだけでも摂取カロリーは大きく増えます。また、天ぷらや唐揚げなどの揚げ物を追加すると、脂質量が一気に上がり、想定よりも高カロリーになりやすい点には注意が必要です。
丼ぶり・カレーの場合
丼ぶりやカレーは一皿で主食と主菜を兼ねるため、手軽で満足感が高い。しかし、摂取カロリーが上がりやすいジャンルで、一食の目安は750〜1,100kcal程度となる。

監修者:古谷
体重管理を意識する場合は、ご飯を少なめにするなどのカスタムを取り入れるのがおすすめ。また、サラダやお浸し、オクラなどの副菜を追加し、野菜量を補う工夫をすると栄養バランスが整いやすくなります。主食量を調整しつつ、野菜を意識的に足すことが、丼ぶり・カレーを上手に取り入れるポイントです。
ラーメン・焼きそばの場合
麺類は一食の糖質が多く、脂質も上乗せされやすい。一食の目安は700〜1,200kcal。

監修者:古谷
ラーメンは外食で手軽に食べられる一方、糖質・脂質・塩分が高くなりやすいメニューです。特にスープを飲み干すと塩分量が大きく増えるため注意が必要です。
また、具材は入っていても実際の野菜量は少ないことが多く、タンパク質や野菜が不足しがちです。麺を半分にして野菜を追加する、野菜たっぷりのタンメンを選ぶなどの工夫をしましょう。前後の食事で野菜を補うなど、1日単位での調整を意識するのが大切です。
ジャンクフードの場合
ジャンクフードは脂質比率が高く、少量でも高kcalになりやすい。一食の目安は900〜1,400kcal。揚げ物と甘い飲料の組み合わせで糖質・脂質が同時に増え、体重が増える方向へ傾きやすい。

監修者:古谷
ジャンクフードは脂質・塩分が高く、カロリーも上がりやすい傾向があります。満足感は得やすいものの、日常的に取り入れると体脂肪の増加や血圧上昇につながる可能性があります。
ポテトや甘い飲料を別の選択肢に置き換えるだけでも、摂取カロリーは大きく変わります。また、食べた前後で野菜や不足しがちな栄養素を補うなど、1日単位でのリカバリーを意識することが大切です。
コンビニ飯(パン・おにぎり・ホットスナック・インスタント食品)の場合
コンビニ飯は組み合わせ次第で一食kcalが大きく変わる。一食の目安は600〜1,200kcal。糖質に偏る構成は脂質も増えやすく、栄養素バランスが崩れやすい。

監修者:古谷
菓子パンはカロリーのわりに満腹感が得にくく、血糖値が急上昇しやすい点に注意が必要です。調理パンや惣菜パンは、炭水化物と揚げ物が重なる構成になることも多く、摂取量が増えやすい傾向があります。
選ぶ際は「主食・主菜・副菜」の考え方を意識し、タンパク質源や野菜を組み合わせることがポイントです。組み合わせ次第で内容は大きく変わるため、何を足すか・何を減らすかを意識することが重要です。
成人男性が摂取カロリーを制限する際の注意点

成人男性の減量は「必要カロリー(維持)」から逆算し、摂取カロリーを落としすぎない設計が基本。摂取<消費で体重は動く一方、食事の質と運動が崩れると継続が難しくなる。減量ペース、PFC、消費の増やし方をセットで整理する。
- 栄養素・PFCバランスを整える
- 運動で消費カロリーを増やす
▼カロリー制限ダイエットのやり方を詳しく見る
ダイエット中の1日の摂取カロリー目安は? 計算方法・カロリー制限のコツも紹介
「消費エネルギー(カロリー)>摂取エネルギー(カロリー)」がダイエットのカギ! 消費エネルギーを摂取エネルギーより多くするのがダイエットの基本。適切な食事量を維.....
栄養素・PFCバランスを整える
摂取kcalだけを削ると筋肉量が落ちやすく、基礎代謝と消費が下がりやすい。タンパク質は体重1kgあたり1.2~1.6gの範囲で確保し、脂質と糖質で残りを配分する形が組み立てやすい。食事は主食・主菜・副菜で栄養素バランスを整え、間食の脂質・糖質を先に削ると調整が進む。
運動で消費カロリーを増やす
摂取だけで落とすと空腹が強くなりやすい。運動で消費を上げ、摂取の削減幅を小さくする方が続きやすい。筋トレで筋肉量を守りつつ、有酸素で消費を積み上げる組み合わせが基本。歩数や階段利用など日常活動も重要で、在宅が増える時期ほど「活動」を意識して消費を底上げすると維持ラインが読みやすくなる。
成人男性のカロリーに関するQ&A
カロリー制限ダイエットに成功する人の特徴は?
A. 数字だけにとらわれず、生活習慣から整えられる人。

監修者:古谷
カロリー制限に成功する人は、数字だけを追いかけすぎない傾向があります。摂取カロリーだけを極端に下げると、栄養バランスが崩れたり、反動で食べ過ぎてしまったりすることが少なくありません。
まずは自分の生活習慣を整える意識から始め、食事内容や栄養バランスを踏まえたうえでカロリーを調整できる人のほうが、結果として継続しやすくなります。
夕食後のカロリー摂取はNG?
A. 遅い時間の摂取は控え、食事間隔を意識するのが基本。

監修者:古谷
夕食から翌朝の朝食までに、できれば12~14時間ほど空けるのがひとつの目安です。たとえば朝7時に朝食をとるなら、前日の夕食は19時ごろまでに済ませるイメージです。
難しい場合でも、「夜9時以降は食べない」といったルールを意識するだけでも変化は出やすくなります。また、夜遅くまで起きていると間食の機会が増えやすいため、睡眠時間を確保する工夫も大切です。
食欲が止まらないときの対策はある?
A. 軽い運動などで一度身体を動かすのがおすすめ。

監修者:古谷
食欲が強くなる背景にはホルモンバランスの影響もあります。軽い運動や身体活動を取り入れることで、食欲に関わるホルモンの働きを整えやすくなります。特別な運動でなくても、家事や片付けなどで身体を動かすだけでも効果が期待できます。「食べたい」と感じたときに、まず5~10分身体を動かしてみるのも一つの方法です。
ダイエット時は糖質と脂質、どっちを制限した方がいい?
A. どちらか一方を極端に減らすのではなく、バランス調整が基本。

監修者:古谷
脂質は1gあたりのエネルギー量が高いため摂取カロリーは抑えやすくなります。しかし、どちらか一方を極端に制限する方法はおすすめできません。栄養バランスが崩れやすく、長続きしないケースが多いためです。極端な制限ではなく、自分の食習慣に合わせて調整していくことが、継続につながるポイントです。
博士(理学) 管理栄養士
愛国学園短期大学 家政科 准教授、早稲田大学 ナノライフ創新研究機構 招聘研究員、(株)アスリートフードマイスター 認定講師、発酵料理士協会特別講師としても勤務。「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とする。科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催している。『食べる時間を変えるだけ! 知って得する時間栄養学』(宝島社/2022)、『10時間空腹リセットダイエット』(主婦の友社/2023)、他多数の書籍を執筆。
【所属】
愛国学園短期大学 家政科 准教授
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員
あきはばら駅クリニック 非常勤管理栄養士
アスリートフードマイスター認定講師
発酵料理士協会特別講師